わたし

わたしが点在している
時間軸は消去され
点と点は結ばれない

ほら、あそこにもここにもわたしがいる
永遠の花園だ
垂直にそれぞれの孔を穿ち
わたしが不断にほどけていく
...
{引用=逆説的}
ルイス・キャロルが実在のアリスを愛し物語を捧げたように
わたしも捧げたかった

わたしも溺れたかった
ボードレールがジャンヌ・デュバルの肉体に溺れたように

高村光太郎 ...
「どこで落とし前を付けるか」

ほんものの皮肉は
しっかりやることです
神への唾は
忠節です

皮肉が皮肉の装いのうちは
皮肉にみちないように
堕天使の魔性が神と見分けがつくうちは
...
檸檬に似た香りがするりと
開け放した窓の向こうから
風と一緒に僕にまきついて
まるで撫でているようだね
君はきっとそんなことはしない
ねえ、これが恋であったら良かったのかな

僕が何もか ...
一人キャンプで火を起こし
網で焼き鳥をする

網目が語りかける

民族という縦割りがあり
男女という横割りがある
能力という密度があって
貧富という奥行がある

目を離すと
焼き ...
素直に好きと言えるまで
どれだけの歳月が必要だったろう

天は廻り
雲は流れて広がる青

遠い遥かな郷愁が
焚き火と共に立ち上ぼる

秋晴れの今日、
独りきり





...
若かった頃
自分を偽って生きていた
キャラを作って演じていた
誰も本当の私を知らない
恋人の前でも続ける演技
いい女を意識して
他人の言葉に踊らされて
私は私以外の誰かを演じて
自己嫌 ...
俺の父親が危篤になって病院にみんな集まったから
懐かしい顔が見られたよ

集中治療室じゃなかったな
大部屋だったよ
ベッドの周りにいくつか医療機器があって
父ちゃん、口に酸素マスクあてられ ...
魂の汚れなんて気にしない

汚れた魂は
時間という洗剤が洗い落としてくれるけど
直ぐに汚れるし
また汚すから

気にしたって仕方ない

中原中也なんて詩人の
汚れちまった魂、だって ...
少年は
今日も野原を
かけめぐる

思い出を
さがしても

過去を
さがしても

見つからない

行方不明になった
秋をさがして


まだ幼くて
何もわからず

...
死んだ父ちゃん
死んだ母ちゃん
死んだ上から二番目のお姉ちゃん
死んだすぐ上のお姉ちゃん
死んでないけど
植物にみたいになっちまった兄貴

いまさらだけど
人一人にはたった一つしか命が ...
よく晴れた日曜日
川沿いの心地良い風
秋の深まりが肌寒さを呼ぶ

ゆったりとした川の水
生活の影がゆらゆら映る

これからみんな
厚着になっていく
寒さが加速していく

川沿いは ...
まあつまらないことを書いたろう
いやつまらないことしか書かなかったろう
それが詩のほんしつだなあとおもう
そう思ったりしてしまう

これは弱い根拠のバランスボールです

詩人は自分の書い ...
時折
子供の頃
遊んだ
友人の家の匂いが脳をかすめる

絡めとられ
からめとられる
僕の過去


ちょっとだけ肺が痛い

祖母の嬉しそうな笑顔
友の楽しそうな笑い声
もう ...
黄白い
月が
宙に浮かんでいる
この夜は
脈動静か
気は鮮明
揺れる
草葉の陰に居て
絶えざる街のザワメキを
浴びて浴びる
わたくしが
視界に飛び込む
孤独の実を
むしゃむし ...
飲んだ帰りの電車で漏らしたあなたの吐息が

