辛さ


後悔
ずっとナヤミ続けていた
ナヤミ続けていたけど
ナヤミの正体はさっぱり掴めなかった

その内に
何者かが
ナヤミから
ナ だけ盗んでいった

なので
ヤミだけが残ってしまった

...
インターネットに嵌まりこんでしまった

インターネット恐ろしき
気づいたら袋に入れられて叩かれていた

仕方ないか
インターネットの正体とはそんなものなんだろう

やっと目が冷めて
...
{引用=暖簾をくぐった
立ち食い屋で
月見うどんを食べた

丼の湯気に
うすくたなびく雲に
月がとろけていた

めんをすすり
つゆを飲み干して
店を出た

まだ肌寒い
...
14歳の頃 心から信じていた先生が言った
「今の君には無限の可能性がある」
「でも君がそのうちの1パーセントの可能性を選択した瞬間に、残りの99パーセントを失うことになるのだ」と
それは冷酷な  ...
亀は死んだ

私にはもう信ずべき
亀はいない

遠い昔
亀は私に生きるべき道を
示してくれた

それは貝殻ヌードだったり
サンタフェだったりした

しかし、貝殻の向こう側にある ...
戦慄の瞬き、濃緑のうねり
冷え冷えとした岩峰、空に貼り付き
街道に沿って、男は進む

連れの女の乳房は揺れて
朝の四時まで密室に二人

都会から、遥か離れ人影無く
恐怖にすくむ、ガード ...
誰もいない町に佇んでいる言葉


つめたさに目覚めた朝の冷めた夢


有限の湯気が光になっていく


ここにない声を再生している風


何もないただ大切な季節だった
夕焼けが寝転んでいるニ年前


何も知らないから知らない場所にいる


俯くと五臓六腑も俯いた


夕暮れが立ち上がるまで影と待つ
校庭の日かげで涼しい風浴びた


いつまでも響く十七音だった


雪解けのように時間が解いた問い


読んだ人それぞれにうまれるフィクション


その週に周囲の鯛を調べたい
...
君があまりにも優しく笑うから
あまったプリン譲ってしまう


君があまりにも優しく笑うから
あまりにも、優しく笑うから


君があまりにも優しく笑うから
割り切れなくていいと思った
...
 料理人にも退屈は平等に来る

 挨拶が照れくさくて苦手だ

 やり残しの仕事が不眠へと誘う

 脂っこい地獄の脇を通る

 嫌なものから解放されない
知らない街であたった陽に 眩しくないと虚勢を張って
目の悪い人になったと力なくわらっている
失うことしかできないわたしたちが 必死で掻き抱いた街灯の弱い蛍光色、災害みたいにわたしたちは肩を寄せ合っ ...
ワナ

苦心


ニヤリ
夏が来る
懐かしい夏が来る
一度として同じ夏はなかったのに
懐かしい夏が来る
そうなんです
夏が好きで泣きたくなる
涙を流すのは
恥ずかしいことだと
思っていた少年時
伸び放題の雑草 ...
散歩の帰り道
「ピーコ!ピーコ!┅┅」
救急車の音が聴こえてくる
「ピーコ!ピーコ!┅」の音が聴こえてくると
地域に緊張が走る
「だれだろう?だれだろう?┅」
どんどんこっちの方へ近づいて ...
故障してしまう前に
点検や修繕を行う予防保全は
無用なコストを抑えて快適な
家庭を継続するために
非常に大切な作業です
そしてそれを地味で平凡だと
思わないことが大切です

故障してか ...
火力発電の電気で
暖房をつける

時間いくらで働いて
時間を買う

遊ばずに勉強して
遊べる立場になる

ブツブツ言いながらも
社会は交換に応じている
二〇一六年四月一日 「愛のある生」


愛のある生

それが、ぼくのテーマだ。

「生」とは
いのちの輝きのことだ。

しかし、嘘は、すばらしい。
人生を生き生きとしたもの ...
静けさでいっぱいの部屋
その中心は何処かと
へその尾や砂時計
そんなくびれで繋がって
むやみに染み出して来る
圧力 その張力
部屋は膨らみ丸みを帯びて
閃輝暗点 歪んだステンドグラス 
...
夫が「コロナ感染者濃厚接触者」になって帰宅した

