たましいが日焼けしなくて悲しい

うまれる前に誤植があった

幾星霜の長さが足りない
 冷たい雨から逃げられず

 自分から魂が抜ける

 美声で歌う石拾う

 訳もなく急ぎ足

 昔の村の記憶が蘇る
虎がいます
胸の中に虎がいます
人喰い虎か、人良い虎か、人良い虎は寅さんかい

ほら、見なよ、あんな虎になりてぇんだ

けれどこいつは張り子の虎です
淋しがりやで強がりで
涙を飲み込み ...
音の滴、斑点となって飛び跳ね
郷愁、遠い深みから到来する

胸掴む憧れ、未知から溢れ出し
遡行する魂、源頭の水流を浴びる

振動する大地 、脈打つ心臓
  終わることのない命
   終 ...


いつか風のあきらめが訪れた
としても僕らが滅びたあとで

なにも伝わらないから頬をつたうのだ

アーガイル柄の床の軋み
 骨格があちらからこちら
  誰だってそうなんだろう
...
人間を超えた何かに記憶され……たくなくもない気がしたりして 湯豆腐を食べて体が温まる年末年始の寒さは痛い

大晦日今年の重み消えていく身軽になった頃に新年

鍋料理家族みんなで鍋囲む野菜嫌いの娘良く食べる

コーヒーは店によって味違う好みの味を探す ...
なんらかの収束あるいは
静かな夜の変拍子

子供達は混沌の外縁でガラス玉と戯れ
老人はじぶんの黒檀の棺を磨き上げる

トロル達は住みなれた谷をはなれ
いつか丘をこえて緑の祭壇にたどり着く ...
衣替えの季節になると
高校生の白い背中は
汚れる前の消しゴムみたいで
名前などなくても
世界を変えてしまう走りをする

朝が早いうちに
知っておきたい未来のことを
自転車のカゴに乗せて ...
あの夏が来るね
とつぶやきながら
それはもう
来ないことを知ってる

同じ空じゃないこと
同じ雷雲じゃないこと
同じ夕立じゃないこと
同じ僕たちじゃないこと


あれが初恋な ...
境目が淘汰されて
すべてはグラデーションになる
曖昧さは受け入れられ
器は広く広く浅くなる
明るくなりすぎた夜のように
影はぼんやりと甘く
この輪郭を脱ぐ術を
探している

...
○責任を負わない人たちが
国を滅ぼしていくのだろうか

○末期ガンの友人から
「一日一日生きています」
とメールが届いた

○僕は
水虫とヘルペスと
ともにある

○近ごろは何で ...
シグレちゃんがけつにくい込んだパンツを直していると
ムラサキカラスが飛んできて
左目でねめつけながら
お前の命なんて一瞬だぜ
おれの羽ばたきよりも もっとも短いんだぜ ん?
と言いおえてから ...
あと一度まばたいたら この視界も偽物にかわる
ガラス越し見据えていた 夜明けの海、らせんの轍
錯視してもう意味のない海鳴りを抱いて貝はねむる
さっきより近付いてる波打ち際、永遠が満ちたら

...
一つ首なんで短歌は数えるの命をかけて詠めというのか

止めどなくなみだあふれて頬つたうそんな涙を流してみたい
胸にぽっかり

月が出た


キミね、さっきから云ってることが

酸味が効いて、さっぱりだ


そうか、だからうっかり

思い出しちゃったんだな
 
 
 侘しさ連れて暴走族やって来る

 故郷の秘密基地見つけられず

 失敗してまた作り直す

 名前も知らぬ親子が懐かしい

 あの頃の夜はもっと健全だった
たま ... ヒトがこの形を脱ぎ捨てるまでを見たかったなあと剥く落花生 この土日
Amazon primeで
刑事ボッシュ シーズン7と
Netfrixで
全裸監督 シーズン2
を観てしまった
観きってしまった
どちらもこのシーズンで
終わりのようだ

