夕焼けの水平線に
引き込まれるわたし
明日の事も
分かろうとせず
無を、怖がる
窓辺に映る雲は
西へと動き
わたしは
小さな音を鳴らしながら
ゆらゆらと流れていく
裏がえっ ...
あなたの名前は
この悲しみに似ている
木霊になって消えていく声を
遠く向こうに感じた
その冷たさ透明さが
あなたなのだと思う
繋がらない海と雨とが
真夜中にせめぎ合う
ざわめく ...
母が縄跳びをしている
僕はしゃがんで回数を数えている
あんなに腰が痛い
と言っていたのに
背筋をピンと伸ばして
交差跳び、綾跳び、二重跳び
次々ときれいに跳んでみせる
既に数は百回を超え ...
午後のゆるやかな
時間の流れる公園で
片隅のベンチにもたれつつ
ふと洩らしたため息が
小さな小さな船になり
砂場を蒼い海として
航海に出る
僕の小さな小さな船は
とても壊れやすくで ...
わが春の分身とよびたき青き種子大地の暗み信じて沈む
いちめんの麦の青みのなかにいて思ひつげよとわが背押す風
上空の子燕のみが新しく街にはびこる意思なき者は
種を蒔く思想なき者蔑視つつ
復活祭たばねし少女の髪揺るる
春の雨車窓の少年頬冷やす
こころは、
ころころしたいので、
いまからころころしますけれども、
ここでころころしても、
いいですか。
ころろ、
ころがったりもするので、
ころころもあもあ ...
そこは悲しみが悲しみのまま降る場所だったので、
あたしはあたしでしかなかったので、
猫を連れてきたのは正解でした。
ぬるすぎる水の底
金魚たちは丸くなって溜息を吐いています。
落と ...
二人がかわした約束は
もう叶うことはないけれど
あの瞬間は私の中に
ずっとずっと残るだろう
思い出すと懐かしく
そして胸がしめつけられる
それでも私は忘れない
たったひとつ残された
...
夜永し丑三つ時
眠れぬ二つの陰は溶け込む
冷光 綺麗な{ルビ月華=げっか}
覆うは手暗がりの桃源
虚飾を代償に変えて
触れた稚拙な手々が
{ルビ變幻=へんげん}を残して{ ...
やな事があったなら
小鳥の囀りをBGMに
朝日の中で
おもいっきり背伸びしてごらん
ほら今日もまた世界が始まったよ
あなたの死ぬ時間をお教えしましょうか
隣のベンチに座った紳士が私にそう言った
面白そうですね
是非聞かせてください
紳士は答えた
それで
それは何年後の何日ですか
...
きょうは
キミのところまで滑り台で遊びにいく
キミの背中を抱きしめる定位置へ
テレビを見にいく
お笑い番組でボクは笑う
キミはスッポリと後ろへ身体をあずけてくる
甘いものを食べている ...
アフリカ象の象牙は高く売れるので墓荒らしが多い
今日も3人組の泥棒が象牙を探しにやってきた
この地域は干魃が多く雨がほとんど降らないので 動物達はおろか植物達にとって地獄のような場所である
...
生まれたとき僕らは一人残らず
目玉の手術を受ける
僕らは始め誰も目を持っていない
昔の人にはあったんだ
だけどそれは真実を見出すことさえできなかったから
そのうち退化しちまった
だ ...
友よ
僕は時に背を押されて歩くのに
疲れたよ
身軽になるために
大事なものまで捨てて
登った山の頂上にあったものは山
週に一度の休日と
未来の何かにだまされ続けてゆく
...
玄関のドアを開くと
家族の靴にまぎれ
老人の下駄がふたつ
並んでいた
あたりを照らす
天上の
{ルビ仄=ほの}かな灯り
下駄箱の上に
立て掛けられた
一枚の絵
...
毎日浜辺に、少年が座る様になったのは、いつの頃からでしょう。そして、今日はいつからそこに居たのでしょうか。高く蒼く澄み渡った秋空の下で、少年の体は随分と前からすっかり冷え切っておりました。潮風の囁き ...
ちゃりんちゃりんりん
とベルを鳴らしてカーチェイスの様に
すり抜けていく自転車に憧れて
朝のすっと染み込む
水の匂いの濃い晴れた日の風に流れて
ジャっとタイヤを鳴らして
僕にはそん ...
【くの一】と白抜きの文字。
淡い夜に晒された濃藍の暖簾をくぐると、
和服に割烹着の女主(あるじ)――
「アラ、いらっしゃい。今日はお独り?
まーね、萬寿。コップでちょうだい
...
でっちあげに気を取られてる隙を狙って
忍び込む幻Armyアジアンの片隅吹き荒れる
朝の来ない夜はない
声色使って耳打ちするけど
誰にでも察しはつくさ
そんな事じゃ騙されない
くすぶってる ...
