セピアにかすむ水色に
静かな灯りはともるのに
そこにいたはずの私だけが
消えました
いえ
去りました
失ったものなどないのです
ふと
求めることやめたの ...
旦那、いい酒飲んでるねうまそうだね
汚い身なりをした老婆がそう言った
あんた臭いね、なんとかしなよ
ゲヘヘ、ゲヘヘ、老婆は気持ち悪く笑った
旦那、あんたみたいな人は
きっと毎日 ...
狂喜の宴に正視して
そして意味も無く目を瞑るのでしょう
無鉄砲な丸腰で
死地に赴くのでしょう
この私を生に縛り付けているものは何ですか?
星は綺麗で波は永遠で僕 ...
何という曇天か!
調停は断固として拒絶された
それから涙ぐましい年月だった
粘り気を帯びた雲の低さたるや
橋塔の先端に触れんばかりであった
黒地の御旗が疾風になびいて
金管が酷薄な分散和音 ...
ふもとの牧場をよぎるものは
いつかふたつの影をみていた
不安は彼のものではなく
疑いは彼のものではない
荒涼とした断頭台の丘陵が
不埒に入り組んだ森と
遠くの煙突の羅列に重なり
全く明朗 ...
晴天 やがて使い込まれた
ガラスケースの街並みは
生まれるのと同じ速度で
あわただしく死んでいった
もう一度彼だけは普段着で
重たい顔をあげて
何ごともないかのように
ミラーを通りこして ...
暗雲の狭間に白雲がある
夜が色彩を放ちながら
あめふらしを待っている
鍵をなくされた僕は
近づいても遠ざかっても
同じ場所にいる
牛の頭骨をかぶった
悪魔が迎えに来るよ
君と同じ足取りとそのテンポ
ゆ ...
何をするにもいつも
誰かに睨まれ見張られ
怯えて居るのは オイラだけかい
いかれた奴らの腐った国で
ただれた常識振りかざして
自由気取って格好付けて
勝手気ままを決め込んで ...
誰かの足跡が誰のものでもなくなって
行き交う人は無音の足音を響かせる
黄色と黄緑、とピンクの水玉が歩いていく
夜をつれて来る られつのまわらない僕は
這いずり回る僕とすれ違い明滅を繰り返し ...
かのケネディ大統領は、キューバ危機でいよいよ開戦やむなしかという折
アメリカと世界の子供が核の炎に焼かれて死んでいく姿を幻視したという、
こういった逸話は良心を説明するにあたってはよくあることのよ ...
お前の乳首がちょうどよかった
せめてもの
という慰めを残して
子猫は飛び去ってしまった
その背中に
あまりにも何もなかったから
軽く土を蹴るだけで
ぼくの見えないところまで
子猫は飛んで行ってしまった
かなしいと
...
君は孤高の城砦に篭り
アメリカンコーヒーを片手に
砂時計を睨みつつ
夜空に浮かぶ星々の軌跡を追う
君は数式を解いて
混沌に秩序を
偶然に法則を
変化に予測可能性を
無数の仮説を検証 ...
2007/04/21
なにもないところで食べ物を探して歩いていると喉が渇いて足が疲れて歩くのが嫌になったので立ち止まって座り込んだら動けなくなるので遠くの ...
涙が書かせる言葉がある
流れて消える泡沫の
一瞬にしてまた覚めぬ夢
心が鳴き伝える音がある
そして詠うわたしがいる
旅立った言葉は涙に包まれて
優しく鳴く
見送るだけのわたしはただ
そ ...
接ぎ木を重ねて枯れた樹が
庭の入り口をふさいでいる
小さな寄生木の花が咲き
風は粉と名前を運び
誰もいない街に撒いてゆく
山に残る最後の雪に
ひとりはぐれた鶴がいて ...
車に乗って
買い物に行くと
車線が多すぎて
迷ってしまう
そうして
どんどん違うところまで
行き着いてしまう
町でも
田んぼでも
森でもなくて
ただ
がらんどうな場所に
その袖を掴むことで
私は乙女でいられる
そこは居場所であり
安らぎの場
私が勝手に選んだから
半分白紙の契約書
お願い
この唇に実印を
2007/04/21
実験開始まではなにもしないでよいですから
楽な姿勢で待機していてください
スタッフに言われて
朝から待機していたが
いつまで経っても始 ...
希薄な人生を吸い込んで
思い出の海に潜る
息は出来ないけど
海底を目指して溺れて
いつしか陸に戻っている
肺には水がわずかに残っているけど
それすらすぐに吐き出し嗚咽し
また ...
