エスカレータの駆動による振動でトクントクン、と存在の透明が波打っている。ホールは広く、がらんどうの中で金属的な嬌声が響く。

一冊の清潔な記録。読み返すたび、振られたすべてのルビが滲み、抽象的な絵 ...
Don't praise me any more than you already have.
それ以上、私を褒めないでくれ
Don't strangle me any more than you ...
夢と幸せは似ている
見ることはできても
掴むことができない
びびちゃんは
こぶしの咲く頃になると
やってきては薪割を
してくれたもんだけど

板谷さんは
毎年来るけど本当に
何もしない人なんだねぇ

耳は遠くなって
足腰は弱ってきてるし
...
あなたがうつむいた先にあった虹


きみの手を引いて歩いた世界線


永遠の愛が一瞬だけあった


夕焼けのあなたにあった時の色
雷を髪に飾ることはできる、とあの人は言いました。
プラスチックの黄色い髪留めのことかと思いました
あるいは単なる冗談なのかと

朝食は取らない主義で
それはお腹が弱いから
薄紫の傘が立て掛 ...
「入眠儀式」

示唆でないものはないので
つかれたので
しばらく真っ白な部屋です
紅茶を淹れると
ホオジロザメが来ます

リポDを飲む
膀胱の内膜が黄金の穂波でなくして
ゴッホです ...
あなた
二人の時間


…夢

触れるものと
触れられないもの

この世界には二つある
この世界には二つしかなかった

真実の
私の気持ちは
私にしか解らない

本当の
君の気持ちは
君にしか
解らない
...
10月も終わりが
近づいて

4000キロの彼方から
友人たちが
やってきた


V字飛行の編隊を組み
翼の力だけで

太陽と星と
地磁気だけをたよりに

北風や
ジェッ ...
曲芸士が
夜なよな食べるのは
形容動詞のサラダ巻き
ナイフとフォークの
かたかたいう音

燐寸を擦ると
燐光一つ分の銀河が
またひとつしぼみ

地衣類と結託した
カラスノエン ...
 ズボンは右足からでないと気持ち悪い

 靴下は左から

 靴は右足から

 手袋は右手から

 マウスは右手

 カーソル移動タッチは左

 右か左に統一は出来ない

...
よく澄んだ
ブルーで寒い
高い空
今年も来るぞ
もーすぐ冬が
 
  {引用=みずうみに
釣り糸をたらすと
うつくしい皺が外縁へむかい
逡巡をひろげていく

魚のいない惑星では
玻璃でできた液体はとてもあおい

水べの図書館の閉架には
魚偏で ...
ミネストローネは嫌いだと言い出せなくて
目の前の赤いスープをかき回した
浮き上がってくるショートパスタをつついて
どうしたものかと思案する
食べ物を粗末にするのは憚られて
無理矢理口に含んで ...
心の中では著名人である
私を知らない人はもぐりである

この認識が他者との軋轢を生んだ
誰に向かって口をきいているのかと
すると大概、えと、どなたでしたっけ
の返答に怒りを募らせ

こ ...
日々色付く里

地の守り神である
オオイチョウの頭が染まる

昨日はおとといよりも
今日は昨日よりも
確実に変化してきている葉の色

樹の寿命は長い
何世代もの人間をみおろし
年 ...
銃声
砲声
撃音
轟音

悲鳴


静寂
力ないものうわづらだけの言葉集めていきがるか 親戚が賑やかに集う盆休み先祖が側でアドバイスする

「ごめんね」と一言言えば良かったと心モヤモヤ豪雨の最中

台風の動きが遅く被害出る風は強いし雨量は多い

冷房をつけても暑いという子供暑 ...
他人には言えない
絶対に誰にも言えない
しでかした酷いことが
両の指にも
収まらなくなった頃

彼女は、具合悪そうに
「夫に言われて中絶してきた。」と
告白した

それを聞いて
...
約束の虹や 導きの星も
信じられない 暮らし
泥にまみれ のたうち回り
あがきもがき 苦しみ呻き
泣き叫ぶだけの人生に ハレルヤ
忌まわしく おぞましい
むごたらしく 素晴らしい こ ...
「瑠璃色の原理」


