君は座っている
石畳の上、足を投げ出して
急な階段、手摺りに凭れるようにして
座っている
座って、僕を見ている
真っ直ぐに
作りかけの猛獣のような目で
悟り切った爬虫類のような息をし ...
雨 雨 孕む雨
雨 雨 流す雨
水がしばらく水でなくなり
再び水に戻る時
雨粒の間を 越えてくる声


真夜中の光が隔てる心を
多くの花が見つめている
誰 ...
岩の集落に刺さる虹
色を失い降りる鳥
横倒しの如雨露から流れる曇
ゆうるりとゆうるりと線路を覆う


家の何処かで
茎が動いている
片方だけ 葉が幾重にも重なり ...
咲かない花もあるんだそれは知っていた


目のまえに君がいる夢、跳び起きるあつい夏の夜


向日葵が「寂しい」と首を垂れる、茜に染まり


名前を ...
500年かけてあなたが泣いている

でかい木の葉が揺れていて騒がしい

復讐ぐらいしかやりたいことない

巨大な古代と広大な兄弟

ものすごいヘアスタイルで夢語る

生きていること ...
手を握って
抱きしめて
温めて、温めて

でも、
それだけじゃ足りないんだ

  *

岩肌が凍り付いて銀に光輝く
あの雪峰の頂を目指そうよ
うねる青い海原に
我を忘れてジャン ...
馬鹿な真似はやめよう
きみの真似してのびてよう
いつ見ても酔ってる
どこで見ても酒飲んでる

あんな酒のんで
あんた長生きしねーよ
ニヤニヤ笑いながら聞いてる
喉の奥で凍りついてい ...
俳優というものは

化粧はするし
豪華な衣装も身に着けて

いつも演技という
仮面をかぶっている

観客はもちろん
俳優自身でさえ
それに気づかない事がある

そんな
仮面を ...
星の異なる空の下で

君の義理は通じぬだろう

潔癖さに救われる人もいる

けれど君はどうだろう


その夜の街は薄幸を灯して

優しい諦めが人を包んだ

誰も悪くないなんて ...
深紅の、極細の線が無数に、ありとあらゆる方向に投げ出された髪の毛のように散らばりながら作り上げた景色だった、びっしりと重ねられたその隙間を縫うように、白く、心許ない、かろうじて人のかたちであるかも ... 昨日を呼び 今日を帰すもの
砂上に残そうとした つま先が
後進する遠ざかりに沈む
星に飲まれる度に 新鮮な貝になる

奪われるものと 逃れるもの
空を螺旋に墜ちるもの
狙われていることに ...
もしももしも
月面に立てるなら
青く美しい地球が
みえるのでしょう

もしももしも
風になれるなら
遠くの無人島まで流れ着きます
そこで人目を気にせず
バカみたい ...
私だけだろうか
40過ぎると
おばさんの鼻の穴が
大きくなるような気がする
最近はコロナのおかげで
おばさんの鼻の穴を
見る機会も少なくて済むけれど

本当に鼻の穴は
おばさんになる ...
初潮に頬赤らめる十二歳 眩しい光が
僕の頬に
線を引いて
傷だらけの朝

痛くもないのに
責めたくなるのは
まだ少しだけ
眠いからだ

今起きたら
きっと醜い顔で
光の中に
隠れてしまう

化粧 ...
僕はもしかしたら
天空に輝く太陽だったかもしれない
僕はもしかしたら
通りを吹き抜ける風だったかもしれない
僕はもしかしたら
男ではなく女だったかもしれない

そう考えたらとても気が ...
未成年という人造語は
紆余曲折 あらゆる実験路を経ようが
どうしようもない退屈で

青少年という幻想など
はじめから無い
解っていても 今日も誰かに狎れる罠

思春期となれば一時も止ま ...
たれかれと
声をかけたし
秋の日と
戯れるころ
はじまっている
(流れ落ちたのは、七つの流星)

その唇に、触れて知る温かいぬめりまた甘い香り

抱きしめたかった流星の、冷たい悲しみたちすべて

すこし、甘めに味つけしている想い出補 ...
地面に落ちた配電盤は鈍器で何度も殴られたかのように、陥没の挙句にあちこちが断ち切られていた、俺はそれを見下ろしていた、もう何時間も…夏だったが湖に近いその場所は薄ら寒く、薄っすらと霧に包まれていた ... あれからもう泣かないと
決めたのが冬の夜の風が強く吹く公園で
決めたのにもう一度だけ泣きそうで
君のことなんか知らないままで
生きていきたかったと云ったりして

初めての悲し ...
暑いのか寒いのか
分からない
さっきから
エアコンをつけたり消したり
肉体が勝手に冷えたり火照ったり
荒い呼吸と激しい耳鳴りと
床から起き上がれば
肉体は痺れ振動する

夜を迎えてい ...

