いつか旅立つ
だからできるだけ
わらって
損をしたとか
得をしたとか
そういうことではなくて
誰かよりとか
誰よりもとか
ああだから
そういうことではなくて
...
絶望が愛と呼ばれた慣習に倣う気はない それだけである
つぼみがゆれる こずえへと
つまさきだちして あとすこし
ちいさなゆびさき そらのえに
わすれないで わたしにくれた
あかるいえがお かわいいうたで
うたってくれた やくそくを
ね ...
轢死の残滓、まだ夏の在処の片隅に、凍る息を見つめながら、語れる言葉も無しに…そのまま、そのまま、塵のような雪に埋もれる、春になる頃に骨組みだけの姿でまた会えるさ、口笛は曰く付きのインストゥルメンタ ...
から だった
前進しようと思えば未だできたが
から だった
寝ても覚めても
あんまりからからと鳴るばかりで
もう嫌気がさしちまった
(なのに夢の空はまた
淡い淡い紅に染まり
何 ...
しなやかな猫が屋根から跳び下りるように死にたい花一匁
休んでも未来はそんなに変わらないゆっくりでもいい止まらず歩こう
ネットとか若いころには無かったなぁちゃんと目を ...
歩きながら感じた空の匂いが
秋の終わりを白息に伝える
また山の麓に立ち止まって
見上げた景色を瞼に遺す
階段を昇るあの頃に聞いた
唄は今は奏でられないけども
今 ...
傷ついた子供の頃を庭に埋め
その寒さ、苦しみを庇うのに
人を哀れんでは人を責め
人を憎んでは虚仮にして
生身の己れの無視をした
ごまかしてきたこの血管に
もはや血が通わないことに
気 ...
角張った部屋に 感覚を求めて
拍を数える。解決方法が見つからない
コトバに裏はないが
ファスナーに羽音を冷やかし、
どっちつかずの空耳に捕まる。
いい面の皮をなきしきる風が吹く、 ...
膝を抱えて
この部屋に沈む
自分だけが
小さくなって
叶わない夢だとか
届かない声だとか
暗闇のせいにして
息苦しくなるから
海の底だと思った
もがいて
足掻いて
黒い爪 ...
畑仕事天気安定しない日々野菜小さく小さく育つ
真夜中に雷雲が停滞し光ったり鳴ったり忙しい空
冬を抜け春の光が降り注ぐ命育む生暖かさ
春一番春は目覚めて突き進む曖昧なまま進む季節
軽石が 重荷になって 冬の海
「生まれたくなかった」は「生まないでほしかった」とはやや違うはずだが
分厚い雨雲の真ん中が綻び
底なしの穴の遥か遠く
水色の空が薄氷越しに透かし見えると
遠い夕焼けが破れ目の縁を
なぞるように湿らせる
逝く人の
輪郭を切り取るだけの硝子窓
...
白い波頭が押し寄せ
次から次に押し寄せ
崩れ去ってゆく
跡形もなく
私たちは 私たちは
何処から来て何処へ去るのだろう?
白い波頭が押し寄せ
次から次に押し寄せ
...
秋の雨が窓を打つ
静かな音の中
君の寝顔を間近で見ていた
冬の厳しさがすぐそこにあり
空気は冷たく
一向に縮まらない距離に悩んでいた
近付けば逃げるのに
留まると残念そうな顔なのは何故
...
少し前まで
生きるとか死ぬとか
大騒ぎしていたくせに
今ではどうだ
生きている事に
感謝さえしている自分がいる
ありがたいなこの人生
人と比べる前に
自分の個性を
思う存分照らせばい ...
さっきから雨が降っている
冬の雨、なぜか落ち着く
今日は
氷入りのコーラに
紙巻タバコがある
セラミックヒータがあって
部屋の中は暖かい
一時の快感に酔う
コロナ禍の為の世界的な
生 ...
二〇一八年六月一日 「断章」
断片はそれぞれに、そうしたものの性質に従って形を求めた。
(ウィリアム・ギブスン『モナリザ・オーヴァドライヴ』36、黒丸 尚訳)
二〇一八年六月 ...
詩は
ペンが見る夢だ
私が
書いているのではない
普段は眠っているペンが
キャップが外れた拍子に
ぽつり、ぽつりと語りだす
詩人にできるのは
耳をすませて記述すること
ペンの中を流れ ...
「食べ放題飲み放題運動不足」
「ゲーム依存SNS依存動画依存」
「我慢しない先のことを考えない人のいうことをきかない」
真水に白線を正して、記憶が薄まるのを待つ
どうせ影は伸びて滲む
こたえは ひとつでなく
深層に寄せた若気も廃れ
丸裸の木の葉に、踏みしめて道とする。
しかし
ふくれている、あまざらしのさく ...
