弱み
屈辱
自棄
孤独
終末
今まさに開いた花に蝶が来る
命の奇跡を見逃した
誰かと入れ替わった事に気がついた
この空いっぱいの蜻蛉どこへ行く
南の山から転げ北の海に流れ着く
命を生むためには
人は還らなければならない
命を育むためには
人はくぐらなければならない
幾多の年月が交じり合う
数多の血族が重なり合う
今でははるか遠くなった
風の描いた地図の中心
...
新しい住居には新しい生活の角度と密度がある。そして空気の中で鳴る音がすべて新しい。新しい住居に越してくるとき、引っ越しをほぼ一手に引き受けた私は疲労から風邪を引いた。風邪は水のように満遍なく妻をも満た ...
もうすぐ生まれる君へ
いつか語り伝えたいことがある
君が懐胎されてから
初めての心拍確認の日まで
本当に大丈夫なのか
ちゃんと生きていてくれるのか
不安で心がいっぱいになってしまった
...
(Q.きりんはくびがだいたいどれくらい
のびるんですか?)
私は街の雑踏のなかのきりんを見たことがある
長い首で歩いているだけで、窓を覗いていると言われ
足下がおろそかになり、ひとにぶつ ...
スニーカーを休日に見つめていたんだ
ABCストアで これまでに
僕の履いたことのなかったスニーカーと そして
僕の履いたことのないスニーカーを感じ取りながら
謎が多すぎる
のに
肝心な謎の正体がわからない
謎が謎を呼んでいるからだろう
謎の数を数え出すときりがない
羊みたいに眠れなくなった夜に数え出したが
余計に眠れなくなった
夜 ...
階層を施された荷馬車の一角にひかりが中る。
眩くて昇華される、どうやら辺りのようだ、
遺体の奥で植わる蛆虫が盛んに蠢いて出口をこさえていく。
それぐらいは許してもいいだろう
涙のかわりに胃 ...
高い夜空が澄み渡り
晴れてはいても、なんともさみしい
きらびやかなネオンサイン
きれいだけれど、中身はからっぽ
あゝどうしたらたどり着けるのか
あゝどうしたら充たされるのか
途方も ...
国家を担う システムづくり
予算はたっぷり ついている
外部委託で 金を抜こうぜ
委託先では また委託
さらに値段が 安くなり
そのまた先まで 委託が続き
作っているのは 学生上がりの
...
「野菜だけ食って生きるのなら
バッタに生まれれば良かった」
───ジャン・ポール・マキ
これは両親ともにヴィーガンの家庭に生まれ
ミルクはおろか母乳も与えられず
青汁で育てられたフランス ...
サギは白い服着て人を欺す
水の夢を見て泳ぐ
退屈の有り難みを思い知らされる
底まであと何分
水面を見つめ続ける
哺乳瓶を手放した甥っ子が
コップに注いだリンゴジュースを飲み干した。
父に手を合わせ
今すぐにでも伝えなくてはならない。
病院の待合室
「いつか、孫と一緒に飲めたらいいね。」と
願 ...
早朝の総武線快速のホーム下り列車を待つ
自殺防止に設けられたガラスに鈍く、私の足元が映る
ふと、地元の塚に立つ墓標を思い返す
戦争で亡くなった英霊を祀る、神聖な墓標
その横に無縁仏を祀る墓 ...
辛さ
涙
後悔
ずっとナヤミ続けていた
ナヤミ続けていたけど
ナヤミの正体はさっぱり掴めなかった
その内に
何者かが
ナヤミから
ナ だけ盗んでいった
なので
ヤミだけが残ってしまった
...
インターネットに嵌まりこんでしまった
インターネット恐ろしき
気づいたら袋に入れられて叩かれていた
仕方ないか
インターネットの正体とはそんなものなんだろう
やっと目が冷めて
...
{引用=暖簾をくぐった
立ち食い屋で
月見うどんを食べた
丼の湯気に
うすくたなびく雲に
月がとろけていた
めんをすすり
つゆを飲み干して
店を出た
まだ肌寒い
...
14歳の頃 心から信じていた先生が言った
「今の君には無限の可能性がある」
「でも君がそのうちの1パーセントの可能性を選択した瞬間に、残りの99パーセントを失うことになるのだ」と
それは冷酷な ...
亀は死んだ
私にはもう信ずべき
亀はいない
遠い昔
亀は私に生きるべき道を
示してくれた
それは貝殻ヌードだったり
サンタフェだったりした
しかし、貝殻の向こう側にある ...
