僕が坐禅会に通っているお寺の老師の話です。
「高校の教師をしている時の話です。2、3年勤めたら管理職から学級担任をお願いします、と言われました。それで、高校の教師を長くやっている親戚のオジサンにアド ...
ねえ、
どこかにいるカモシカ

夏草が青いね
おいしいかい

ねえ、どこかにいる
カモシカ

鳴き声を
聞かせてほしい

一声だけ

街はうるさくて
きっとその声は
聞 ...
未生の我が子が俺を焼く
足元に広がる大地を焼き尽くし
血の系統を切り刻む
一つの命が産まれるためには
一つの命が失われなければならないのか
俺は我が子のために一つの命を
いや俺へとつな ...
蒼ざめた霧が流れる
旗は透明

静止
巨きな空虚

渡るべき河の音

静止の中を
巨きな空虚の中を
いくつもの星が通過する

見える星
見えない星

蒼ざめた霧のつめたさ ...
若い頃はよくおんなに一目惚れした
俺はとびきりのいい女より
少しかたむいてるくらいのおんなの方が好きだ

大柄より小柄が好きで
要約すると
母親ににているおんなが好きだ

顔や姿ではな ...
私は今年六十六歳。
押しも押されぬ前期高齢者。
ワクチン接種券届いた
五月下旬ごろから予約開始と明記されてた

五月になって予約始まる日に居住してる市の役所に電話して尋ねたら
コロナ予約セ ...
私、感情がないのよ
えっ、本当に?!

ペシペシ
痛、痛た、何すんのよ

いや、感情がないっていうから
ペシペシ

おい、ふざけんなぁっ
あ、怒った

時を経て彼女はネットの怨 ...
もうどこにもいない人を今日もまた映像として脳が見ている マルメロになる
かなしいので
月を見上げている
おんなじことだ
そのおんなじなのが
月面の星条旗みたいだ

億年に噛みつかれた孤独
おぇ
今しがた今は今に至り
雲丹の毒針と
あい ...
手にもつスプーンを
ナイフにかえて
闘うことを
覚悟する


甘いミルクを
吸うのはやめて
勝利の美酒に
酔うため闘う




かざすナイフを
ペンにかえ
闘い ...
{引用=蛾の鱗粉と
きのこの胞子がまざります
そういうのが
たぶん銀河系です

蘇生する魂魄ひとくさり
ついえて
ひゃあらりり
虫。星

待遠しい秋をあさっての射程に
なつは
...
ふと思うことが 直観だと
最近知ったんだ

満月から燻るオーラ 煙たげに窓の外
見上げてみても もう降りて来る者はいないよ

私の汲み上げた三人称だから
対話をトランプのように切って 神 ...
朝顔が知らないうちに、つるを出していたので、竹の添え木をつけてあげました。

その晩のことです―――

朝顔は、とっても人見知りの恥ずかしがり屋なのに、竹は、とっても明るく朗らかでした。
「 ...
整形外科病院に
通っていた妻は
「体の彼方此方が
痛むけど
原因不明なのよ。」と
処方されていた薬を
服みながら言う

痛み止めが
すぐ無くなると言うので
ボクが
処方されていた ...
急には空を飛べないし
宇宙にだって行けない
ぼんやりととびまわる赤茶の蛙を見
枯れる寸前の庭木に水をやる
夏日照りに恍惚のひと

昨日の続きが今日になってるなんて
夢のない話だ
ある朝 ...
別れて月日が経っても
あなたが抜け切れていない

好きだった砂浜は
今も全く変わらずそこにある
想い出があまりに濃くて近づけない

潮風に溶け込んだ愛
自然な形で愛を育んでいた

...
ああ大いなる愛に生きたい
太陽が全てを照らすように
ああ大いなる愛に生きたい
哀しみの氷を融かすように
ああ大いなる愛に生きたい
苦しみをも創造の泉にできるように
ああ大いなる
大いなる ...
ペダルを踏む足を止める
鳴るブザー
鳴るブザー
チョコレートの音

左の音を聞いてる
ドアを叩いてる
華奢な手
力はこもっていない
義務だから叩いてる
そんな音だ
ブザー、ブ ...
やっぱり寂しいポツンと一軒家
住む人のいなくなった一軒家
家だけが置いてきぼりされているようだ
先日まで一人暮らしのおばあさんが
住んでいた一軒家
入退院を繰り返しながらほそぼそと生きていた ...
大切なもの
失ったもの
守ったもの