マサチューセッツ



リキシャウ

メトン?

ララムシュー。

ノイマン・フォン・ノイマン。

そうかな。

らぬんちけろ、よるんちけら。

まままむ、り ...
八月三十日 水曜
天氣 晴
起床 六時〇分
就床 九時五三分

今日の作業は河原へ行つて石を取つて来る事でした
篠塚さんと一緒に行きました
今日は何時もより余計疲れたやうでした

...
久々に寿司屋の暖簾をくぐり
独り腰を下ろす

机にはコロナ対策に透明の板が立ち
私の人影がうつる

お猪口に注いだ冷や酒が進み
硝子の徳利も軽くなる頃・・・
影がそっと囁いた
──お ...
ミューズとミミズが離れた後に
歌はまだ残されているだろうか

似て非なるものだったのだ
というより
非なるも似たものだったのだ

それゆえに光があった

高い塔に登り
場合によって ...
愛は
返すというエネルギーの道筋が認められて初めて
愛となる
それがなければただの営みだ

見返りのないものが愛ではない
見返りの消滅したものが愛なのだ

道筋は葬り去られた
轍とな ...
継続の為の正義とはなんだろう。

幾度もみてきた繰り返しの中で世の中にぽっと出の若い新人が老害を排除して楽しい公園を作りたくて年老いた浮浪者を狩ることにはその作為の最中には躊躇なく反省も自戒もなく ...
胸が痛んで眠れずに
窓を開けて星をみる
横で寝ているこの人の
明るい寝言に救われた

月が朧に虹を架け
見知った罪が夜駆ける
黙っていたけどあの罪は
きっと死ぬまで夜を往く ...
  ・ ・ ・


今年の森の地図が
そろそろ終わりだから
恵みにあやかりたいと
降りた自転車を立てかけた
裂け目のような木の下闇からは
あからさまな拒絶の気配を感じたが
それは人間 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
妻咲邦香自由詩022/9/15 21:56
水の地をすぎて Ⅱ木立 悟自由詩122/9/15 21:24
水の地をすぎて自由詩122/9/15 21:22
奇跡みたいな真実を信じて生きる秋葉竹自由詩022/9/15 21:15
本の人の木水宮うみ川柳4*22/9/15 20:02
足りないんだ、終われないんだひだかたけし自由詩2*22/9/15 18:45
音にならない振動竜門勇気自由詩1*22/9/15 13:21
仮面を愛した少女st自由詩122/9/15 4:09
星の異なる街で自由詩022/9/15 0:24
ランド・オブ・ザ・デッド(黄泉の国)ホロウ・シカ...自由詩0*22/9/14 22:51
海辺にてsoft_m...自由詩022/9/14 21:17
青い地球をみあげられる月のうえで秋葉竹自由詩022/9/14 21:08
鼻の穴花形新次自由詩122/9/14 20:12
梅竹せつ子「自称俳句集7」俳句022/9/14 19:57
朝の光ミナト 螢自由詩022/9/14 19:52
九月の夏の熱風ひだかたけし自由詩222/9/14 19:06
人造語による篩soft_m...自由詩022/9/14 16:57
一人だけの収穫祭足立らどみ短歌122/9/14 8:17
流星、セブン秋葉竹自由詩022/9/14 6:22
長い漏電ホロウ・シカ...自由詩0*22/9/13 21:01
夜の破片秋葉竹自由詩022/9/13 20:32
今日の私の日常をひだかたけし自由詩2*22/9/13 19:50
k_otsu...自由詩022/9/13 19:44
女學生日記 三十一TAT散文(批評...022/9/13 18:07
写楽服部 剛自由詩122/9/13 16:15
HBやまうちあつ...自由詩122/9/13 14:12
愛は妻咲邦香自由詩0*22/9/13 13:18
継続の為の正義とはなんだろう。足立らどみ散文(批評...2*22/9/13 8:24
夜明けのうた秋葉竹自由詩022/9/13 4:09
森の地図soft_m...自由詩2*22/9/13 2:40

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