...
鬼と云えば、赤色か青色と相場が決まっていると言うのに。
何だ、この鬼は。
汚い灰色をして…。

それに、虎の褌も穿かないで、熊の毛皮を頭からすっぽり被っているなんて。

うすのろで、間の抜 ...
屏風山のずっと奥深い所に純白の峰があった。
その「せせらぎの峰」の頂上に立てば、この世の果てまで眺められ、全てを知ることができると云う、言い伝えまでがある。
しかし、頂上はいつも、雲に隠れていて、 ...
きちがいじみた雨の夜に骨まで濡れた俺は自然公園の多目的トイレを占拠して身体に張り付いた衣服をすべて剥ぎ取り蛇口だのなんだのに引っ掛けて便座に腰を下ろして朝までを過ごした、当然寝つきは良くなかったし ... ことばをひらくとき
ことばよりさきをいくものがある
たえず

観念を突き破り
欲望の先を駆けていく

あり
つづけ
のがれ
つづけ
おいつけない、おいつけない

深い夢見の底 ...
浅く探したこころの縁取りは、いつのまにか淫靡に変わった
まじわる言葉の意味だって明日には灰になってしまう人生だから、わたし独りで夜を走った
「これも嘘と笑って、孤独も阿呆に信じ込ませてよ」
身体 ...
幹線に沿い葬列は成る ハロー徒労の友よ
秘すれば花、望みはまだ叶わないから過ごす今日いくつ埋めたんだ?
腕とペンを質に入れどうにかここまで歩いてきた
「けれどみんないつかは死ぬ」
「あ、そう、 ...
反動の8月
街路のタイルは止んだばかりの通り雨に色を濃くしていた
街路樹の葉の間を縫う緑色の影が爽やかさを感じさせた
路面のタイルに吸われた水に外気の熱は移動し、幾分かの気流を足元に生じさせてい ...
二〇一六年十一月一日 「いやならいやって言えばいいのに。」


えっ
まだ高校生なの
そういえば
なんだか
高校生のときに好きだった
友だちに似てる
あんにゃん
って ...
俺の名前を知ってるか?
俺の名前はヤクの犬ってんだ
危険な名前だろ?
正直に言えよ
けど俺は
案外気に入ってるんだ

暗い名前だと
お前は思うか?
そうだよな
俺も一人孤独な夜は
...
ある人から
窓をもらっていたことを思い出して
とりだして開けてみた

窓の向こうは
地平線まで何もなく白い地と
日も月も雲もない白い空

ふとその地平線に
何かの影があらわれた
だ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
☆ミ暮田真名川柳121/6/29 6:35
j自由律俳句「食べられる退屈」(41)遊羽俳句121/6/29 1:49
憧れ帆場蔵人自由詩121/6/29 0:14
螺旋ひだかたけし自由詩521/6/28 23:00
千年風化帆場蔵人自由詩421/6/28 22:51
_いる短歌021/6/28 22:13
コーヒー夏川ゆう短歌321/6/28 20:23
夜の変拍子梅昆布茶自由詩1121/6/28 20:05
ミナト 螢自由詩221/6/28 19:08
ミリンダAB(なかほ...自由詩3*21/6/28 18:16
輪郭はるな自由詩421/6/28 16:25
独り言6.28ホカチャン自由詩1*21/6/28 14:48
目玉桶谷自由詩121/6/28 14:45
ヒエロファニー北井戸 あや...自由詩121/6/28 8:56
短歌二首こたきひろし短歌221/6/28 7:28
Gentle Breeze墨晶自由詩7*21/6/28 6:29
自由律俳句「食べられる退屈」(40)遊羽俳句221/6/28 4:05
The Laughing ManTAT自由詩121/6/28 0:14
_いる短歌021/6/27 23:21
クソみたいな人生花形新次自由詩121/6/27 22:46
灰色の鬼板谷みきょう散文(批評...1*21/6/27 22:08
もみじ散文(批評...1*21/6/27 22:01
ごく限られた世界の夜から昼への移動距離を並べてホロウ・シカ...自由詩1*21/6/27 21:50
詩行ひだかたけし自由詩421/6/27 20:20
急性淫北井戸 あや...自由詩121/6/27 17:09
6月の命日自由詩121/6/27 17:07
昇るゼッケン自由詩121/6/27 17:04
詩の日めくり 二〇一六年十一月一日─三十一日田中宏輔自由詩13*21/6/27 14:54
Dog drug ヤクの犬花林自由詩5*21/6/27 13:04
窓のエピソード塔野夏子自由詩6*21/6/27 11:08

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