Kちゃんは、僕が出会った人格破綻者の中では最強のキャラだ。その勘違いぶりは見事というか強靭で、完全に自分では美人で気立てが良い完璧な人格だと思い込んで自己完結していた。
 見てくれは、色が黒くて、 ...
軒下の燕が巣に籠もる
予め決められたとおりに事は運ばれる
近くで眺める遠い風景には歩も進まない
 変わるという不安には耐えているという不粋な雲行き
     そろそろ飛び立てよ
上空から ...
終電の吊り革に手首を入れてしまえば刑は執行される。
僕らの手首は絞首刑により、その電車はきっと彼処行き。
 久しぶりに「大草原の小さな家」シーズン6、第23話、第24話の「愛している、愛してない(前、後編)」をアマゾンプライムビデオで観た。
 母親の過剰なこじらせ愛のせいで、人格が破綻してるネリーがパー ...
渓流を下ると川幅は急流に狭くなる
浅瀬から水を撥ねた石には硬骨の節がある
隠れ鰻のように蛇行を繰り返し
河原に辿り着いたのは強固な意思に違いない
嘆く陰翳の底暗さの中に一点の灯りを見出した ...
過ごす時間に一つ一つ、ふせんを挟んで名前をつけて、たまに見返さないと思い出せない記憶の塊、あなたは、わたしのことを愛せていたのかなわたしは、あなたのことを愛していたのかな 教えてくれるかな、証明の数式 ...  
風呂上がり三千世界に生まれたからには一度は不良の顔もしてるでそ
 
 
水面に顔を寄せていくと
無数の鯉が浮かび上がってくる
餌をくれると勘違いしているのか
ぱくぱくと開け閉めする口が異様である
指でも突っ込んでやろうか
でも吸い付かれたら気持ち悪いな
上空の ...
「詩人になれたら死んでもいい」
と、みかちゃんが言った
「あたしは詩人になれなかったら死ぬ」と言い返した
あんなにあたしたちがなりたかった「詩人」て
なんだったんだろう

私も彼女も
自 ...
鶏の手羽みたいな女が
高いところにずっとぶら下がっている
肌は青いペンキを塗ったように真っ青で
裸足の爪まで青紫をしている
表情は暗くて見えない
垂れた乳房の横に穴が空いていて
そこから音 ...
記憶体、
ざっく ザックリと 切り開かれます
映像群、
ぽっか ポッカリと 映し出されます

汽笛、
鳴ります 遠い国

流れる流れる追いつけない

洋上の青 浴びる太陽
溶け合 ...
私は語れない
立派な悲しみでないから
物語にならない幸せ
幸せにつなげられない景色
毎日繰り返し使い古した
囁きが増えてざわめきになり意味は消える

現実と夢では
リセットされるだけあ ...
 どろんこ遊び ご~ろごろ
 どんぐりのようで どんぐりでないような
 土星の環 ペイントした腕時計 いつ見ても
 9時15分 動かない 壊れちゃったかな
 森に分け入る 夢の成る実を探しに
...
俯いたぼくの言葉を聞いている

あのひとが綺麗と言った景色たち

水のような見えないものを持っている

きみの連想に、春がながれていく
雨の音はかなしい

くらい雲からおちてきて

無数のものが

無数暗がりへ

途切れることがない


雨の音は

かなしい


雨になりたい
 身支度で てんやわんやの 朝の刻
 男だけ 若気の朝起ち 露と消え
 たんこぶは 炒めて食うか 煮て食うか
 縁日で 金魚救うより おいら救え
 仕事場は 休憩食事 で帰ります
 くじけず ...
部屋の片隅に
壊れてしまった時がいくつか
転がっている
それらは この夜に
透明な襞を寄せてゆく

やがて その襞は
包んでゆく
君の記憶を あるいは予感を

あるいは 記憶と予感 ...
学校へ行きたくなかったからさ
たいした学歴ないんじゃなくて

たまたま家が裕福じゃなくて
すこぶる貧乏だったから
学歴ないんじゃなくて

頭の出来が悪くて
勉強についていけなかったから ...
今朝のニュースにも殺人事件があった
大学生の男が大学生の女を待ち伏せて刃物で刺し殺した

テレビは情報を垂れ流している
俺はそれを眺めながら
卵かけご飯を食べている

結婚して三十年がた ...
朝は
夜の間に届けられた
天球からの言語を
地球向けに翻訳する
神の不在を嘆くよりは
コロナ禍の方が切実だ
マリア・マッキィが歌うよ
大人の恋の歌
これから俺はどこへ
流れつくんだろ ...
「これはこうだからこうしなきゃいけない」
そんなもんに
これっぽっちも興味はねえんだわ
決まり事をなぞってどんなもんが出来る?
ほら、ご立派な講釈垂れてる、おまえ
日本車みたいな味も素っ ...
琥珀色のぬらりとした
リボンのようなハエトリ紙を
白い壁の間借りした部屋に垂らす