終わったもの
仕方ないもの

得体の知れないもの
「何十代も続いた家も沼の底になるのかのぅ。」
爺が、鼻水すすって呟いた。

平野(ひらの)の村は、毎年夏に氾濫するぬらくら川のせいで、田畑はびっしょり。
収穫のあがらずの貧乏村…

村長は ...
売れない絵描きは
売れない絵ばかり描いてしまう

売れない女優は
客の入らない舞台でばかり演技している

ペットショップで売れ残った犬や猫は
ダンピングされても売れなかった

ペット ...
天気予報は次第に正確性を増しながら北上を続けている
「明日も晴れるといいね」という関わりを奪われた僕らは
今日も左側通行の列の中

君はきっと前方もしくは後方にいるでしょう

天気予報は次 ...
実感から生まれた空のはしっこ


意味もなく地味に一味を探してる


知らないよ 一字一句の一の字も


思考の渦を泳いでる金魚の眼
わなわなふるえる
ひびの、よろこびかなしみよ
それがこの世のさだめなら
汝のコインに息を吹きかけ 

明日の行方へ、投げてやれ!

くるくると…裏表見せる
放物線のその先は
道 ...
近づけば新たに何か見えるので何かがそこにあることにする  品行方正 謹厳実直 天網恢々疎にして漏らさず

 贔屓チームの負け試合は究極の退屈

 日も暮れてきた夕飯作ろう

 退屈は誰にでも平等でやって来る

 吹く風を見た者はおらず
疲れ果てて目が覚めたのは
眠っている間によほど遠いところまで旅してきたからかもしれない

虚脱した魂を空っぽの器に見立て
ピクニックのお弁当のように
ひと品 ひと品 飾り切りして詰めていく
...
ねえ
ねえ
ところで
エピクロスの残存する幾らかの断片を
読むことぐらいしか
もう
したくはない

(やけになまっちょろい物言いダナ)

小洒落た珈琲屋でひとり
超閲覧注意画像を ...
誰かがシャワーを浴びている
雨はすっかり止んでいた
林檎を囓る少女が独り

光は妙に屈曲して
迸る水を艶かしく
向こうの鏡に映していた

今夜は早々と眠りに落ちる
明日はきっと晴れる ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
老師の話ホカチャン自由詩1*21/5/29 15:03
街角フユナ自由詩321/5/29 14:44
未生の我が子葉leaf自由詩021/5/29 12:56
河を渡る塔野夏子自由詩2*21/5/29 11:52
嫉妬こたきひろし自由詩321/5/29 7:38
私は自由詩221/5/29 6:34
生きた感情りゅうさん自由詩121/5/29 4:52
_いる短歌021/5/28 23:34
今宵の月はいずこに架かる道草次郎自由詩221/5/28 23:25
シホ.N自由詩121/5/28 23:22
COSMOS道草次郎自由詩221/5/28 23:07
風の時空朝焼彩茜色自由詩321/5/28 22:47
竹と朝顔板谷みきょう散文(批評...1*21/5/28 21:34
ルビー婚式を過ぎて自由詩021/5/28 21:32
恍惚の星這 いずる自由詩121/5/28 20:15
静かな想い夏川ゆう自由詩121/5/28 18:33
渡辺亘自由詩121/5/28 14:58
チョコレート・ブザー竜門勇気自由詩1*21/5/28 11:05
やっぱり寂しい!ホカチャン自由詩021/5/28 10:20
心情ヨロシク自由詩021/5/28 8:48
河童伝板谷みきょう散文(批評...1*21/5/28 7:36
売れないものはこたきひろし自由詩221/5/28 6:25
天気予報は北上を続けている山下ヤモリ自由詩121/5/28 1:40
泥だんご転がした水宮うみ川柳021/5/28 0:36
道しるべ服部 剛自由詩421/5/28 0:10
_いる短歌221/5/27 23:35
自由律俳句「食べられる退屈」(21)遊羽俳句021/5/27 22:55
朝のうたLucy自由詩421/5/27 22:18
橋向こうの播種道草次郎自由詩321/5/27 22:17
雨上がりの密室ひだかたけし自由詩421/5/27 22:14

Home 戻る 最新へ 次へ
552 553 554 555 556 557 558 559 560 561 562 563 564 565 566 567 568 569 570 571 572 573 574 575 576 577 578 579 580 581 582 583 584 585 586 587 588 589 590 591 592 
4sec.