ここをいつも
ある程度
不快な場所にしておく必要があります
さもないと展望が描けず
裸で道に飛び出し
虹などを振り回す不審者が現れない
日常が止まらず
更新が始まらない
そして次に ...
無能でも生きていいのだ俺を見ろ、と言えるほどの無能でもなく
星が虹のように降りそそぎ
三日月が帆船に変わる夜
無いものをどれだけ欲しいと思っても
たとえ星に願ったとしても
たとえ月に祈ったとしても
ただ夜風がやさしく吹くだけだろう
それは言 ...
僕らはコロナの撲滅ばかり
考えがちだが
コロナの気持ちになって
考えたことがあっただろうか
何処かでひっそりと
暮らしていたのに
悪い中国人のせいで
世界中に引っ張り出されたあげく
ワ ...
ふわり風に舞う陰毛が
口の中に入る度に
それを取り出すのは
美しくないと思うから
無視して
女性器を舐め続ける
恥じらいもやがて消え
腰を持ち上げるようになると
もうじききみはイク ...
いつか見はらしのいいどこかへと
ひらいた傘が浮かんでゆれてく流れ
しずみつもった景色をさけて
わたしに望遠の目がもてたなら
ビルとビルの隙間をはしる列車を待っていいけれど
屋根裏の秘密がもて ...
同級生が夫婦で家の前を車で通りかかった
「どこへ行ったの?」と尋ねたら
「ドライブ」と答えた
「そりゃ若返るねえ!」といったら
笑っていた
それを聞いていたワイフが
「あたしたち夫婦でドラ ...
夢の底を揺蕩えば
予感に包まれ
陶然となる
夢の向こうとこちら側
遠く近く奥まって
底の底に横たわる
わたし独りのたましいが
融通無碍に踊り出す
この晩秋の青い時
深い眠りに揺蕩って ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
わらって
やまうちあつ...
自由詩
0*
21/11/24 4:52
_
いる
短歌
0
21/11/23 23:47
わすれないで
soft_m...
自由詩
0
21/11/23 19:56
鬱血のアウトサイド
ホロウ・シカ...
自由詩
3*
21/11/23 18:44
からガラ
ひだかたけし
自由詩
5
21/11/23 17:24
熱っつい日々
秋葉竹
短歌
2
21/11/23 17:17
時計の螺を巻いて
静
自由詩
3
21/11/23 16:26
11月23日、怯えた詐欺師
奥畑 梨奈枝
自由詩
3*
21/11/23 13:58
たゆみなく
あらい
自由詩
2
21/11/23 9:33
夜の底
ミナト 螢
自由詩
2
21/11/23 8:12
冬
夏川ゆう
短歌
1
21/11/23 5:13
軽石
st
俳句
3
21/11/23 3:08
_
いる
短歌
0
21/11/22 23:03
終章
Lucy
自由詩
14
21/11/22 20:01
私たちは
ひだかたけし
自由詩
6
21/11/22 19:41
記憶の部屋
ふるる
自由詩
9*
21/11/22 16:26
自体顕照
渡辺亘
自由詩
1
21/11/22 14:10
国を憂う
ジム・プリマ...
自由詩
4*
21/11/22 13:01
詩の日めくり 二〇一八年六月一日─三十一日
田中宏輔
自由詩
11*
21/11/22 11:46
ペンの夢
やまうちあつ...
自由詩
1*
21/11/22 10:28
自滅への道
zenyam...
自由詩
1*
21/11/22 7:06
青開透詩
あらい
自由詩
2
21/11/22 0:29
民主
いる
自由詩
2
21/11/21 23:17
_
〃
短歌
0
21/11/21 23:14
星と月と夜風と僕と
秋葉竹
自由詩
2
21/11/21 21:23
コロナの心
花形新次
自由詩
1
21/11/21 21:21
無縁バター
〃
自由詩
0
21/11/21 20:42
月蝕
soft_m...
自由詩
2
21/11/21 20:26
老老ドライブ
zenyam...
自由詩
0*
21/11/21 19:56
夢の底
ひだかたけし
自由詩
5
21/11/21 19:53
568
569
570
571
572
573
574
575
576
577
578
579
580
581
582
583
584
585
586
587
588
589
590
591
592
593
594
595
596
597
598
599
600
601
602
603
604
605
606
607
608
加筆訂正:
演者たち――眼差しの接吻
/
ただのみきや
[21/11/22 17:03]
さらに誤字など修正
対人恐怖と優しさ
/
TwoRivers
[21/11/21 19:53]
誤字を修正
3.05sec.