まるでわたしは白物家電みたい
冷蔵庫や洗濯機
電子レンジと存在は同じなのね
そしてあなたは色物家電だよね
テレビにオーディオ
カメラにゲームと趣味嗜好的
もうわたしにとってあなたは ...
まだ里に雪は降りていないが、初冬である。晩秋にかけて、割と寒くはなく、むしろ暖かいと感じた。
あたりはすっかり寂れた風景となっていて、収穫の予定のない近所の畑の渋柿だけが鮮やかな色を呈している。 ...
君と見つめ合った瞬間
世界から切り取られる
その欠片を瞳に入れて
僕等は目が悪くなる
ひとりでいるのに
ふたりでいるみたいな感覚で
回転ドアを潜った
待ち合わせなくても
出会え ...
水、の音をさがしている
すっかり消えてしまった
匂い、の足跡をたどれば
猫が水をのむ
舌が生きている
手首から流れだす
脈絡なく文脈もない
...
どちらかと言えば機械が人間のねじれゆがみを模するのだろう
眠りの
夢の
底割れ
目覚めるモノ
輝く尖塔を壊し
ジクザクに走る力線
煌めく城壁を巡り
スイチョクに伸びる力線
開いた瞳から触手伸び
掴み取る、掴み取る
掠め現れる無数の影を
...
{引用=声の肖像}
どこかで子どもの声がする
鈴を付けた猫がするような
屈託のないわがままで
なにもねだらず行ってしまう
風がすまして差し出した
果実は掌で綿毛に変わる
ぱっと散った ...
文字の空洞を湛えられた指示不能対象が、
一陣の烈風となって、
虹の秘跡を皹骨にこびりつかせて、
幽かな輝きを、
ふれもしないまま、
歌って消え、
もやが、のこった ...
シルエットのほうが美しい
とでも
言いたそうに
絵画のなかで
熱心に
シルエットを見つめているのは
シャルロッテに恋をした
ゲーテという詩人
若き乙女の
可憐なシルエ ...
隣り合う、背にして、ただ微笑む 貴腐の林檎がある
あなたを犯している。影はもう捕らえられて、
眩しくて、見上げることも、ない
わたしは
と ...
○「標準値」
老化するということは
標準値からはずれていくということなんだろう
血圧、血糖値、尿酸値、体重など
検査するたびに
あがつていく
○「主食」
子どもたちの主食が
ご飯か ...
心の闇に
騙された部屋
愛というなら
殺してよ
愛しい首を
かき抱きたい
月も隠れる
熱い夜
罪は罪とて
承知の上で
くれない夕日に
騙されて
好きは好きと ...
冷たい季節がやってきた
顔を洗う水が冷たいな
ワイシャツに袖を通すと冷たいな
腕時計を手にすると冷たいな
さらに冷たいのは
君の視線
そんなに冷や ...
ああみんな優しいんだな太陽も死ぬのに騒がずに生きている
左右におおきく手をのばし、
父よ母よとなげいている。
ぬるい失意がふきつけて、
もっと上へとそらをかく。
みにくい嫉妬のなげあいで、
みんなの指はくさりおちた。
うずくまるにび ...
あなたと付き合い始めて
もう三年ぐらい経った
私の想いは膨大
あなたに全ては届かず
何処かを彷徨っているのかな
あなたの想いも膨大で
私に全て届いていないのかも
彷徨う想いは ...
白い砂漠に
矢のような光が突き刺さる朝
摂氏五十度の砂嵐に
ラクダが弱音を吐く
そのころ
私たちの小さな家では
つば広の白い帽子を右手で押さえ
吹きあれる海を見ながら
女が
あの ...
育て上げられたダイヤグラムと、降り注ぐばかりの五線譜が射貫く
ひとつあわせのカルタ、破れにくい腐敗臭に流れ星をあてる、
菫色を広げた 地平線の証。戸口はしまり 小上がりに充満する
劣情に横 ...
一人の女が私に見られている。女はじっと立っていて、私はそれをじっと見ている。
髪の毛が生えていて、それは男とするならば普通だけれども、女なら短い、ショートカット。顔を知ることができない。私は女の ...
庭で夕空を仰いでいると
足下の、少し離れた場所が
ふいに がさっ と鳴った
古い柿の木から
枯葉の吹き溜まりに
実がひとつ、落ちたのだ
よく熟れた柿は
ほんのりと夕陽に染まり
...
