6月の雨の中の森
 1ヶ月だけ君は生きていた
 風に任せて森の葉の匂いを僕へ漂わせる
 僕は自分の涙の中に沈んでいたよ 夜も朝も
 これじゃあ「今 会いに行きます」と被っちゃうけど その頃は ...
再生



何もない荒野に
芽が吹き雨が降り

もう一度すべては
はじまってゆく


空は青いよ
海も青だよ

新しいいのちが
生まれる場所


燃え上がる、
緑 ...
百万塔陀羅尼(だらに)と呼ばれている、世界最古の印刷物としての本があるのをご存知だろうか。

これを知ったのは20年ほど前、実際に古書店をしてらっしゃる直木賞作家、出久根達郎氏の随筆によってである ...
札幌発・北斗星4号
B寝台で向かい合わせた
働き盛りの会社員の
聞こえそうで
聞こえない
独り言を呟く癖が
あまりに父に似ていたせいで
初めて上野に行くというのに
考えるのは父のことば ...
君と二人で
洗濯物を干していると
いつしか春の村雨が降ってきた


二人はしばらく 空を仰いでいたけど
やみそうにないと分かった頃には
お互いびしょ濡れだったから 着ていた服まで竿に ...
いい人になりたければ
いい行いをするといい

いやな人になりたければ
嫌がる事をすればいい


帰り道にでも聞いてみよう


私は誰なのか



通りすがりのおじさんは き ...
久々に付けたラジオ
ゆっくりチューニング
雑音混じりのロックが聞こえる


ここから聞こえるその声が、君からの愛の囁きならいいのに


真夜中は寂しくなるの
静寂が嫌いだから、ラジオ ...
わたしはいつもからっぽだから

へやでしよう

しょうがやきと

キウイのサラダと

ビールのあとで

ねむくなるまえに

へやでしよう



ねむくなったら

...
         2007/04/29


空飛ぶ独楽を回してる
空を飛ぶなんて
嘘でしょ
嘘!
嘘おっしゃい
ごちゃごちゃと言われて
紐が絡んで回らない
回らない独楽が
困った ...
恋愛が終わるとキンタマまでおかしくなるのか?
かゆくてしょうがねえよ
ちゃんと洗ってるのにさ
ブテナロックが効かないってどうゆうこと?

けっきょくおれらは何一つつかめやしなかった
なーん ...
(高架下で)
雨が静止する、ノイズは、
細かい
画家は絵を描き、___
作曲科は音符を記し、___
詩人は、川岸、
意味を、安楽死させる___



...
ねえママ、あれが欲しいよ
いい子ね坊や、大人になったらなんだって手に入るわ
だから今は我慢しましょうね

僕はそんな風に
子ども時代をただ我慢することで
過ごしてきた
毎日毎 ...
とても大きな水たまりを 
陸の存在しない方へ 
夢中になって泳いでいく 
いつしか亀の姿をかりて
雲がほとんど透き通っていて 
青いばかりの視力の中で 
規則正しく諳んじられる 
無限の ...
空から見下ろされている
雲が駆け足で過ぎ去った

*

退屈な言葉は
左から右へと通過する

*

時計の針が動く瞬間
ひっそりと笑みを浮かべた

*

裏切られ ...
街を焼き尽くした大空襲の後
一人の男と一人の女だけが生き残った
それは奇跡だった
すぐに二人は恋愛した
やがて銃剣が二人を引き裂いた

それから十年後、男と女は
都会の片隅で再び出会った ...
(前略)
 
地球行きのロケットは
とうに最終を越えて
次の便はなんと
幾億光年先、らしい
 
ここから見える景色は
それはもう
とても素晴らしいの、だけど
流石にそんな長い時間を ...
優しい言葉に意気地無し 本音を吐けば笑い者
打ち明け話にそしり笑い 口先ばかりの舌先三寸
卑屈な程の思いやり 
        他人の不幸も銭勘定

愛想笑いにおりすけ根性 
中途で切れた ...
1993年6月のある日、僕の中で鳴りを潜めていたアッケラ感が動き始めた。
僕はその頃、愛と喜びの実践に満ちた『教祖』となりつつあった。僕の内の忌まわしきアッケラ感からの誘惑だ。それは、若き哲学者の太 ...
はっととび起きた
息が荒く少し苦しい
怖い夢をみた、気がする
全く覚えていないのだけど
嫌な感じだけが残っている

もう一度眠りにつこうとするが
また怖い夢だったら、と考えると
なかな ...
実家の道を辿った
小学校と中学校とそして高校までの道も
いつも会社に行く道も
家の中もくまなく探した
必ず何処かに私のねじはあるはず
たまたま落としてしまっただけだ

