それから
一人きりの
安達太良山
空気が
薄くなり
シングル
エンジンが
かたかた喘ぐ
荷物が揺れる
夏だというのに
どこまでも寒い
ジャケットが
じっとり濡れる
本 ...
夜中に目が覚め
女の寝息を聞いて
自分が生きていることを知る
「眠りが唯一の幸福だ」
女の言葉が過る
死が永遠の眠りだとして
それを厭う理由はなんだ?
眠りと眠りの間を埋める ...
音楽の途中でぼくは飽きてしまう
本当は好きじゃないんだと思う
無理してるんだ、きっとそう
だってまた別のこと考えてる
ゆるやかにリムーブしていく
ああ、ああ
こんなはずじゃなかった ...
見えない四角
残された絵の具で空を描く
存在を潰すように雨は降るけれど
雨音が伝うものに耳を貸さなくていい
美しい言葉に救われないものだけに価値があるんだ
たどたど行こう
哀しみと ...
手荷物
持つのに疲れたら何処かに預ければいい
心の荷物
誰でも一つや二つ持っているよね
なかなか減らせないで
反対にふやしてしまう人もいる
心の荷物も
誰かに預かって欲しい
...
あまりにも海に似すぎている。そう、似すぎている。
僕のこころは、だから、慰めを必要としない。
なぜなら、僕はさざ波のようになることもあるけれど、
冬の嵐の海のようになることもあるからだ。
...
ああそこに立たないでくれ 観念を、象徴だけを壊させてくれ
森は茫然と立っている
差し込む陽射しに年老いた裸身を晒す
来る日来る日は雑然と降り積もるもの
過ぎ去った日々だけが温かい寝床だ
森に佇む独りぼっちの木々たち
無表情に見合いながら黙り ...
水槽に流れるおだやかな時間
他者だったことを忘れて声になる
春色の初夏 黒板へ吹いた風
思い出せない想い出を持っている
薄々気付いていたんです
日本人に向いていないって
口当たりの良さそうなことを
何のひねりもなく
恥ずかしくもなく
堂々と言ってのける姿を
そこここで目にする度に
あれっ、俺ってこの人達と ...
人と人との意思疎通
向かい会って言葉を交わしていた時代から
離れていれば郵便手紙
電話にて感情を推し量りながら
時が流れて電子メールとなり
ラインへと簡素 ...
今日のお天気は朝から愚づついてる
身体に湿気が溜まり
心が泥濘む
年に一度の雨季
ウキウキ出来る訳ない
俺のなかの男
あの人のなかには女
出逢えない
男と女
女と男
...
やもめ男の住んでいるアパートには、
一人のヴァイオリン弾きが暮らしていた。
そのヴァイオリンの{ルビ音=ね}は、
いつでも素晴らしいのだけれど、ヴァイオリン弾きは、
いつでもエチュードだけ ...
マシン 短くて気が遠くなる
長雨の季節には藍藻入りのスープで夜をやり過ごす ことになる
不 ...
たくさんけずったら、のこったのは腹ぺこ。咀嚼し、嚥下し、胃をふくらます。その一つひとつが、その一つひとつに奉仕をしている。
ひつようの土からでないと、なかなか生えない満足の木。そういうふうに捉え ...
月よ、今夜は煌々と世間を照らしている。
ところで、月って何だい?
僕はそれを分からずにいる。
ただ、空に月がいるということのほかに。
月が地球の衛星だということはわかる。
月が海の満ち引 ...
王のいる地方から来た珍しい種として記載されるのだろう
薄暗い部屋で
ヤクルト戦を見ながら
野球って
こんなクソつまらないものだっけかと
自分の記憶を確かめている
メジャーを見たってそうだ
さっぱり面白くない
大谷だって体格が外人と同じだとい ...
早咲きの紫陽花を見て、立ち止まる。
曇り日のある午後のこと。午後のこと。
神……という言葉は使いたくないのだけれど、
神は早咲きの紫陽花をどう思うのだろうか。
天でも良い。
四季のあるこ ...
明日私があるなんて
きいてない、はしっておいかけよう
明日が来るのが嫌だから
夕陽を目指してはしってはしって はっ はっ
音楽家の作曲が冴えるのは
黒いレースの間から垂れたほつれを
...
おしゃべりに付き合って
笑いを上げ
面白くもない
延々と
無為な無為と知っている秒数が過ぎ
笑い声が重なる都度
頭痛が積み重なる
音を消そうとする指の先で
次の音が鳴っている
...
