たとえば
並び歩く二人が
気を置かずに話している
一方が振り向くとき
他方も同時に振り向いている

たとえば
双子が同じ夢を見る
電話でその話をするとき
互いの脳裏にはありありと
...
毎日ではなかったが
うまい卵焼きをつくって弁当にいれてくれた

君のできる最大限のことをしてくれていて
ぼくもそれは同じだった
お互いずるさはあったけど
ぶつかるとどうしても引けなかった
...
たとえば接続詞の消えた世界で、そうして人類は文脈から解き放たれ。
ゆえに僕は何にも縛られる事なく、しかし君とは手を繋ぎたいけれど。
秋晴れの日に大事なものを失くした
でも、優しさに救われて
生かされてることを改めて感じる
失くしものは見つからなくても
愛情は見つけた
大きな秋の収穫

時々、独りぼっちだと泣くけれど
...
そうなのかも知れない
そうじゃないのかも知れない
私にとっては
どうでもいい
評価するのはあなただから
ただ私は
無限の宇宙を呼吸するだけだから
「魂のありか」

いろいろやってみたり
よんでみたり

けど
けっきょく
電気をけして
よこになり
暗闇みつめてしか
でてこない

なんにもしたくない
からの湧出か

も ...
この地球もろとも
人間も人間以外も滅びてしまえ
なんてさ
願ったりしたのは
絶望に打ちひしがれたからさ

欲しいものは何も手に入らなくて
いらないものばかり投げつけられてさ
受け止めき ...
寒いから
嫌だといったのに

晴れた日は
まぶしくて

きれいには
見えないよ

という
きみの一言で

傘をさしての
もみじ狩り


秋雨の
生地に織りこまれた
...
陽炎と蜻蛉
幽霊のひだ
「あいうえお表」はほこり塗れ
塵、芥、一掴みの毒
水と観ず
欲し
泣くまで薄めで景色が黄色く染まる前
3.2秒
2号棟でまた人が
黄砂に交差
交錯して工作
...
初めて「結婚したい」と
思ったのは16歳の時だった

別の町に住む
別の学校に通う
一学年上の女性だった

狸小路の階上喫茶で
話し合ったり
季節外れの浜辺を
散歩したり

「 ...
桓騎から
怒りの炎
ぬらぬらと
死んだコバルト
腐った炎
生が喉までせり上がって
うるさくなって
苦味とアルコールが手を繋いで踊って馬鹿騒ぎ
ああ
そういうものであれたらなあ
この胃の腑が馬鹿の遣り方を知っていて
薬をアルコールで飲むようなこと
...
甘柿が夜のきわ
闇の{ルビ臥=ふしど}に熟れ育つ
不気味な{ルビ馥=かおり}する
琥珀の月影のした
微細の夜霧の芳醇を
みえない腕で
...
メロディーが流れ
幕が上がるステージに
黒いコスチュームで立つ
私はマジシャン
ウォンドを振って
メランコリーなあなたに
扉を開け
微風を通して
銀のゾンビボールが
ファンティンシル ...
夢のなかに一年前にお別れをした

貴方が出てきて

そこは貴方の席じゃないよと咎めると

まぁいいじゃない、と言って

いつものように

わたしの頭を大きな手で包んで

貴方の ...
うるさい
うるさい
五月蝿い
どうか私を放っておいて
今更、私に何の用?
枯れてしまった薔薇は蘇らない
捨てられ燃やされてしまうだけ
私の遺体は祭壇の前に安置される。
祭壇と言ってもごく簡素なもので、棺はなく、床にごろんと寝かされる。
坊主の読経はなく、静寂の中に参列者のしわぶきが混じる。
パイプ椅子の上には、懐かしい顔が並ん ...
小道が夕焼けに伸びている
憂鬱を投げ遣りに受け止めながら
わたしは小道を歩いている

身体中の関節が軋む今日、
思いがけない怨念重なり
鉛の思い重いこの肉が 
魂に食い込むように震えてい ...
病院に勤務していた頃
「私には霊感があるの。
霊感体質なんだよねぇ。」と
言っていた独身で年配の
先輩看護婦さんがいた

ボクはその看護婦さんと
夜勤をするのが
凄く苦手だった

...
 個展を開いてから死にたいと思った別離は、安価で借りられるギャラリーを探して狭い街を訪れていた。気怠さが頭の表面に集まって髪の毛の先端から逃げていく、というイメージを強く抱いていた。そのイメージが自分 ...  私は私の作った装置に追いかけられていた。
 それは一人掛けのソファほどの大きさがある機体を持ち、無数のプロペラや車輪を備え地上と空中を縦横に移動することができる。高度な人工知能による制御で自律的に ...
伊達の喫茶店で唄った後に
店主に紹介されて
火山灰を釉薬にしている陶芸家の居る
洞爺湖に向かった