はたと ...
そういえば最近テレビを点けていない
別に何らかの偏った思考思想によるものじゃなく
リモコンのボタンを押すのさえ億劫に感じてて

惰性か限りなく進行する生活の中で
現実の重さからどうやって逃げ ...
人を纏った邪悪な魂
俺は詠う 嫌われる詩を
毛嫌いされ 足蹴にされ
端に寄せられ 掃き溜めに追いやられる

もうすでに一張羅はボロ衣装
立っているのがようやくで
あいつ等は考 ...
社会の底辺に位置するシャーペンドットは
旧国鉄の駅舎を解体することで生計を立てている

そもそも旧国鉄の駅舎というものは
発がん性のアスベストなんかが使われていたりして
いくら肺呼吸じゃない ...
なんだかぽかぽかと暖かく、柔らかい草が生えている

そこでひと眠りする

そこでずっと寝ていてしまいたくなる

でもそこに寝転んでばかりではいけないと自分で気づかなくてはいけない

た ...
夕焼け {ルビ一滴=いってき} 赤色絵の具
ぽろんと流れる空の雲

夕暮れ {ルビ草波=くさなみ} 帰り道
カラン鳴るのは風の色

透明 {ルビ紫=むらさき} 日が沈み
空には大きな糸の ...
心配事の多い夜に
あなたがまつげを上に向けて
なにもない灰色を
そっとめくる


そらのうらがわには
てんごく なんてものはなかった
ただ
春めいたゆうやけがとろけていて
おも ...
あなたの笑顔が好きだから
僕のとなりで泣いてくれませんか?

あなたの笑顔が大好きだから
僕に涙をくれませんか?

あなたが僕を好きでなくても
僕はあなたが好きだから

守るなんてい ...
「本や漫画、雑誌なんて所詮只の紙っぺらなんですよ。小説だったら、只の記号の羅列。写真や漫画だったら、ただのインクのシミ。そんなもの、普通に扱ったところで面白いわけがない。熟成させたり、環境を整えたり、 ... 流れる水の様だが
逆らえないのだから
違う

朽ちていく草木の様だが
新しく生まれることはないだろう
やはり違う

威風堂々たる山脈の様に頑固だが
さほど存在感があるわけではなく
...
青空の下に
大きな穴が並んでいる

列車が来て停まる
線路の端に
白い雲が湧いていておそろしい
時間になると汽笛がひびき
車両に載せられた人と財布を
地番外にできた
あたらしい穴まで ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
終わりなき詩はじめ自由詩3*07/4/29 4:06
再生ソティロ自由詩5*07/4/29 3:54
百万塔カスラ散文(批評...107/4/29 3:23
父から学んだのはネクタイの結び方とバナナシュートだけたいにぃぼい...自由詩707/4/29 3:09
春の村雨Hantam...自由詩0*07/4/29 2:31
いい人自由詩0*07/4/29 2:04
ラジオことは自由詩007/4/29 1:43
へやでしよう美雨自由詩3*07/4/29 1:38
独楽の台詞あおば自由詩8*07/4/29 1:22
波音A-29自由詩007/4/29 0:42
(未詩) (無題) (苺)新宮栞自由詩1307/4/29 0:24
大人なかがわひろ...自由詩3*07/4/29 0:04
科白砧 和日自由詩607/4/29 0:03
偶成オムニバス零椅自由詩5*07/4/28 23:59
奇跡と恋愛楢山孝介自由詩7*07/4/28 23:58
スペースポートより、母星へ。山中 烏流自由詩407/4/28 23:51
念殺御陀仏(ねんころおだぶつ)板谷みきょう自由詩007/4/28 23:51
幻想と真理の彼岸で未詩・独白0*07/4/28 23:46
リアル優羽自由詩1*07/4/28 23:38
ねじを探して茉莉香自由詩1*07/4/28 23:11
大根松本 卓也自由詩107/4/28 23:01
crapmaynar...自由詩307/4/28 23:01
シャーペンドットシリ・カゲル自由詩207/4/28 22:58
好きな場所猫のひたい撫...自由詩207/4/28 22:50
日の出町通りと銀のしずくプル式自由詩1*07/4/28 22:22
空の刺繍はな 自由詩19*07/4/28 22:11
僕のとなりで夕焼け空自由詩8*07/4/28 22:02
エンターテナー影山影司散文(批評...207/4/28 21:26
時の正体太陽の獣自由詩007/4/28 21:17
低地「ま」の字自由詩10*07/4/28 21:05

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加筆訂正:
奇跡と恋愛/楢山孝介[07/4/29 0:06]
最終行加筆
7.87sec.