コマ送りされる立像の襞に、何時れ入り込む眼蔵の宿無しは、私の疑い尽された悟り
光は稀に翼がわらっている、野に立つ一本の電飾、切れたピアノ線のゃふに目を細め照らす、
類例と前例の無い少艾少乙たちの眼 ...
あの日
どうすればよかったんだろう
そんな想いが心を過る
正解を求めてはいないけれど
もう少し別の言い方ができたんじゃないだろうか
そんな風にさえ思うけれど
言い方の問題だけではない気がす ...
○「老化」
体は日々老化していく
心は日々落ち着いていく

○「情報過多」
情報過多による消化不良

○「おしゃべり」
会話ではなく
舌を動かしていないと
淋しいから
ばあちゃん ...
けさは妻の淹れてくれたコーヒーではじまり

全身筋肉痛の、それでも仕事のじゅんび

体が痛くて横になれない

つかれた軍手がたくさんある

のこり五本の煙草、大切に喫う

夜 ...
茶色い紙の小包は手に乗るほどの大きさでここちよく重たく、白い紐で縛られていた。
僕は鋏をつかってそのきつい十字を解く。そして、

ガラスで出来た天使(羽が欠けている)、チョコレート一粒、 ...
たかだかと
つるされた首は
とまどっているのです

とまどうことに
とまどう自分に
いらだっているのです
                 
首は、しょせんクビでしかないことを
よく ...
ちいさなお菓子をあげる
新しい味の甘いクッキー
舌も心も蕩けるように
しあわせな喜びが味わえる
ちいさな美味しい
新しい甘さの
そんなわたしの手作りクッキー

わたしに ...
─まいにちうまれるものたちが
─まいにちしんでゆく

眠り、浅い夢からさめたような春の予感のする少しつめたい風が、名付けられているはずなのに誰も名前を知らない雑草の頭を、さあー、と撫でてゆく放課 ...
突き破る、一月の低気圧
のっそりと爆弾抱え
明日は雪
ぽかんとひとり
動かない青空を 見ている
旦那が
東洋人のマッサージ嬢との
浮気に走ったのは
きっと精神に問題があるのでは
ないかと疑った妻は
旦那を精神科医に連れて行って
性に関する25の質問に回答させた
その結果25の回答の ...
虹が消える前に
懐かしい気持ちを
連れて行った

遠くを見てるのに
近くを求めてる
私だけの遠近法

絵の具を持っていなくても
瞳を濡らして描く希望が
余計に空を滲ませる

一 ...
三日月が町に魔法をかけようとする

どうしよう手袋がなくて、原付に乗る

仕事できなすぎて涙ぐんでしまった

妻へプリンとミルクティー土産に冬の夜走る

初仕事 ボロッボロの体で帰宅
...
誤解されたって
這いつく張ったって
一日を生きる命は
一日を生きる命だ
哀しくったって
情けなくなったって
一日を生きる命は
一日を生きる命だ
私は今日一日を
精一杯生きることによっ ...
素足にサンダルをひっかけてベランダへ出る
飛ばされそうな洗濯物をピンチで留めなおす
冷たい風に吹かれて寒さが身に沁みる
そんなことが繰り返されて春を夢に見る
生暖かな風に舞う桜の花弁を思い浮か ...
不幸中の幸い中の辛いこと


テレパシー 電信柱にシンパシー


曇天を飛んでん電動自転車で


ワンワンのお椀を追わんと終わんねぇ


{ルビ身体=しんたい}のなかの電気を消 ...
人の人の波が群れが
皆ぞれぞれの方角を向き
時々それが出逢い擦れ合い
火花を目映く飛ばしても
漁火の夢のようにすぐ消えてしまう

僕は一人だ
この人群れの中にいて
砂漠の深淵のような
...
タチアナ
灰色の軍事博物館の
白黒の写真の向こうで
微笑む若い女の名前
重苦しいくすんだ
軍服を着ていても
その笑顔だけは
すげ替えたかのように明るい

タチアナ

戦場で死ん ...
転勤が決まったという。何処へ、と尋ねると別の星だという。夕暮れの河原に人影はなく、二人のために飾られた絵画のようであった。たまには戻って来られるのか、とか、いつまでの予定で、という私の質問に対し、こち ...  明日

空は雪と一緒に

枝は小さな蕾と一緒に

冬の指は
いつかの冬の指と一緒に

夜明けを待っている

 
 ピアノ

女の子が帰ったあとは必ず
ピアノの蓋が開いて ...
 