夕焼けに光るそれはまるで
蜜をたらふく蓄えた大樹のようにみえて、

懐かしい実家の情景を誘って ...
私がいる

私の幻影
あなたの幻影
まるで渡り鳥のよう
大気圏からの影で知る

あなたは
言葉を探して旅に出る
火の中の蒸気の踊り
淡い失恋のような
外国の絵の具のような
嘘を ...
欲しい時にない

焼き豚するときとか
あった気がした場所探しても
見つからないから忘れてた
長いタコ糸

自販機の灯りをたよりに
蛙の鳴声の
隙間をぬって
脱げそうなサンダルで
...
髪を切った
君のくれたヘアピンが付けられなくなった
服を変えた
ポケットに手を突っ込む癖が無くなった
口を塞いだ
好きだったあの歌が歌えなくなった
少しづつ
透明になっていくのが分かって ...
{引用=*}
時間もその都度仮面を変える
あなたの役どころに呼応して
悲劇には悲劇の 
喜劇には喜劇の
だけど時折場違いな仮面
ピエロの場面に憂いの真顔とか
隠した心を見透かすように
...
 ハニー株式会社は先月発表した次世代恋愛
マシンiLoveを25日に発売する。
 交際モードも従来の真剣交際、グループ交
際、援助交際に、演技交際が加わり、確実に
終了できるエンド交際モードも ...
継ぎ接ぎ かぎ針 母の姿 あれは、
 吐き出した溜息を逃がさぬうちのに、叩き潰して文様と致す。
 描かれた賽の目が私をもあなたをも転がしていきます
うつつに沿って斜め、眺め、
 手の中にしまわ ...
おずおず手繰ろうとした楕円のような温みは、そのやわらかな縁取りをいたずらにみだしてしまう指先で、わずかにほころび、くずれ、わすれもののケチャップのようにてのひらのうえで台無しになってしまう ... あなたの言葉には、ぼくの世界の外側があって
ぼくの心の中も、この世界に居るんだと思った

あなたの影が、消えない幻だと知ったから
ぼくはきっと、外側にある夢を信じ続ける
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
Kちゃんジム・プリマ...散文(批評...020/7/6 17:43
紅蓮に染まる白い雨アラガイs自由詩3*20/7/6 15:00
手首クーヘン自由詩1*20/7/6 12:51
人格破綻者ジム・プリマ...散文(批評...2*20/7/6 5:34
盲目アラガイs自由詩7*20/7/6 3:44
わたしたちの告白星染自由詩520/7/6 1:34
風呂/即興ゴルコンダ(仮)お題ぎわらさん足立らどみ自由詩1*20/7/5 22:59
春日線香自由詩520/7/5 21:03
詩人になれたらLucy自由詩12*20/7/5 20:48
春日線香自由詩120/7/5 20:17
出来事ひだかたけし自由詩420/7/5 19:08
やめてしまいたい這 いずる自由詩120/7/5 18:49
思考滅裂⑩あい うえお自由詩020/7/5 15:40
写真になる水宮うみ川柳2*20/7/5 14:14
道草次郎自由詩120/7/5 13:53
狂句⑩あい うえお川柳020/7/5 11:52
夜の襞塔野夏子自由詩3*20/7/5 11:24
学校へ行きたくなかったからさこたきひろし自由詩120/7/5 8:12
人殺し自由詩320/7/5 6:59
不確かな朝ジム・プリマ...自由詩3*20/7/5 6:07
目を開け、自分で立て、常に新しく始めろホロウ・シカ...自由詩3*20/7/5 1:14
ハエトリ紙ゆるこ自由詩11*20/7/4 23:39
私がいるパン☆どら自由詩020/7/4 23:16
タコ糸wc自由詩320/7/4 22:46
余命10行ひとつき自由詩320/7/4 21:17
新たな起点ただのみきや自由詩3*20/7/4 20:11
次世代恋愛機iLove発売イオン自由詩1*20/7/4 18:45
bet゛あらい自由詩020/7/4 18:13
hazeねことら自由詩420/7/4 18:04
消えない幻水宮うみ自由詩020/7/4 17:28

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加筆訂正:
盲目/アラガイs[20/7/6 12:50]
少しだけ文言を訂正しました。
3.57sec.