最近はなにか
調子がいまひとつ
君との生活は
どうもすれ違いで
ろくに会話もしていない
たまの会話は
どうにもかみ合わず
ただ疲労がたまるばかり
疲れているのが
お互いに ...
なつかしい
あの日の朝を
少し色褪せた
あの日の朝を
キャンバスに
あざやかに
描いたような朝
鳥の声だけが
あの日のままの
朝
ベストオブにんじん色に選ばれた
「おめでとうございます!!!
あなたは、ベストオブにんじん色に選ばれました!!!」
という電話がかかってきたから間違いはない
学校へ行くと友達が
...
空気の悪戯
シートに押し付けられる
金属の塊がフワリ
風に乗る
地上の皆さん
さようなら
雲の皆さん
こんにちわ
雲の行列
散歩中
近くにいぢわる黒雲君
...
円筒世界の歩幅を
定礎を割る両足を
暫定する夜の橋梁を
凍える秒針を
いつぞや清澄な呼び声に
言葉たちは微笑を得る
ただ暖かな電球の列を
内側の丘陵から灯して
傘だけが望ましい
針葉 ...
なんだか好きだ
来た物を引き寄せる
嫌な事を考えなくてすむ
これを引いて
押して
何か考えれば手元が狂う
これを叩いて
あれの中に入れて
潰して
何か考えれば ...
私、
頑張ったよ。
出来る限り以上
カラダも
ココロも
悲鳴をあげはじめてきた。
でも、
誰かが待っててくれるから
私は負けない
絶対負けない
...
2003/07/11
充満する落下性の世界苦
水中にも拡散する軍事性
冠婚葬祭義理人情封建制
孤児ハッチの騙し絵隠匿
罵詈雑言の図案化俯瞰図
中性青年将校の ...
2003/07/09
郊外電車の
つりかわが
ぶらぶらと
ぶらさがる
丸い土俵に
手を下ろし
はっけよい
相撲力士は
たちあがる
よいと ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
とうめいの声
今田コボ
自由詩
7*
07/4/28 9:44
雨の日の願い
〃
自由詩
8
07/4/28 9:40
まぶた
たもつ
自由詩
30
07/4/28 9:26
午後の公園
村木正成
自由詩
11*
07/4/28 9:08
大地
〃
短歌
6*
07/4/28 9:04
種
〃
俳句
2*
07/4/28 9:01
「 こころころ。 」
PULL.
自由詩
13*
07/4/28 7:41
七月、猫連れ。
紅魚
自由詩
11
07/4/28 7:09
約束
優羽
自由詩
2*
07/4/28 7:01
鴉夜手引き
ルーファウス...
自由詩
1*
07/4/28 6:46
リセット
優飛
自由詩
2*
07/4/28 5:28
死の時間
なかがわひろ...
自由詩
1*
07/4/28 4:44
また来週
ヨルノテガム
自由詩
1
07/4/28 4:29
アフリカ象の骨だらけの墓場
はじめ
自由詩
6*
07/4/28 4:01
魚の目
なかがわひろ...
自由詩
4*
07/4/28 3:59
願
みもる
自由詩
4*
07/4/28 3:36
貝の家族
服部 剛
自由詩
13*
07/4/28 2:28
虹のかけら(あぶくの妖精の話)
板谷みきょう
散文(批評...
1*
07/4/28 2:19
自転車をかくんだ
プル式
自由詩
4*
07/4/28 2:17
久保田
atsuch...
自由詩
5*
07/4/28 1:56
かまい かまわれ かまい達
板谷みきょう
自由詩
0*
07/4/28 1:46
「最高じゃあないが、最低でもない」
ゆいしずと
自由詩
0
07/4/28 1:42
朝
小川 葉
自由詩
4
07/4/28 1:38
ベストオブにんじん色
ふるる
自由詩
24*
07/4/28 1:38
飛行
テルテル坊主
自由詩
1*
07/4/28 1:35
夜と眠り
hon
自由詩
1
07/4/28 1:32
機械作業
テルテル坊主
自由詩
1*
07/4/28 1:22
負けてなんかやるもんか
夕焼け空
自由詩
8*
07/4/28 1:15
世界エレベータ
あおば
自由詩
5+*
07/4/28 0:30
トランポリン
〃
自由詩
6+*
07/4/28 0:28
5567
5568
5569
5570
5571
5572
5573
5574
5575
5576
5577
5578
5579
5580
5581
5582
5583
5584
5585
5586
5587
5588
5589
5590
5591
5592
5593
5594
5595
5596
5597
5598
5599
5600
5601
5602
5603
5604
5605
5606
5607
加筆訂正:
無題07/03/11
/
しみまん
[07/4/28 9:30]
一句消した。かなぁにした。
6.56sec.