豚や山羊の一匹一匹に名前があった頃の話/雌牛や蝶の一頭ずつにめいめい名前を付けていた時代の寓話/荒らしながら来る台風に/女の名前を付けて/面白がっていられた頃の/自慢話/すっこんでろよ/頭を低くしてろ ... 電気配線を組むのが
三十人中一番遅くて居残りを食らった

ひっきりなしの汗が
ポタポタと顎をつたう
電話がポケットでずっと振動していたが
全然それどころではない

ぼくの三分の一の時間 ...
チョコレート
ハンタハンタの
濃い闇に
呑まれぬように
コーヒーを継ぐ
柔らかく弾けるバレエの動線
立体であり流体である文脈
対になるのは
豊かなる肉体の賛美のダンス
どこかコミカルでシニカル
そしてプリミティブな表現

我らを穏やかに諭しはしない
むしろ ...
この祝詞をあげる
あなたにあげる
ひとすじの狼煙のようにあなたに上げる
呪いになろうとあなたに上げる
ひたむきにけなげにかれら
上がっていく

寂しかったでしょう
ほのおと分断されたよ ...
『山の人生』の出だしの
子殺しの炭焼きの話を聴きながら
カーブを曲がると
元セブンイレブンだった洗濯屋が
うんざりした顔を向ける

湿り気を帯びた大気を遮断して
空調は乾いた音を立てて ...
ぼくのお母さんははたらきものです
朝早くから夜おそくまではたらきます
お父さんはいません

お母さんの仕事はズボンに穴を開けることです
毎日たくさんのズボンに穴を開けるそうです
そのせいで ...
あたしは誰よりも美しい女
鏡を見る度に実感している

あたしは誰よりも美しい女なのに
記憶がとても曖昧

永遠に忘れたい事すら
思い出せなくなっている

あたしは誰よりも美しい女だか ...
「後れ毛だけを切ってください」と
うまく言えない夢ばかりみる

現実の理髪師さんは
分かったのか分からないのかわからないけど
とりあえずは後れ毛を整えてくれる
仕上がりはいつも
何かがち ...
ブランコ
鉄棒
すべり台

子供たち

夕陽

若年
子供の頃から夢だった
階段のある家に棲んでいる。

夫婦の寝室は二階にあった。
ある日
娘に言われた、
 お父さんとお母さん夜中にウルサイよ
 二人共いい年してさキモいよ
最初、何の事 ...
第二章 へんてこくんとポンコツ犬と宙ぶらりん

「ところで君の名前はなあに?」

「私の名前?私の名前は__。」

クオウェルに自分の名前を伝える。しかし、首を傾げて耳をピクピクと動かした ...
朝焼けの
山々の影絵が
くっきりと見える頃


太陽はいまだ
地平の彼方に隠れ

鳥たちのさえずりが
かすかに響く


煙突の煙は
遠く
垂直に立ち上り

夜の薄暗闇が ...
末娘が10歳の誕生日を迎えた日
7歳上の長女と妻は
誕生日のプレゼントを
用意していた

ボクはと言えば
実は
すっかり誕生日だったことを
忘れていたのだ

ねぇ。お父さんは
何 ...
今を静かさが支配している
静かさは私という不安を抱き留めている
私は静かさのなかで震えている

静かさのなかですべては始まるから
静かさがすべてを支配するから

私は吐きそうになりながら ...
先日母方の祖母の妹が亡くなったので、祖母を安置室のある家族葬ホールに連れていった。親族といえども、ごく近い近親者以外の告別式への参列は憚られるという事だった。この時節、どこでも大体そういう段取りなのだ ... 改ざんされて歪んだ記憶
真実がいつも一つだとは限らない
数式の答ではない人生には
数多の答がある
街に溢れるフェイク
自分の中にもフェイク
何が真実か分からない
難しく考える必要はないの ...
第一章 空を堕ちて街灯柱に独り座る者

「はぁ。」
私は今、街灯柱にぽつりと座っている。更にわかりやすくいうと視界は90°回転している。他の人から見たら、私がおかしい状態だ。だって、1人で柱に座 ...
赤黒く紅葉したハナミズキをくらい気持ちで見ていたら

