この夜陰、
独り在ることに寛いで
宇宙の時流に乗っていく
すっと孤独に留まりながら
この隙間だらけのあばら家に
雷鳴が轟くのを待っている

境界の門が開く、その時に
意識は異界の木霊に ...
もう誰が始めたかも覚えていない双六遊びの続く夕暮れ 外へは行けなかった
気持ちは列になり
この部屋で待ち疲れたよ
洗いざらしのシャツと
過去の自分にアイロンかけても
折り目に負けずに
歩いて来たから
胸が焼けるほど熱く
君を愛した日々も ...
 イカでたこ焼きを作る

 河童に似て河童に非ず

 トレンチコートを着たウサギの耳が気になる

 今日は一日羊頭狗肉

 奇しきもの昭和を好む
アドスの平原に竜は舞い降りると、
カシュクスの巫女は予言した。
それは塒を求めるためか、
今宵の獲物を狩猟するためか。

カヌカの大地に、生贄に捧げられた少女が立つ。
その心臓を神に捧げる ...
あぶくは、空襲の記録フィルムを、逆回転させているみたいに
なだらかな曲線を描きながら、届かない水面へとのぼっていきました
遮断された現実の世界の中で、わたしは
眩しくない光というのはこん ...
慄け優しい昼の日差しに
女の帽子の湾曲の叫びを
手を差し延べるのは誰だ

静かに発酵していく発泡と発疹
すべては突き刺さったアイスピック
それはそうだとしてなんでもない

バスが曲がっ ...
誰も読まないというのは、
ある意味【特権】だ

誰も読まないから、
何だって自由に書ける
ウンコ漏らしちゃったことや、
女子に立ちションさせてのんだこと
あんなことや、
こんなことをし ...
ふと、かわいそうでかわいそうで仕方ない時がある。誰がとかではなく、何がとかではなく、ふと、何となく漠然とそうなるのだ。小学生の時、担任だった教師がかわいそうという言葉は無責任だと言っていた。ぼくは中学 ... 洋画なら
ザ・エンドとかファインとか最後に文字が出る
邦画なら 終わりか、完結の完の文字が出る

最後にそれが出て初めて終了になるんでしょ
始まりから終わり迄の途中経過を鑑賞するのが
映画 ...
竪琴がある。
竪琴とは複雑なあなたとわたしと、それから春の優しい鳥と。

風がある。
なぜ、風が惑星の{ルビ裳裾=もすそ}をかゆそうに笑いながら縦走するかは、誰にもわからない。

竪琴を納 ...
二〇一六年三月一日 「ブロッコリー」


いま、阪急西院駅の前のビルに自転車をとめたら
めっちゃタイプの男の子が近づいてきて
わ~
さいきん、ぼく、めっちゃ、もてるわ~
ってなこと ...
昔、僕は四月に、マルセイユを訪れていたことがあった。銃を持った軍人とすれ違うほど治安が悪いとされる街に滞在し、経由しないことには、モナコやカンヌといった見どころの多い街にたどりつくことはできなかったか ... まだ時にこうして血など流すので葬りがたい観念がある 黄色いチューリップが群れをなし
大きな風に揺れている
地平遥か彼方から
沸き起こって来るあの風に
身を委ねて群れをなし
黄色いチューリップが揺れている

