美しい世界を知らない美しい人々
この夜を朝に変えることもできないのに
大気が乾燥しているから今日は空が綺麗だ
アスファルトの上を模様のように這うトカゲには太陽は目に痛い
そう、そのきみが太陽か ...
神々の夫婦喧嘩で
あたりちらし流れ着いた新しい愛
それは朝の空に浮いているみじかい月のように欠けているから綺麗だ
浜辺で月が太陽を追い落とす時
酔い潰れる死からは逃れられない
死には遠慮 ...
「太陽の失態」午前1時
のんきな太陽が退屈のあまり海を覗いたそうな
するとパラオの海にぽちゃんとおとなしい波を落としてしまったそうな
だから大西洋はいつも時化なのだそうな
「眠りあ ...
暗闇
行軍
泥まみれ
腰まで川
流木
照明弾
潜伏
腕だけの物
脚だけの物
暗闇
進軍
全身泥まみれ
寒気
眠気
傾
脱落
暗闇
かわいた喉かわかし
凍りついた夜の欠片
言い聞かせて飲み込む
染み込むかなしみ、藍色
なんにでもなるさ
君が笑えるなら
{ルビ夜留=よる}をぺしゃんこにする
怪獣にだって
吐き出す ...
テレビを点けたら
そこはアメリカ合衆国
ホワイトハウス前
バイデン推しの国民と
トランプ推しの国民が
まっ二つに入り乱れ
ポリスマン達は{ルビ眉間=みけん}に皺を寄せて
にらみを ...
「こらっ、バイちゃんダメでしょ!」
「んあーっ」
「この黄色のスイッチは
絶対押しちゃダメなの!」
「んあーっ」
「これ押したらね、バイちゃんも
バイちゃんの大好きなプディングも
全部ぶ ...
{ルビ凩=こがらし}や袖でミラーを拭きし恋
寒風のとえにはたえや砂の色
{ルビ空風=からかぜ}の上州廻りに馬具にほふ
くらき夜の背わたごそりと{ルビ偸=ぬす}まれり
{ルビ夕凍 ...
放り投げていたわたしを
私が拾い
抱きしめた時
やっと私はわたしを知り
温かな諦めで
ぽっかりと満たされた
降りていく
夜空の底へ
降りていく
瞼を閉じて
降りていく
やはらかなそこへ
そこなきそこへ
はらはらはらはら舞いながら
やさしいことのは散らしながら
降りていく
宇宙の底 ...
こう見えて
俺はあいうえお作文の天才なんだぜ
ノーベルあいうえお作文賞があったら
間違いなく5回は受賞してるんだけどよ
賞を作ったダイナマイト製造鬼が
あいうえお作文作家に
恋人を取られた ...
自分は、昔からサイエンス・フィクションを愛してやまない人間であった。昨日、ある詩人の方が投稿された詩を読んでいて、忘れかけていたそんな思いが胸のうちに甦ってきた。
自分はかつて夢を見ていた。SF ...
このまんま消えちゃってもとひかる針で潰した汗疱の冠
ノコノコもキノコもはじく虹色になれる薬を煮てるグルグル
無敵のひとになりたいねって虹色のデコトラ2人でくっついて寝る
ここにいてい ...
飲みさしの雪遠ければ巡らないまま日々同じ鉢植えに注す
隙間風はだかはだか二つ並べ(なべ)電気毛布を蹴り落としたり
地ビールの缶に汲んだ湯を捨てる 神経麻痺のリハビリをする
詐欺罪につ ...
アクリル壁の厚みその身のごとく 砕けばながれこむ風刃
擦り切れたテントの傷にむずぶ星 故郷のベガは依然異常なき
海には種類があるのと知らされる、前、に、海も知らない日焼け肌
暮らす頃 ...
17歳の時に書いてた詩をみつけて
乾いていく心を守れなかったなと思う
ばかものよと
誰かに言われるんだろう
二〇一四年六月一日 「偶然」
あさ、仕事に行くために駅に向かう途中、目の隅で、何か動くものがあった。歩く速さを落として目をやると、飲食店の店先で、電信柱の横に廃棄されたゴミ袋の、結ばれていたは ...
生きるのが悲しいとき
空がありました
お金は無くとも学は無くとも
愛するものが無くとも
愛されることが無くとも
顔も髪も服もゲロまみれで目覚めて
一言
綺麗だなあ と
呟いたあの瞬 ...
「足萎えの人魚」って
人魚には
足が無いっしょやぁ
だから、それは
人間になった人魚のことさ
満ち足りない希望を
欲望に換えて
「海に沈む狐」のように
漣に涙する夕日に向か ...
存在、存在、存在、存在、存在、在存、存在、存在、存在、存在。
9つの存在と1つの在存、そして在存を異物と見なす僕らの存在。
闘いの始まりではなく
始まりの闘いが続いている
クローゼットの把手の
象徴は
クローゼットの中の死体に拠るよりも
振り返った先の
あなたの微笑に降ろす
錨かもしれない
そうやっ ...