戦慄の瞬き、濃緑のうねり
冷え冷えとした岩峰、空に貼り付き
街道に沿って、男は進む
連れの女の乳房は揺れて
朝の四時まで密室に二人
都会から、遥か離れ人影無く
恐怖にすくむ、ガード ...
誰もいない町に佇んでいる言葉
つめたさに目覚めた朝の冷めた夢
有限の湯気が光になっていく
ここにない声を再生している風
何もないただ大切な季節だった
夕焼けが寝転んでいるニ年前
何も知らないから知らない場所にいる
俯くと五臓六腑も俯いた
夕暮れが立ち上がるまで影と待つ
校庭の日かげで涼しい風浴びた
いつまでも響く十七音だった
雪解けのように時間が解いた問い
読んだ人それぞれにうまれるフィクション
その週に周囲の鯛を調べたい
...
君があまりにも優しく笑うから
あまったプリン譲ってしまう
君があまりにも優しく笑うから
あまりにも、優しく笑うから
君があまりにも優しく笑うから
割り切れなくていいと思った
...
料理人にも退屈は平等に来る
挨拶が照れくさくて苦手だ
やり残しの仕事が不眠へと誘う
脂っこい地獄の脇を通る
嫌なものから解放されない
知らない街であたった陽に 眩しくないと虚勢を張って
目の悪い人になったと力なくわらっている
失うことしかできないわたしたちが 必死で掻き抱いた街灯の弱い蛍光色、災害みたいにわたしたちは肩を寄せ合っ ...
ワナ
苦心
ニヤリ
夏が来る
懐かしい夏が来る
一度として同じ夏はなかったのに
懐かしい夏が来る
そうなんです
夏が好きで泣きたくなる
涙を流すのは
恥ずかしいことだと
思っていた少年時
伸び放題の雑草 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
末期
ヨロシク
自由詩
0
21/5/13 8:04
自由律俳句「食べられる退屈」(11)
遊羽
俳句
3
21/5/13 7:50
里帰り
葉leaf
自由詩
1
21/5/13 6:13
妻を苦しむ
〃
自由詩
3
21/5/13 6:12
伝達
〃
自由詩
2
21/5/13 6:09
きりんのかそう
帆場蔵人
自由詩
4
21/5/13 2:26
モールの昼下がり
番田
自由詩
0
21/5/13 1:37
謎が多すぎて
こたきひろし
自由詩
7
21/5/13 1:02
芝桜
あらい
自由詩
1
21/5/13 0:03
不在通知
ひだかたけし
自由詩
10
21/5/12 22:31
中抜き天国
紀ノ川つかさ
自由詩
0
21/5/12 21:32
豚バラが好きなんだな
花形新次
自由詩
0
21/5/12 20:55
自由律俳句「食べられる退屈」(10)
遊羽
俳句
1
21/5/12 19:57
近状報告
梓ゆい
自由詩
3
21/5/12 14:12
ある朝
ゆるこ
自由詩
1
21/5/12 8:58
ココイチにて
ヨロシク
自由詩
0
21/5/12 8:01
ナヤミ抜いていたら
こたきひろし
自由詩
4
21/5/12 7:16
インターネット恐ろしき
〃
自由詩
3
21/5/12 7:00
月見うどん
津煙保存
自由詩
4*
21/5/12 4:09
空の扉
Lucy
自由詩
11*
21/5/11 23:08
ゾロアスターは角野卓造
花形新次
自由詩
1
21/5/11 21:03
悪夢の足跡(そくせき)
ひだかたけし
自由詩
3*
21/5/11 18:36
バス停の透明
水宮うみ
川柳
3*
21/5/11 15:42
夕焼けのタイトル
〃
川柳
4*
21/5/11 15:40
うまれる
〃
川柳
2*
21/5/11 15:39
あまい
〃
短歌
3*
21/5/11 13:01
自由律俳句「食べられる退屈」(9)
遊羽
俳句
2
21/5/11 12:59
無題 2021/3/30
星染
自由詩
1
21/5/11 12:34
もくろみ
ヨロシク
自由詩
0
21/5/11 7:57
夏が来る
入間しゅか
自由詩
2
21/5/11 7:51
657
658
659
660
661
662
663
664
665
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667
668
669
670
671
672
673
674
675
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677
678
679
680
681
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687
688
689
690
691
692
693
694
695
696
697
3.56sec.