ねぇ先生
(先生じゃなくて講師だけどね)
「無邪気」って言ってみて

むじゃき

じゃぁ先生
(講師なんだけどってまぁいっか)
「無邪気」って五回続けて言ってみて

むじゃき ...
一人暮らしも板についてきて
仕事もやっと落ちついてきたある朝
キッチンで水道の蛇口を捻ると祖母がにゅるにゅる出てきた
都会の水道はとうとう水のかわりに二親等が供給されるようになったのか
なんて ...
藥指にできたあかぎれが肥大して、
早漏にも分裂し誕生する。柘榴の發芽のようす

みんなかわいそうで痛々しい私という槪念、
臍帶から外れた出がらしは息もできない

譱く曇って床に散らばる翆の ...
お空は言った
これも必然よと
花は散って実る
命に従い私は
善く生きたい




{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
学校は魂の冷凍庫
明日からまた冷凍庫の日々
多分途中で凍って死ぬ
わけもなくしんどくて
ベッドに沈んだままの休日
気だるく甘美な死を思う

(緑の芝生にいつしか立って
思い思いに踊っている 
私たちはたださみしいのだ)

ふるさとを遠く後にして
毎 ...
おやすみと
夜のくち笛がすると
踏み切りを塞ぐ貨車の列
恐ろしいソナタのはつ夢
おやすみ
自動扉の前で
なみだを拭いている誰かと手をあわせ

真呼吸しておやすみ
削岩機とゆっくり再起 ...
 
ゆうやけが地獄を洗っては沈む

ボロが併設された小さな社で拝む

山又山のさいご富士山を眺める

よく歩いた日のシャワーにほぐされる

シャワー浴びつつ妻のあたらしい歌聞く

...
寒空にさらされたタオルが一枚

人の気配がしないベランダに
タオルが一枚だけ干されている
顔や手を拭くサイズのタオルは
新しくも古くも見えない
ただの白色のタオル
なぜほかの衣類などはま ...
財務省の官僚たちは自分たちの
既得権益を守ろうと躍起になっている
そのためには国民を騙すことも
日本が衰退してゆくことも厭わない
これ以上、国が衰退して大ゴケしたら
国民ぜんぶが総崩れしてし ...
生きるということが
なぜか
悲しくなるのは私だけでしょうか
この魂という命が
原初から欠けているせいでしょうか
悲しくなるのは。
雲一つない青空の静けさが
欠けている魂にこうもしみてくる ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ゲラゲラツバサゕ゛ゅけるのは/或いは/わらったつばさがゆける ...大゜揮∞ ₎...自由詩022/1/6 10:53
なにもできやしない坂本瞳子自由詩022/1/6 10:24
独り言1.6zenyam...自由詩1*22/1/6 9:34
自由律俳句 2022.01.06(木)田中恭平俳句122/1/6 6:35
メモ(小包)はるな散文(批評...122/1/6 3:36
藁焼きてんまや草野大悟2自由詩222/1/5 23:54
しあわせのレシピ秋葉竹自由詩022/1/5 23:44
風化する放課後のちぇりこ。自由詩8*22/1/5 21:47
一月の低気圧ひだかたけし自由詩522/1/5 20:00
アメリカ人はバカだと思う花形新次自由詩122/1/5 19:57
呼吸ミナト 螢自由詩322/1/5 18:46
自由律俳句 2022.01.05(水)田中恭平俳句2*22/1/5 18:42
一日渡辺亘自由詩022/1/5 14:03
切なる願い坂本瞳子自由詩1*22/1/5 14:03
充電式水宮うみ川柳1*22/1/5 13:34
ネフスキー通りでGiovan...自由詩4*22/1/5 13:34
ターニャへ自由詩622/1/5 12:57
転勤やまうちあつ...自由詩222/1/5 9:19
冬の気圧配置は次第に緩むでしょうそらの珊瑚自由詩12*22/1/5 8:29
「無邪気」って言ってみてベンジャミン自由詩3*22/1/5 2:12
祖母と故郷と、夕暮れと。ちぇりこ。自由詩4*22/1/4 22:48
古鍵と闔あらい自由詩022/1/4 20:35
※五行歌こしごえ自由詩3*22/1/4 20:16
学校死の予感杏っ子自由詩122/1/4 19:56
そうして世界はひだかたけし自由詩522/1/4 18:56
おやすみsoft_m...自由詩022/1/4 18:12
自由律俳句 2022.01.04(火) 夕べ田中恭平俳句2*22/1/4 16:53
タオル坂本瞳子自由詩2*22/1/4 15:51
もう取り返しはつかないジム・プリマ...自由詩1*22/1/4 15:31
なぜかこしごえ自由詩0*22/1/4 14:48

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