これなにかなって?
笑いあう
くちびるふれあせて
あたりまえのように
名前を呼んで、呼ばれて
つながった心つながったままで
終わりなんだな
思うほどに
君を想うよ
崩れ落ちる ...
熱帯夜汗が噴き出し眠れない考えなくていいこと考える
汗を拭きまだまだ続く残業が冷たいものに触られたい
「肌寒い」夏なのに何故?そう思う海水浴の気分ではない
カフェテラス氷り触れ合う音 ...
野菜を切っていて
指まで削ぎ落とした
あまりにもスッパリ削いだので
痛くも痒くもなかったけど
時間が経つにつれ
痛みと真っ赤な血が押し寄せて
ああ、やっちゃったと改めて思う
私にも赤い血 ...
焔
困惑
火の粉
無力感
夜空
焔
喪失
天使
絶望
焔
世界の破壊者は片手を上げ
まわりに誰もいないのに気づくと
片手をおろした
海は波の触手を伸ばして陸に襲いかかり
さらには沸騰し
現在は塩酸になるか硫酸になるか悩んでおり
山はもちろんの ...
~序~
若い頃、男であれば当然のことだが、どうしても誰かとお付き合いしてみたくなった。なので、人生で一度だけ合コンというものに参加したことがある。たしかあれは「読書コンパ」とかいう名の、じ ...
からっぽで何にもなかったので
手元に落ちてきたSFを入れてみた
SFの尻尾はもう古ぼけていて
埃をかぶっていたけれど
頭のほうは元気で活きがよくて
これならからっぽも何とかなるかしらと
一 ...
「ハトと一緒に
風呂に入ってよ」
働き先から
帰宅した妻が言った
「分かったよ」
そう言って
沸かしてた風呂に
入学前の娘と
入ったものの
温めの風呂でも
ノボセて ...
なにかを始めようと
手続きしたわけではない
そうだ
終わりのことなど
誰も
かんがえるものか
だから
俺の終わりのことなど
知っ ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
オリオン座
おろはげめが...
自由詩
2*
20/11/12 13:04
みなしごの詩
〃
自由詩
1*
20/11/12 12:57
ふみんふーみん
道草次郎
自由詩
1
20/11/12 9:00
闇
ヨロシク
自由詩
0
20/11/12 8:08
夜を侵略する
トビラ
自由詩
0*
20/11/12 7:13
コトバの剣
服部 剛
自由詩
1
20/11/12 0:01
もしも大統領の脳が軟らか過ぎたら
花形新次
自由詩
0
20/11/11 21:56
こがらしと温もり
道草次郎
俳句
2*
20/11/11 21:56
_
小原あき
自由詩
4
20/11/11 21:32
むおん ちんもく むげん むてい
ひだかたけし
自由詩
3
20/11/11 21:25
あいうえお作文
花形新次
自由詩
0
20/11/11 21:20
苔生した遺跡群の中の「SF(サイエンス・フィクション)」
道草次郎
散文(批評...
5*
20/11/11 20:27
足元に熱
犬飼敬
短歌
2
20/11/11 20:13
霧吹きに仙人掌
〃
短歌
1
20/11/11 20:02
ポット塩味
〃
短歌
1
20/11/11 19:43
自分の感受性くらい
鳴海
自由詩
4
20/11/11 17:36
詩の日めくり 二〇一四年六月一日─三十一日
田中宏輔
自由詩
14*
20/11/11 14:55
生きるのが悲しいとき
印あかり
自由詩
8
20/11/11 13:20
与一とお園
板谷みきょう
自由詩
0
20/11/11 12:45
在存
クーヘン
自由詩
0*
20/11/11 12:39
海の把手
道草次郎
自由詩
2
20/11/11 11:13
すときのあとい
トビラ
自由詩
3*
20/11/11 10:56
熱帯夜
夏川ゆう
短歌
0
20/11/11 10:01
血が流れてる
無限上昇のカ...
自由詩
1
20/11/11 9:27
弔
ヨロシク
自由詩
0
20/11/11 8:02
世界の破壊者
佐々宝砂
自由詩
3
20/11/11 1:09
神聖なる合コンの話 (序 その一)
道草次郎
散文(批評...
0
20/11/11 0:16
SF
佐々宝砂
自由詩
1
20/11/10 23:57
今、人間父さん 元狐
板谷みきょう
自由詩
2*
20/11/10 23:48
未明の解約
ナンモナイデ...
自由詩
1*
20/11/10 21:19
645
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677
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680
681
682
683
684
685
加筆訂正:
怨念の赤い糸
/
ただのみきや
[20/11/11 16:25]
一文字「の」を「が」に修正
3.86sec.