初夏の太陽光線をいっぱいに浴びて
鮮やかに咲けよ
ミモザよ
遠く去ったあの人に
薫りよ届け
あつく胸を焦がして
触れた指先が未だにあつい
君を悩ませる
哀しみよ、去れ
君の胸に
喜 ...
革張りのソファーに夏肌を吸われ、少しスケベエな気持ちになったり。
しかしそれが合成皮革だと気付くと、少しスケベエな気持ちが萎えたり。
○「深い人生」
深い人生は
涙とともにある
○「コロナ下」
今までの生き方や価値観を
見直す機会である
ちょっと飲み会が
多かったと反省している
☆「ありがとう!」
金はなく ...
ひどいもので、昨晩午後七時過ぎに眠くなり、そのまま朝の三時頃まで眠ってしまった。読みかけの本はわずか一ページしか読まないうちに眠りの世界へと入っていったのである。当然、朝は早くなる。尿意で目覚め、時 ...
僕は通りを見るのだ
何もない街の 空に
空の中からは遠い所にある
海を僕は見るのだ
そこの誰でもが背びれや尾びれをもっている
幼年時さかなだっただけなのだけれどね
そこの誰でもが哀しみを抱いている
それは
すでに干物になるまで
のこるのものかもしれないんだが
...
この位置やこの母語という拘束は捨てられないが守る気もない
光がすぱっと切れるのを見る、閉ざされている。咄嗟の思考を掻い潜るように鳥の影が横切っていく。
摩天楼、
さよならの仕方も忘れてしまうような僕たちの頭上、四角い世界。枠外から枝が葉を揺らしては風の証 ...
世の中は壊れていった
人々が理解可能を捨てた日から
誰も彼も捨ててしまった
理解可能を捨ててしまった
自分は心優しい人間だと自負する
言葉の使い手までが口にしなくなった
長年の闘争の中 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
安達太良山
Giovan...
自由詩
5*
21/5/20 19:45
睡眠導入剤が足りない
花形新次
自由詩
3
21/5/20 17:48
音楽の途中でぼくは飽きてしまう
ゆうと
自由詩
3
21/5/20 13:06
雨嘯
山下ヤモリ
自由詩
3
21/5/20 6:48
手荷物と心の荷物
こたきひろし
自由詩
3
21/5/20 6:27
sonnet
朧月夜
自由詩
3*
21/5/20 3:25
_
いる
短歌
0
21/5/19 23:48
不可逆の森
宣井龍人
自由詩
10*
21/5/19 21:22
鰓呼吸
水宮うみ
川柳
3*
21/5/19 19:41
日本人を辞めることにしました
花形新次
自由詩
3*
21/5/19 18:36
テレパシー
佐白光
自由詩
3*
21/5/19 7:52
今日のお天気
こたきひろし
自由詩
2
21/5/19 7:30
sonnet
朧月夜
自由詩
0*
21/5/19 6:02
勤労感謝Love208
アラガイs
自由詩
5*
21/5/19 3:35
メモ5.19
道草次郎
散文(批評...
1
21/5/19 3:08
sonnet
朧月夜
自由詩
2*
21/5/19 1:42
_
いる
短歌
2
21/5/18 23:19
毎日プロテインを飲んでいます
花形新次
自由詩
3
21/5/18 23:07
sonnet
朧月夜
自由詩
2*
21/5/18 22:00
「なんで?絶望してない?」
這 いずる
自由詩
1
21/5/18 18:46
音楽を損なう
〃
自由詩
1
21/5/18 18:10
鮮やかに
渡辺亘
自由詩
1
21/5/18 15:03
スケベエ
クーヘン
自由詩
3*
21/5/18 13:50
独り言集5.18
ホカチャン
自由詩
4*
21/5/18 11:34
早朝の散歩から
山人
散文(批評...
3*
21/5/18 6:14
山からの空
番田
自由詩
1
21/5/18 0:48
えくぼ
梅昆布茶
自由詩
16
21/5/18 0:08
_
いる
短歌
0
21/5/17 23:21
美しい世界
鳴神夭花
自由詩
3
21/5/17 22:56
理解可能
紀ノ川つかさ
自由詩
1
21/5/17 22:09
556
557
558
559
560
561
562
563
564
565
566
567
568
569
570
571
572
573
574
575
576
577
578
579
580
581
582
583
584
585
586
587
588
589
590
591
592
593
594
595
596
加筆訂正:
ガラスの精進
/
ただのみきや
[21/5/18 22:05]
誤字修正
3.76sec.