いつか そう遠くない未来に
あたしはあなたの名字を名乗るようになって
子供みたいなあたし達が 新しい命を育んで
木漏れ日の中にまどろむあなたをそっと包み込んで

そんな 底はかとなく 幸せな ...
 僕の生活はそれほど毎日劇的なものなんかじゃないし、あるいは普遍的とも言えない。僕は毎日二時間何かを勉強して、本を読み、映画を観て、テレビを観て、夜になったらまた一時間くらい本を読んで、夜明け頃に眠り ... これは正しい
これは間違っている
曖昧はゆるされない
そんな二者択一を
していくうちにある日
あなたが間違っていると
指摘されてしまった瞬間
自分が決めた価値観で
自分が裁かれてしまっ ...
小さな海で泳ぐ
大きなこびとが
小さなやかんで湧く
大きな沸騰が
小さな水道から流れる
大きな水圧が
小さな寝息で見る
大きな夢が
眠りながらこの今も
見た目に小さく
ひそやかに大 ...
透明なベッドをぬけだし
格子硝子の窓の隙から
そっと外に腕を差し出せば
つめたい風に吹かれ
植物のゆめとなって
旅をつづけるわたしは
そのまま尖りはじめた
伽藍のそらへつづいていく

...
 鳴かぬなら 私が鳴こう ほととぎす






  (過去作です)
愛しいあなたは
きっとお腹を空かして帰ってくるでしょうから
私は私を切ったり焼いたり煮たりして
おいしい料理を作りました

帰ってきたあなたは
皿の上に載った私を平らげて
そ ...
ほんとなら

ほんとに

ほんきで

死ぬほど好きなひとのために


でもあたしはブサイクで

できた人間でもないから


お高くとまってなんてらんないの
木に刺さったのを確認したのに
背中に刺さったブーメラン


それを合図に踊りだす
みどりジャージの先輩達


大好きな曲の替え歌を
食堂で熱唱する友人


五線譜に描かれたわず ...
置き忘れたときを慈しむとき ゆるり

大切だから離せた手 ゆるり

誘う涙を
子供は親の分身ではなく
意思を持った他人と思いたい

と同時に
自分の分身でもあってほしいと
少しだけ思いたい

今自分が死んでも
子供は親の分身であるから
生き続けることができるの ...
風は夢を見ている
ゆらゆらと揺れながら
青い空の夢を
気持ちよく描いている

風は夢を見ている
ふらふらと漂いながら
緑の森の夢を
心地よく遊んでいる

風は夢の中で
自分が風に ...
僕の両親は なんとか繕ってはいたが
あのころすでに
「破滅」していたのだと思う
僕はそんな言葉さえしらないまま
「破滅」のまんなかで 肩身がせまかったのか、精神的に不安だったためか
実のとこ ...
小学校の時の算数のテスト


「たかしくんは、80円もってぶんぼうぐさんに行きました。

 50円のけしゴムを1こ かいました。

 おつりはいくらでしょう?」
...
朝が来る頃には、空気は清潔に、乾燥しているのだろう

昨日の夜には、誰もいない交差点をひっそりと浮かばせていた、濡れたアスファルトも、その隙間の苔をゆっくりと、縮こまらせて、また、待っていた
朝 ...
ビルの
濡れたところと乾いたところ
海岸通りによく目立つ
あの一枚岩のビルが
晴れ間の舞台に立ち
静かな雑音と共生しはじめたばかりの今
まるで定規で測ったような岩壁のところどころが
濡れ ...
誰かを好きになって
結婚して
こどもを産んで

ごく自然ななりゆき
なんだけど
それを人間らしさと言えるのだろうか

赤ちゃんを抱いた
お母さん
しあわせそうに見えるけど

割 ...
なんとなくおいしそうだと思ったの わたしスプートニクを墜とした女

ヒステリー女は丸いカプセルに入れて 水洗レバーは・・・「大」

いらないと思ったからね だってそれただ回るだけのおもちゃ ...
どれだけ人を愛したら 同じ分戻るのか
見返り求め 泣いてみても 空しくて
解ってても救われず 自分を信じられず Everyday〜Everytime