うっとりと
蕩けるバターのよう ...
そこにいたねこ
にげてった

ねこどこいった

そこにいたねこ
どこいった

にげたねこ
こっちみてたよ

もうこないかな
あのねこは

ねこにげて
ねこのいたとこ
い ...
旅先などで撮った
二人で映る写真

ポジティブな想いしかない
愛し合っている証拠しかない
眩しいぐらい輝く写真

数々の想い出は色濃い
色褪せることはない

旅先で喧嘩しても
些 ...
 スリッパの裏側に張り付いたセロテープを剥がす

 他人の悩みが降りかゝらぬよう歩み遅め

 酔っ払っている時間が勿体ない

 経験に従い今日は家に帰る

 部屋を出て溜息をつく
はてさて、みぎを選ぶべきか

はたまた、ひだりを選ぶべきか

どうにも悩み疲れたのなら

みだりを、ぜひ、どうぞ


みだりが何者かと申しますと

物腰の柔らかな気のいい奴で ...
心地いい五線譜の上 止まる時間


あの時には桜は咲いていたのかな


誰かが眠ったこと考えている
愛想笑い
追従
上っ面
色眼鏡

抜牙
丸爪
無毒

イチヌケタ


生きていることを楽しもうと、生きてみる。
すると呼吸がよそ行きの顔をする。夕飯が腸のなかで踊りをおどる。心臓がメトロノームになる。
段々、生きているだけで満たされていく自分が浮き彫りにな ...
生きた
謳った
泣いた
喜んだ
それが私の生き様
生きた
祈った
闘った
歓喜した
そして愛した
去年、僕は確かに歩いていた。故郷の、すでに忘れかけていた風景を。僕はその、ぼやけた記憶をたどるようにして、歩いていたのだ。そして、仲の良かった友達と日の暮れるのも忘れて、遊んでいた道を。でも、もうすで ... 世界には片隅なんてないのだとdemocracyは言う 澄んだ眼で 俺は朝から何も食べていない、
ひたすら吐き気の塊だった

静けさに沈む
 何もない
静けさに沈む
 足場を欠く

俺の肉体と意識は解離したまま、
新緑の芳香をひたすら嗅いでいた
そ ...
大瀧詠一が
いよいよサブスク登場
ということで
80年代シティポップが
世界的規模で人気の今
故人がどう思おうが
日本のポップス界の重鎮として
東南アジア等のYouTuberに
完コピ ...
種明かしは
いくつすべきか?

欠伸のせいにした涙や
大丈夫と笑ってみせたこと

本当は

言ったそばから
嘘になる

さしあたっては
感傷を俯瞰しよう

一歩下がって
...
 男だの女だのにまだ拘るのか

 湯船に片足だけ入る

 替え玉の前にスープを飲みきる

 魅力に欠ける者は己に似ている

 二人並んで牛丼を食べた雨の深夜
私の部屋も あなたの部屋も
奥の奥では繋がっていて
世界の扉の鍵が開く

ひとつ飴をちぎって出せば
産声の音符がころんと鳴った
覚えている呼吸の傷み
世界は優しいばかりじゃないってこと ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
境界域ひだかたけし自由詩421/4/25 0:06
_いる短歌121/4/24 23:52
結露ミナト 螢自由詩321/4/24 19:58
自由律俳句「食べられる退屈」(5)遊羽俳句021/4/24 19:25
アドスの竜朧月夜自由詩2*21/4/24 19:01
かみさま、わたしは海を汚してしまったホロウ・シカ...自由詩2*21/4/24 15:07
もうバスが来るころだろう帆場蔵人自由詩521/4/24 14:47
誰も読まないatsuch...自由詩3*21/4/24 11:56
メモ(たわいもないこと)道草次郎散文(批評...421/4/24 10:08
さよならを言ってくれないとこたきひろし自由詩4*21/4/24 9:57
ネノラク道草次郎自由詩321/4/24 7:54
詩の日めくり 二〇一六年三月一日─三十一日田中宏輔自由詩14*21/4/24 1:21
フランスの暗闇で番田 散文(批評...321/4/24 1:20
_いる短歌021/4/23 22:58
黄色いチューリップが揺れているひだかたけし自由詩421/4/23 22:20
ねこTwoRiv...自由詩4*21/4/23 20:47
写真に映る二人夏川ゆう自由詩321/4/23 18:34
自由律俳句「食べられる退屈」(4)遊羽俳句221/4/23 18:31
みだりクーヘン自由詩4*21/4/23 14:20
ときどきとまる水宮うみ川柳4*21/4/23 13:39
コミュニティヨロシク自由詩021/4/23 8:04
4.23メモ道草次郎散文(批評...8*21/4/23 3:07
無題渡辺亘自由詩021/4/23 2:06
中学時代の風景を行く番田 散文(批評...121/4/23 1:13
_いる短歌121/4/22 23:02
夜の律動ひだかたけし自由詩521/4/22 21:56
シティポップ花形新次自由詩0*21/4/22 21:27
エブリデイ入間しゅか自由詩321/4/22 20:54
自由律俳句 「食べられる退屈」(3)遊羽俳句121/4/22 18:19
加覧の偶像由木名緒美自由詩121/4/22 17:26

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