遠い
遠い言葉が
この近さで生まれる
形を変えていく音の
はじまりが揺れ続けて
廊下に落ちていた
誰かの笑い声を思い出す
+
夕暮れが残る夜
潜みの中の湿った皮膚へ
...
螺旋階段の階上から降りてくる頂点の人
被った泥も感じさせず佇むその姿
階下に居るあたしは唯の青二才
眸の奥の攻撃的な野心拭えない
綺麗に羽広げた髪
媚びる爪先
此処は女の縄張り ...
ぼくが冷たい雨に濡れて走っていたとき
きみはあいつと酒を飲んでいた
ぼくが金策にかけずり回って
もう電話する相手もなくなって
ガス欠寸前の車内で携帯電話と格闘していたとき
きみはやっぱりあい ...
今夜は
さらに遠く
水の音も
ガラスに砕け
落ちて
また落ちて
雨のむこう
古家の奥から
弱い風の声
待っている
ほおずきの頬
待っている
遠まわりの道
破れたページに
隠 ...
{引用=
鱗はがし
}
ぐったりとした坂の両脇
片付けられたばっかりの ここは小さな店屋さん
向かいではやけくそなハンマーが突き出た骨を打っていて
...
夜の新宿ゴールデン街に象が出る、と聞いた
だがその話を聞いたときには
その週の予定は新年度の引き継ぎやら何やらで埋まっていて
ようやく僕が新宿に出ることができたのは先週の金曜日だった
...
札幌発石狩当別行き学園都市線に六時頃乗る
制服を着たろくでなしの高校生には解るまい
春めいて雪も解けたアスファルト道を
車の流れも気にせずつるんで走る
単車乗りのぼんくら共には解るまい
...
01
潜水艦が勝手口から出航する
数名の水夫と
グランドピアノを一台乗せて
裏面にへのへのもへじが書かれた広告は
窓を開ければ
風に飛ぶだろう
02
電話会社から届いた明細を ...
作 2003年8月17日(日)
階下で
かさかさと
カーテンを引っぱる
音がする
うるさくて
眠れないから
降りてって
カーテンを引っぱって
...
風かよふ春のあした
霞よりほのかにうち出でたる葉の
えもいへぬ色に誘はれて
ゆくりかに歩きつつ空を眺む
後ろより聞こゆる鳥の声は
春の宴にぞ思ゆる
よろず風の詩なり
いづこから流れく ...
もう飛べる翼はない
星の足跡 ここで、途切れた
出逢うまでの道も忘れて
広い空をただ見上げる
水平線に夕陽が溶けて
紫色の夜がまた、来る
やさしさ、だけ
欠けたパレットを ...
朱銀のスプレーを吹きかけ
月が街灯に拡散し立ち昇る黄蝶の渦巻き
肌寒いモノクロリボンを路地裏に解き放したまま
退廃のエアープレインが
氷雨玉の群れを爆撃してる
なみき通り
倒錯したガー ...
雨宿り 体拭きあい 濡らしあう
相合傘 さすも濡れるは 花蕾かな
満開の ピンクの花びら 咲き乱れ
したたる蜜を 召し上がれよと
争 ...
{ルビ飛沫=しぶき}を浴びた眼鏡を外し
まだ見えている右目を{ルビ瞑=つむ}り
ほぼ見えてない左目を{ルビ顰=しか}め
道行く人にはどう見えるのか
そんな愚問を過ぎらせながら
信号が ...
白い壁に囲まれ
静かに鳥肌と
真っ赤に染めよう
手首からさすがに綺麗な綺麗な鮮血だね
古いさびた鉄バケツで十分
表面張力の水平に波が立つ
何?
あぁ焦げ茶の蛾か
自殺の蛾なんだ ...
勢いよく 部屋から飛び出した
あなたから 逃げ出した
深い夜の刻
私の目には 冷たい涙が溜まっていて
見上げる月は 歪んで見える
行き先などなかった
ただ深い闇へと 沈んで行きたか ...
愛想笑いをしない
お世辞でも美しくはないのだから
微笑むくらいすればいいのに
美しいのは 言葉
不器用な唇から
ぽつぽつと零れ落ちる 荒削りの言葉
美しいのは 仕草
いいえちがう ...
君放つ闇を見送り過ぎる華
君鳴らす一弾指さえも春疾風
一巡で更に重なる基次郎
邪曲した想い返すもあいのうた
溶け落ちる心後ろに猫の恋
その 始まりは
愛の『流出』でも
ビックバンの『開闢』でも よろし
ガンジスの砂粒より 多い星々と
生きとし生けるもので
この宇宙ができていて
仏・菩薩は
この宇宙の旅人 ...
コーラやガンジャが
ふみ潰されたコンクリートの上で
カーテン越しの光も
橙になってはだか
コニャックの上等も
空になっちまえば
抱かれ果てた
おんなの腰の辺りみたいだ
そう、あ ...