要はそれ「収拾つかなさ」ではないか神とか呼ばれたりしているが
やっほーが無数に飛び交う{ルビ宇宙=ユニバース}
朝アサリあっさり食ってさっぱりと
焦らさずに!調べたことを!知らせるぜ!
ネイティブな発音でネガティブに言う
...
偽りながら
偏りながら
擦り減っていく踵を
平気な顔して
舐めて歩くな
許されなくても
願うこと
愛されなくても
愛すること
自分らしく生きるために
傷付いたら
アスファ ...
一陣の風、
吹き抜ける
この晩秋
空は青く
何処までも高く
天蓋は涯までまぁるく
外部はなく
凪いで
人々は歩を進める
この地上にて
神々は居られ
その豊穣なる艶姿
人 ...
たぶん、若いころは善意の人が多いから、
寄付に絡む悪には気が付かない。
たぶん、年取るほど悪意に苦しめられるだろうから、
寄付など無視し都合のいい福祉を要求するのである。
...
サンルームに垂れ下がる 隻腕で配置される
くびれた炎熱から独房まで
口当たりのいいときは 絡みつくようにして
玄関先に焚べているのを 袖の下から黙秘して
逆風とも追い風とも 根拠もなく、
...
背中を向けて
欺いてくれ
カラス鳴く早朝(あさ)
消えてくれ
さんどやしどの
嘘くらいなら
不思議な顔して
見ないフリ
君の悲しい
笑顔を見せて
くれた夜から
罪を知 ...
そんな、
ちいさないのちの、
いきていた、にさえも、
つめたいかぜはようしゃなく、
ふきつけるのです、
経済的に自立できない障害者にスーパーマーケットの惣菜の売れ残りを配る
おれは誰かを傷つける必要がある
真人間になるために
おれは瞬間接着剤を耳の穴に垂らす
音が聞こえなくなると
おれは善 ...
しかたない、とは思うけど許すのは嫌だな われらを生んだ何かを
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
色物家電
イオン
自由詩
3*
21/11/21 10:37
初冬の朝
山人
散文(批評...
4*
21/11/21 8:28
永遠
ミナト 螢
自由詩
0
21/11/21 8:12
水導
帆場蔵人
自由詩
4
21/11/21 1:26
_
いる
短歌
0
21/11/20 23:49
カンバス
ひだかたけし
自由詩
3*
21/11/20 18:37
演者たち――眼差しの接吻
ただのみきや
自由詩
5*
21/11/20 17:36
ぅたにぅたゎせ
大゜揮∞ ₎...
自由詩
0*
21/11/20 12:39
シルエットの秘密の扉
st
自由詩
5
21/11/20 10:55
まんまるかじつ
あらい
自由詩
1
21/11/20 9:29
独り言11.20
zenyam...
自由詩
0*
21/11/20 8:48
悪愛
秋葉竹
自由詩
4
21/11/20 6:37
冷たい
佐白光
自由詩
1*
21/11/20 0:44
_
いる
短歌
0
21/11/19 23:10
うえき
ぐらたん
自由詩
1
21/11/19 22:25
想いが彷徨う
夏川ゆう
自由詩
3
21/11/19 18:16
白い砂漠
草野大悟2
自由詩
3
21/11/19 12:14
月蝕
あらい
自由詩
2
21/11/19 8:28
叙述
幽霊
散文(批評...
1
21/11/18 23:50
柿の知らせ
服部 剛
自由詩
8*
21/11/18 23:17
_
いる
短歌
0
21/11/18 22:49
ともだちだもん、と
水宮うみ
川柳
6*
21/11/18 20:09
自問
ミナト 螢
自由詩
3
21/11/18 19:39
この地上にて
ひだかたけし
自由詩
6
21/11/18 18:25
ありを喰わないアリクイ
ナンモナイデ...
自由詩
3*
21/11/18 13:33
懐古、同室の手記
あらい
自由詩
0
21/11/18 8:14
嘘ばかり
秋葉竹
自由詩
3
21/11/18 4:09
あかとんぼ
本田憲嵩
自由詩
3
21/11/18 3:18
おれの子が食べるそのパンをあなたの子が食べることはできない
ゼッケン
自由詩
5
21/11/18 0:26
_
いる
短歌
0
21/11/17 22:09
637
638
639
640
641
642
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660
661
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664
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666
667
668
669
670
671
672
673
674
675
676
677
加筆訂正:
あかとんぼ
/
本田憲嵩
[21/11/18 22:38]
五行に変更。
3.94sec.