あの時
何か手土産を持って行ったと思うが
何だったのかは覚えてない
けれど
当時は ...
田んぼの土手には篠竹をが生い茂り雑草も入り混じって、その先に見えるのは連なる山並みの内の立ちそびえる山の肌でした。
でも山と土手の間には川が流れて、その手前には川原が有る筈でした。
だからでしょう ...
酔生夢死

僕はちいさな日常を積み重ね
彼女の愛を貯金して
彼女はこがねを貯金している

ぼくは 字が下手で絵も下手で
おまけにろくな詩もかけないのんだくれ

ほぼ一直線でレールもル ...
「いくつかメモ」

誤解を恐れず端的に言うとバランスが欲しい。換言すれば、あれもこれも欲しい。低い水位で流れるのでいい。こういうことを言うのはバランスを欠く要素だからと、すぐに排除することに飛びつ ...
朝、車で通勤の途中の細い道端に咲いていた白い秋桜の花が何本か根本から倒れてました。
そこは大東宅建の集合住宅の駐車場の前でした。
倒れている秋桜の花の姿を見て、倒れている人の姿を想ってしまった私は ...
何かを他の何かでいいかえるしか
何かを括る方途が無いので
世界はこのような仕方で
むかしから戯れております

あたらしいものはあるのですか
ないのですか
どちらでもよいじゃありませんか
...
不機嫌な子供の無意識の悪意
自覚がない分、質が悪い
機嫌をとるのも疲れてしまう
自分の機嫌は自分でとるもの
子供にアドラーは通用しない

そもそも心理学なんて
100人いれば100通りの ...
有り金を

全部

はだしで

置いてゆけ



ブラックジャック



LOVE OR DEAD
血の匂いと白薔薇落つ
夕闇に佇み
微笑み
盗まざる負えず
盗まざるに
やがて沈む陽光弱く
赤くそれでも眩しきに

目の前の小さな地割れ
蟻のようだから
這い出て藻掻きやはり落ちる
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
言語爆発2につき自由詩2*20/10/26 13:22
卵焼きの思い出道草次郎自由詩3*20/10/26 12:40
接続詞クーヘン自由詩8*20/10/26 12:14
収穫無限上昇のカ...自由詩520/10/26 12:05
断片渡辺亘自由詩220/10/26 10:35
三者三様道草次郎自由詩2*20/10/26 8:42
欲しいものを欲しいだけこたきひろし自由詩420/10/26 6:35
秋みぞれst自由詩520/10/26 4:10
拳銃を向けられたら秋也自由詩020/10/26 1:47
初恋のようなもの板谷みきょう自由詩3*20/10/25 23:31
桓騎TAT短歌020/10/25 23:10
火星の動脈鳴神夭花自由詩520/10/25 22:24
流れず星道草次郎自由詩4*20/10/25 22:05
ウォンドを振ってもちはる自由詩3*20/10/25 21:45
不機嫌の原因は赤椿自由詩220/10/25 21:34
五月蠅い無限上昇のカ...自由詩120/10/25 20:08
袖すり合うも六九郎自由詩2*20/10/25 19:05
夕焼け小道ひだかたけし自由詩420/10/25 18:49
霊感体質の先輩看護婦さん板谷みきょう自由詩2*20/10/25 15:31
写真家の春阪井マチ散文(批評...020/10/25 14:02
殺人ドローン VS 森の動物たち散文(批評...0*20/10/25 13:58
一宿一飯の恩義板谷みきょう自由詩4*20/10/25 13:17
わたしはまだ子供でした。こたきひろし自由詩220/10/25 11:43
秋詩譜梅昆布茶自由詩620/10/25 10:11
散文三つばかり道草次郎散文(批評...4*20/10/25 8:53
美しくも輝きもないのにこたきひろし自由詩620/10/25 7:46
はなむけ道草次郎自由詩2*20/10/24 23:41
機嫌をとる無限上昇のカ...自由詩420/10/24 23:39
有り金を全部TAT短歌020/10/24 22:17
ファム・ファタール秋也自由詩1*20/10/24 22:08

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加筆訂正:
恋人と爆弾/ただのみきや[20/10/25 12:45]
「大気中の強迫観念」行分け修正
恋人と爆弾/ただのみきや[20/10/25 11:29]
一部訂正
4.25sec.