夜の森に立派な洋館を
立派な洋館に綺麗な玄関を
綺麗な玄関に真っ赤な絨毯を
真っ赤な絨毯に白い螺旋階段を
白い螺旋階段に長い廊下を
長い廊下に一つの扉を
一つの扉に広い部屋を
広い部屋に ...
無差別に並べられた玩具達 その中心には僕
そうやって思い知った とっくに気付いていたんだ
自由なんて どこにも ないんだ
まるで毒を盛られるように 掌の上で転がされているよ
手足は 思った ...
あなたからの電話は来ない
あなたからのメールは来ない
あなたから私の家に来てくれない
もう あなたは私の前には来ない
寂しさをどっかにしまって
あなたを超えて 前へ歩き出 ...
虹掛かる
光る運河の
風車小屋
アムステルダムの
風が吹きにけり
ハムスターではありません。
太ももの裏側の筋肉が
肉離れをしたんです。
仕事中に、労災です。
全治2週間はかかります。
完全休養です!
仕事は全てキャンセル
思わず汗が出てしまいまし ...
うちの最寄り駅は
大笑いなことに愛野というのだ
駅にほどちかい工場の連中は昔バンドを組んでいて
そのバンドの名は
大笑いなことにラブフィールドといったのだ
そいでもってうちの近所の
つまり ...
そのときが来たら
必ずいってしまう
わかっているのに
訪れるのは唐突で
待って、と言って
新芽をのばすのに
青く繁るようにと
その場をゆずられ
未熟な葉桜は枝を
ざわざわとゆらす
...
何も
何も ない
ただ 広がる
空を 見上げる
都会の喧騒を
歌 と いう名の
他人 の 世界で 打ち消しながら
貴方の いない
この 世界 に
僕は また ひとり
...
クヨクヨしてるだけじゃ なにも始まらない
嫌なことは忘れちゃおう
悔しさバネにして 飛び上がればいいじゃない
位置につき走り出そう
...
いまから。
戦争するから、
戦闘するよと言われたので、
ぼくは真っ先に、
一番高いところにいる。
ヤツを殺した。
勝った。
勝ったので、
ぼくは成り上が ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
距離
健
自由詩
10*
07/4/23 23:25
嬢
蒼依
自由詩
1
07/4/23 23:18
Poor Poet's Love Song
佐々宝砂
自由詩
7+*
07/4/23 23:13
遠まわり
小川 葉
自由詩
2
07/4/23 23:09
星を千切る
嘉村奈緒
自由詩
16*
07/4/23 23:08
新宿PM9:51
シリ・カゲル
自由詩
3
07/4/23 22:34
懺悔にもならない独白だけれど
板谷みきょう
未詩・独白
0*
07/4/23 22:32
小詩集「言い訳」(01-10)
たもつ
自由詩
10
07/4/23 22:27
カーテン
あおば
自由詩
9*
07/4/23 22:23
風の詩 ★ 古語の宴 参加作品 ★
ぽえむ君
自由詩
9*
07/4/23 22:18
あさやけ色
Rin K
自由詩
33*
07/4/23 22:15
ゆめのようなもの
キメラ
自由詩
9
07/4/23 22:00
裸舞歌集
むむ
短歌
3
07/4/23 21:51
雨の効用
松本 卓也
自由詩
2
07/4/23 21:39
さびたバケツで踊りましょ
キメラ
自由詩
4
07/4/23 21:36
陽炎月
有扉なぎさ
自由詩
6
07/4/23 21:15
美しいピアノ弾き
yaka
自由詩
4*
07/4/23 20:33
猫の恋
藤原有絵
俳句
3*
07/4/23 20:29
輪廻をのり越え
アハウ
自由詩
6*
07/4/23 20:12
さびしさについて
soft_m...
自由詩
14*
07/4/23 20:07
情景
優羽
自由詩
2*
07/4/23 19:54
人形劇
蒼穹
自由詩
6*
07/4/23 19:54
別れ
森下 流華
自由詩
0*
07/4/23 19:24
短歌 虹掛かる
殿様が得る
短歌
2
07/4/23 19:05
ハムストリング損傷
ペポパンプ
自由詩
6*
07/4/23 18:57
愛野讃歌
佐々宝砂
自由詩
6*
07/4/23 18:36
いってしまう
ポッケ
自由詩
4*
07/4/23 17:54
e l e g y
李伍 翔
携帯写真+...
5*
07/4/23 15:08
Stand Up!!
北大路京介
自由詩
7*
07/4/23 14:09
「 せんとうかいし。 」
PULL.
自由詩
6*
07/4/23 13:23
5577
5578
5579
5580
5581
5582
5583
5584
5585
5586
5587
5588
5589
5590
5591
5592
5593
5594
5595
5596
5597
5598
5599
5600
5601
5602
5603
5604
5605
5606
5607
5608
5609
5610
5611
5612
5613
5614
5615
5616
5617
6.61sec.