庭は秋の猖獗
秋桜のはなびらを数えたら8枚だった
8は傾ければ∞そういえば

秋桜のはなびらには
ところどころ
微細な穴があいていて
その穴の淵にさらに微小の ...
「もっとブランコを揺らして!」
「そら行けほら行け、あっちがゴールだ!」
子供たちの声が聞こえる。
公園のベンチで独り座る自分。
子供たちは今日も騒いでいる。
「ねぇ、空から飴が降ってくるよ ...
喪失は流れ消え
乾き切った胸底に
氷食地形の
研磨された岩石の如く
哀しみの蒼い窪みだけ
鋭く冷たく穿たれる

(愛は
私の中にある
思いを伝達しようとする
すべての努力を
根こ ...
西日のざらざらで
描いた影の絵を
なぞる蜜の指
終わろう終わろうと
切っては捨てた
いろいろな物が
日の沈むあたりで
燃え残って鳴っている
世界と水平な心でいて
こまかい こまか ...
文句だけなら誰でも言える
それなら、あなたはどうするの?
やってみてから文句を言って
それなら納得できるから
口先ばかりで何もしない
本当にうんざりしてるのよ

そんなにイライラしないで ...
 2020-10-26 一〇月二十五日、三時に起床しそのまま厨房に入った。単独行者の朝食が五時だったので、余裕を持って作業するためには早起きをする必要があった。とは言っても、グリルで魚を焼き、厚焼き玉 ... 鉛筆が転がっている
ふっと小さい文字の方が
大きいそれよりもBetterな気がした
いや
以前からより小さく
より緻密なもののほうが私の美的感覚を擽るようだ
そういえば妻も小柄である
も ...
青空、ぽかんと広がっている

陽光は燦々と降り注ぎ

私は床に伏せっている

送電線が微かに揺れ

白雲一つ流れて行く

時は刻々と過ぎていき

青空、ぽかんと広がっている
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
感性に触れているねことら自由詩220/10/28 20:16
No more touching それ以上触るな月夜乃海花自由詩120/10/28 19:07
わかったことリィ自由詩0*20/10/28 17:15
阿知波さんのおばあちゃん板谷みきょう自由詩0*20/10/28 11:21
在るに会ったこと水宮うみ川柳2*20/10/28 11:07
雷を髪に飾ることはできるふるる自由詩14*20/10/28 9:37
三篇の未詩道草次郎自由詩020/10/28 8:55
ヨロシク自由詩020/10/28 7:57
人間嫌いこたきひろし自由詩220/10/28 7:06
4000キロ彼方の友達st自由詩420/10/28 6:53
銀河硝酸銀道草次郎自由詩2*20/10/28 2:46
ルーティン佐白光自由詩020/10/27 22:04
群青 紺碧 セルリアン・ブルーTAT短歌020/10/27 22:02
幻想と歴史道草次郎自由詩13*20/10/27 19:55
ミネストローネ無限上昇のカ...自由詩220/10/27 14:33
酒から逃れてりゅうさん自由詩020/10/27 13:52
オオイチョウの樹道草次郎自由詩6*20/10/27 8:48
戦地ヨロシク自由詩020/10/27 7:48
「何故?」(都都逸)足立らどみ伝統定型各...120/10/27 7:47
冷房夏川ゆう短歌020/10/27 5:27
愛でる心も無いのに板谷みきょう自由詩0*20/10/27 0:43
レナード・コーエンに捧ぐ自由詩020/10/27 0:38
詩と詩文(秋の感慨)道草次郎自由詩3*20/10/26 22:58
飴色の雨月夜乃海花自由詩120/10/26 21:49
燃やす(改訂)ひだかたけし自由詩620/10/26 20:44
西日はるな自由詩620/10/26 20:09
今日の感情無限上昇のカ...自由詩120/10/26 20:04
紅葉狩り山人散文(批評...7*20/10/26 17:47
パイナップルは248円あおいみつる自由詩120/10/26 16:45
鬱と青ひだかたけし自由詩520/10/26 15:23

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