いつでも単調な日々に 温もりを求めている ...
てんで
ばらばらの
掃除機の
中身
わたしのなかから
すっぽんが
どんぐりになって
あっかんべー
二酸化炭素の味のなか
でんわのベルが
りっぴっぴ
蝶の
時計は
水玉をこ ...
寂しい夜には

君の好きな曲を聴く

すると 思い出すんだ


必ず 君がそばにいて

必ず 一緒に笑い合って

必ず まだ見たことのない

地平線の先について 語り合う
...
クリスマス・イブの十二月二十四日は、私のたんじょう日です。サンタクロースが、子どもだけにプレゼントをしてくれる日です。9さいのたんじょう日の時のお話しです。おとうさんのおとうさん、私のおじいちゃんは、 ...    一  アンタレス disk1


君と夜の海辺を散歩していた、
はずなのにいつのまにか
空を歩いていた

頭上に、海
でも今日はよく晴れていたから
涙の一滴も落ちなくて ...
君の言葉を聞き入れることは
容易くないことぐらい知っていた
それでも追いかけたのは
意味も無い、生きるという焦燥
きっと必要とされなくなったら
歩みをやめてしまうのね
哀しいほど耳元で響く ...
連続してやって来よるやろ。
なんか知らんけど。確実に来よるやろ。
困難の顔した幸せがな、いっぱい来よるやろ。
分からんやろ。
困難の顔しとったら避けるわな、普通。


連続してやって来よ ...
嗚呼 何てよく晴れた朝だ
雲一つ無く透き通った蒼が
彼方まで薄く広がっている
風の囁きが耳に心地よく響き
色とりどりの花が道端で笑っている

ただどんなに空が澄んでいても
どれだけ風が優 ...
「彼はなんと答えましたか?」

 『彼は』、と言おうとしたとき、『私は』という言葉が重なって出た気がした。しかし女には普通に聞こえたらしい。

「あの人は『僕は生きるために捨てた』と答えたので ...
きれいになったちきゅうには、
どこにもここにもゴミはなくて、
隅々まで塵ひとり、
生きてなくて、
とってもみんなはきれい、
きれい。

毎朝毎晩、
うん ...
私は暗い地面の中にいた

じめじめとして音もなく何も感じない

自分という人間の存在すら分からない

生きているのか死んでいるのか

そんな簡単な事すら実感できずにいる


闇の ...
もうすぐ
九百九十九年になります
その頃には
ひまわりも咲いているでしょう
絶望から生き残った
藁のような人びとが
ゆらゆらとゆれているでしょう
咲いてしまうことに
罪はなくて
咲い ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
近未来ウデラコウ自由詩7*07/5/22 1:32
【小説】非習慣的な夜なかがわひろ...散文(批評...3*07/5/22 1:25
その瞬間小川 葉自由詩407/5/22 1:07
こどもの寝顔自由詩407/5/22 0:39
午前4時青色銀河団未詩・独白807/5/22 0:39
鳴かぬなら山崎 風雅俳句207/5/22 0:34
私料理なかがわひろ...自由詩5*07/5/22 0:02
ほんとならよしか未詩・独白107/5/21 23:59
それだけチェセロロ自由詩3*07/5/21 23:47
遠い時間未詩・独白107/5/21 23:41
意思小川 葉自由詩407/5/21 23:37
風の夢ぽえむ君自由詩9*07/5/21 22:54
初恋美砂散文(批評...3*07/5/21 22:42
算数は難しいむむ自由詩907/5/21 22:38
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アンタレス Rin K自由詩33*07/5/21 21:47
かすがいチェセロロ自由詩107/5/21 21:45
連続してやって来るブルース瀬戸...自由詩3*07/5/21 21:42
現実主義者、日本晴の朝にさえ物思う松本 卓也自由詩407/5/21 21:33
掌編小説『しゃしんの女』 〜下〜朝原 凪人散文(批評...107/5/21 21:26
「 うんこはいらない。 」PULL.自由詩2*07/5/21 21:20
アンダーグラウンドajisai自由詩6*07/5/21 21:08
九百九十九年岡部淳太郎自由詩16*07/5/21 20:45

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