風に弄ばれ、雨に嬲られ
春の欠片は
華やかで暖かで
何処か哀しい
春一番と供にやってきた
サクラ色の季節は
緑色に変容して
ひねもすのたりと
猫とうたた寝中
寝過ごしたりしな ...
ひるがまっしろ
お日さまは とてもたかく
このいちでは
どうしても まみえない
はるかなひかりが
木や わかりやすい花とともにつくるカゲ
くっきり
かげとひなたのサカイから
すてき ...
2007/04/21
なにもないところで
食べ物を探して
歩いていると
喉が渇いて
足が疲れて
歩くのが嫌になった
立ち止まって
座り込んだら動けなくなるので
...
名前は?
――ああ
血液型は?
――知らない
歳はいくつ?
――忘れた
住所は?
――もうない
家族は?
――いなくなった
家出か?
――かもしれない
したのか、されたのか?
...
からっぽの
「て」 と 「て」
さみしい
なんて いわないよ
いったら
ないちゃうもの
食事の後に
手がすべり
落とした皿に
「ごめんなさい」と
頭を下げる
割れなかった
{ルビ空=から}の皿は
床の上
至らぬぼくの
「ごめんなさい」を
すい ...
事務所の白板に
今日の日付と
出勤者の名前を書く
デイサービスにやって来る
お年寄りの人数を書く
今日という日が
すばらしい舞台となるように
わたしは鏡になれるだろ ...
あぁ
あぁ
ねぎ
僕の嫌いな
ねぎ
ねぎ
なぜ嫌いか
分からないよ
臭いし
まずいし
なんか嫌い
ごめんよ
ごめんよ
君だけで
自分でも
どうしようも ...
過食は馬鹿馬鹿しいし
デカタンも馬鹿馬鹿しい
にもかかわらず
理由の無い不安
原因の無い不安
正体の無い不安
寝る時間には早すぎる
電話する友達もいない 自分 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
セピアにかすむ水色に
mayaco
未詩・独白
1
07/4/22 0:50
老婆の記憶
なかがわひろ...
自由詩
0*
07/4/22 0:35
Untitled
maynar...
自由詩
0
07/4/22 0:21
騎上
hon
自由詩
1
07/4/22 0:20
牧童
〃
自由詩
2
07/4/22 0:19
故郷
〃
自由詩
2
07/4/22 0:19
春が長い
A-29
俳句
3*
07/4/22 0:09
逃避
ねろ
未詩・独白
5*
07/4/21 23:49
思い出してくれよ
板谷みきょう
自由詩
0
07/4/21 23:49
キリンと
ねろ
未詩・独白
4*
07/4/21 23:40
しかばねのやま
構造
散文(批評...
3
07/4/21 23:37
春に厭いて
A-29
俳句
4*
07/4/21 23:21
背中
健
自由詩
9*
07/4/21 23:11
君は
bjorn
自由詩
3*
07/4/21 23:07
視聴率(散文詩)
あおば
自由詩
5*
07/4/21 23:02
散華拾遺歌
アマル・シャ...
自由詩
5
07/4/21 22:23
ひとつ またたく
木立 悟
自由詩
9
07/4/21 22:01
車に乗って
チアーヌ
自由詩
6
07/4/21 21:51
私に印を
RAVE
自由詩
1
07/4/21 21:28
深夜2時
あおば
自由詩
8*
07/4/21 21:27
メモリダイバー
ススメ
自由詩
3
07/4/21 21:22
*さくら2007*
かおる
自由詩
7*
07/4/21 21:16
きょうはすてきな土よう日
ゼロスケ
自由詩
2
07/4/21 21:14
視聴率
あおば
自由詩
4*
07/4/21 21:09
プロファイル
若原光彦
自由詩
13
07/4/21 21:03
からっぽ
愛心
携帯写真+...
2*
07/4/21 21:00
「 皿 」
服部 剛
自由詩
9*
07/4/21 20:55
「 空ノ鏡 」
〃
自由詩
7*
07/4/21 20:48
ねぎの歌
ポンテク
自由詩
1*
07/4/21 20:48
不安
藻羅
自由詩
1
07/4/21 20:41
5581
5582
5583
5584
5585
5586
5587
5588
5589
5590
5591
5592
5593
5594
5595
5596
5597
5598
5599
5600
5601
5602
5603
5604
5605
5606
5607
5608
5609
5610
5611
5612
5613
5614
5615
5616
5617
5618
5619
5620
5621
5.56sec.