お相手とお互いマスクはしていたけれど
数時間対面で事情を聞いていたので
後からわかったのだけれど
「コロナ感染者」との濃厚接触者と認定された ...
ついこの前まで
白い花を咲かせていた木が
早くも新緑へと移り変わり
午後の日差しに照らされて
青々と輝き揺れている

その木の根元を
春の青大将の群れが
唸りを上げて進んでいく

...
"who",
{引用=「誰」、}

"who" is "there".
{引用=「誰」とは「そこに」である。}

"w ...
毎日後ろの家の犬が午後3時頃になると
鳴き始める
うちのワイフが散歩に連れていくまで
鳴いている
一方
横隣の家の山羊が
僕の顔を見ると鳴き始める
飼い主が出かけて淋しいのだろう
また ...
ちりちりと
夜風が弾ける
肌の面
肉から解離し
タマシイの
涼やか響く
原音が
辺りに木霊し
光っている

脳髄はとろり
蕩けるよう
夜風にうっとり
流れ出す
彼方此方を巡 ...
紅葉は一瞬で去り白い時期長くて地味な白いトンネル

二次会に参加はせずに帰途に着く酒に飲まれてみたくはなくて

忘年会数日続き体重い飽き飽きしても酒は美味しい

人参の詰め放題に参加するビ ...
光線は不規則にそこかしこで歪み、まるで意識的になにかを照らすまいと決めているみたいに見えた、ガラス窓の抜け落ちた巨大な長方形の穴の外は無数の騎士たちが剣を翳しているかのような鋭角な木々の枝で遮られてい ... 人のいる場所を歩いて来なかった
だから怪我ひとつしないで
守った心が大きく育ち過ぎた

重なることもなく
はみ出していくから
ひっくり返せるはずもなく

わがままなフライパンを
目に ...
 何でも科学にすると意気込めた時代

 ご尤もな言葉で道をさぐる

 ひらがなでも漢字でも六文字の人

 他人の退屈は自分の退屈に非ず

 教授と友達になる
 どこにでもいる野豚
 愛されているようだ
 とてもまるまるとした体
 分厚くて堅牢な肉の張り
 つややかな桃色の毛並み
 支える四肢の尖るつま先
 飛び出た大砲の黒い鼻先
 与えら ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
ココイチにてヨロシク自由詩021/5/12 8:01
ナヤミ抜いていたらこたきひろし自由詩521/5/12 7:16
インターネット恐ろしき自由詩321/5/12 7:00
月見うどん津煙保存自由詩4*21/5/12 4:09
空の扉Lucy自由詩12*21/5/11 23:08
ゾロアスターは角野卓造花形新次自由詩121/5/11 21:03
悪夢の足跡(そくせき)ひだかたけし自由詩3*21/5/11 18:36
バス停の透明水宮うみ川柳3*21/5/11 15:42
夕焼けのタイトル川柳5*21/5/11 15:40
うまれる川柳2*21/5/11 15:39
あまい短歌3*21/5/11 13:01
自由律俳句「食べられる退屈」(9)遊羽俳句221/5/11 12:59
無題 2021/3/30星染自由詩121/5/11 12:34
もくろみヨロシク自由詩021/5/11 7:57
夏が来る入間しゅか自由詩221/5/11 7:51
救急車ホカチャン自由詩1*21/5/11 7:16
予防保全イオン自由詩1*21/5/11 6:13
ブツブツ交換自由詩2*21/5/11 6:05
詩の日めくり 二〇一六年四月一日─三十一日田中宏輔自由詩14*21/5/10 22:20
鈴の舞踏ただのみきや自由詩2*21/5/10 19:58
「コロナ感染者濃厚接触者」ですって鵜飼千代子自由詩20*21/5/10 19:46
春の青大将ひだかたけし自由詩921/5/10 19:43
Clear墨晶自由詩3*21/5/10 19:15
声かけホカチャン自由詩3*21/5/10 19:01
帰郷ひだかたけし自由詩7*21/5/10 18:56
トンネル夏川ゆう短歌221/5/10 18:52
ただ、風に揺らぐようにホロウ・シカ...自由詩2*21/5/10 18:27
フレームアウトミナト 螢自由詩4*21/5/10 17:48
自由律俳句「食べられる退屈」(8)遊羽俳句121/5/10 17:17
ももこ津煙保存自由詩5*21/5/10 13:38

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