なにか面白いことないかなとなにげなく呟いたあなたの一言が

ポテトチップスの油にてかる唇から吐いたあなたのゲップが

細くたなびき空に登っていく ...
秋晴や洗い晒しのキッチンクロス


アールグレイにレモンを添えて午後を飲む


窓辺から隣の芝と草の花


わが猫と明日も在りたし秋の風


はばたいてどこへ帰るか秋のくれ
...
京都淀の3000mに
一筋の航跡雲が走るのを
僕たちは
不透明な世界のこちら側から
じっと見ている

一年が何もなく
このまま終わるなんて
信じない

僕たちのこの
不幸な時代に ...
果樹園農家の娘だった
浅黒くて小さくて
ボーイッシュな可愛い
女の子だった

お似合いのカップルだと
囃されてたけど
そんな学友の言葉を
満更でもなく
聞き流していたっけ

実際 ...
一か月の半分を歌い歩いていた頃
いつも隣町の移動から
「これはっ。」という飲食店に立ち寄り
コーヒーを注文したり
食事を頼んだりして様子を伺い
一息入れてから
「実は、今ツアー中なんですけ ...
窓越しに今日を見て
誰かが向こうへ手を振ると
明日へと勝手に動きはじめて
頼んでもいないのに席が空いて
ここがあなたの場所だと告げるから
大丈夫です。
みたいな曖昧な返事が降車駅まで必要に ...
朝が来なければいいのにと眠りにつく
そして明日がやってくる
その繰り返しが毎日で
苦悩と嘆きは取り除かれない
だけど生きていることは奇跡
もう立ち上がれないと思っても
天使が手を差し伸べる ...
多分 午睡の夢に
君がくれたセルロイドのホーリーカードが
舞い込んだんだ

だからほら
空は薄青いセルロイド
雲は白いセルロイド
どちらも淡く虹色を帯びて

道の両側に咲く
ピンク ...
音楽、
もう終わるんやって
太陽が窄んでる
トンビも
汚い郵便局の看板も
「雨」

雨が天からフロントガラスにおち
たらーっと下方へつたい
ワイパーの根方のへんで溜まり水と同化する
人間の一生もこんなものか
と思う
川へいくにも
川は銀河系のずっと先だ

...
歩くたび、古い廊下はミシミシと、僕に何かを伝えたがっている。
ミシガンだかミシシッピだか、おそらくアメリカに関する要件を。
背伸び

喫煙

…傷
時計はいつもいつまでも時間の言いなり
朝からテレビの音声と映像垂れ流しにさせて気にならないのは
その実時間が気になって仕方ないから

水道の垂れ流しは放っておかないし、血の吹き出しに至っては救 ...
(自由律)


蝉の鳴き声もしない、蟻は蛇行する


あぜ道で蛙の合唱を聴く


街から逃げ、暗く笑った目


一息に冷水を飲んだ、窓に月


花を踏みつけたあとで気づく ...
それは崩落し、細かく砕けながら、薄暗い地面へと乱雑に堆積していく、激しく、そしてささやかに繰り返す破壊音は、インプロビゼイション・ジャズのような気まぐれな旋律を形作る、すべては破片、音を上げれば上 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
名無し人ひだかたけし自由詩620/10/24 21:39
恋人と爆弾ただのみきや自由詩5*20/10/24 21:28
詩など三編道草次郎自由詩3*20/10/24 21:21
文殻鳴神夭花自由詩320/10/24 15:44
焼き鳥網イオン自由詩3*20/10/24 14:30
秋晴れの今日、独りきりひだかたけし自由詩520/10/24 13:57
自分に帰りたい無限上昇のカ...自由詩320/10/24 8:51
臨終こたきひろし自由詩120/10/24 7:46
魂の汚れなんて自由詩020/10/24 6:59
行方不明になった秋st自由詩420/10/24 6:47
死んだら幽霊になってこたきひろし自由詩420/10/24 6:34
川に映った影夏川ゆう自由詩220/10/24 5:16
何もかもよくわからない道草次郎自由詩3*20/10/24 5:14
5G秋也自由詩5*20/10/24 1:56
月に祈る(改訂)ひだかたけし自由詩420/10/23 23:58
気分はもう六九郎自由詩2*20/10/23 23:14
風のゆくえもっぷ俳句220/10/23 23:14
コントレイル花形新次自由詩320/10/23 22:01
吉川クン板谷みきょう自由詩3*20/10/23 21:48
わらしべツアー自由詩2*20/10/23 21:29
立ち止まるわたしは停まる電車に乗れないかんな自由詩3*20/10/23 19:31
その1歩が明日を繋ぐ無限上昇のカ...自由詩420/10/23 18:57
セルロイドの秋塔野夏子自由詩4*20/10/23 14:36
俺の滞在奥畑 梨奈枝自由詩020/10/23 14:24
秋雨前線道草次郎自由詩120/10/23 12:30
ミシミシクーヘン自由詩3*20/10/23 12:06
若気ヨロシク自由詩020/10/23 8:00
晴れ曇り雨そして嵐こたきひろし自由詩320/10/23 5:43
紅葉の天ぷら秋葉竹俳句320/10/22 23:38
見えないのか、舞台はすでに準備を整えているホロウ・シカ...自由詩1*20/10/22 23:21

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