雲間から
急に夕陽がさして

ロードライトガーネット
の宝石のようになりました
私の中の何かが変わった。
現実を見据えて
未来を変える
悲しみ、苦しみを
自分が成長する因とする
何より大切なことは
泣くような思いで
毎日働き
最後には栄光を勝ち取る事だ
全てのモノやコトは
当たり前じゃない
当たり前じゃないんだ
生命の顕れ
歓喜の顕れなんだ
だから私は感謝する
私たちは「縁」に因って成り立つコトに
この町には地球より大きい時計がある。住人たちは各自思い思いに長針や秒針や歯車のアスレチックで遊んでいる。12時の方向に朝日が昇り、6時の方向に夕陽が沈む。一日一度鳴る鐘の音は祈祷の時間。メッカはど ... 詩集・詩誌のレビューや宣伝、出版に関する話題など。たいへんひさかたぶりにおはようございます。

...
十字路
逡巡
決断

不安
再度


三叉路
分かれ道
繰り返し
羽をなくした蝶が

枯葉舞う
公園の片隅で
死んでいた

寂しくて
切なくて

思い出す
風のなかに消えた初恋


春の
さわやかな風のなかで
出逢い

夏の熱い風 ...
白雲が流れていき
青い青い空が広がった

異国は遠いけれど
宇宙は此処だ

僕はそう思った
チエちゃんが
テツをしばいて
銀バケツ
あしたのぶんの
おひさんひとつ
胸のいちばん平らな場所に
風が吹いていた
髪の毛を斜めに分けるような優しさで
朝を迎えたのに
格好つけて整えるから
人はそれぞれの姿になる
過ぎていく時の中で
忘れないでと願っても
僕 ...
一番甘えられる人をよんでくれないか
ここには裏山などないのに
萱野を食む狒がぽつりと云う

その人にはなんでも言えるらしく
糸を引くように罵れるそう
随分と煽て撫でられもするよう
言いが ...
瓦が白く光っている

烏が一羽とまっている

広がる秋の光の中を

烏と瓦が交わっている

互いの輪郭守りながら

光の海を泳いでいる


)この蒼穹は何処まても高く
)光 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
時代の風TAT自由詩1*20/10/22 22:42
幸福に近い場所道草次郎自由詩020/10/22 22:22
チョコレート ハンタTAT短歌020/10/22 22:13
バーレスク2019につき自由詩2*20/10/22 21:51
詰込教育万願寺自由詩220/10/22 18:37
比喩のない希望道草次郎自由詩220/10/22 17:43
ズボン六九郎自由詩1*20/10/22 13:50
あたしは誰よりもこたきひろし自由詩020/10/22 12:54
後れ毛道草次郎自由詩020/10/22 9:19
景色ヨロシク自由詩020/10/22 7:57
その内全てこたきひろし自由詩320/10/22 7:05
重力アリス 〜Gravity not equality〜 第 ...月夜乃海花散文(批評...020/10/22 4:35
天空の青さに火をつけてst自由詩220/10/22 3:47
東苗穂にあるケーキショップあかね板谷みきょう自由詩9*20/10/21 23:12
静かさひだかたけし自由詩620/10/21 22:31
安置室の話など道草次郎散文(批評...120/10/21 22:17
都合のいい真実無限上昇のカ...自由詩220/10/21 20:21
重力アリス 〜Gravity not equality〜 第 ...月夜乃海花散文(批評...020/10/21 18:55
それは陽を待つのかも知れない道草次郎自由詩120/10/21 17:17
断片渡辺亘自由詩020/10/21 14:26
自由詩120/10/21 13:46
ある町の情景道草次郎自由詩0*20/10/21 9:11
詩集・詩誌のスレッド会議室20/10/21 8:08
ヨロシク自由詩020/10/21 7:52
コスモスの咲く頃st自由詩220/10/21 4:00
想念ひだかたけし自由詩420/10/20 21:51
チエちゃんTAT短歌1*20/10/20 21:28
エデンミナト 螢自由詩320/10/20 21:10
しびと(詩人)道草次郎自由詩020/10/20 21:09
秋の光景ひだかたけし自由詩520/10/20 15:22

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