夏がはじまる
簡単なこと
色画用紙をぺらりとめくる
緑の次は青
それくらいの
遠くにそびえる
黒い山々
深い緑の杉林に入る
つんとする匂い
冷気が身体を包む
見上げても空は少なく
灰色で
まるで薄荷の中にいるように
涼しい
林の中では遠くまでは見えないのに ...
善を取らず
悪すら取らなかった故に
罰を探す
無意識にすることはそれ
いかに己は苦痛を受け入れるか
出来ることならすべての死を傷を
僕が奪うことができたら
それだけを一 ...
目の前を足早に通り過ぎる人々
僕なんて視界にすら入らないみたい
淋しいのは慣れっこだよね
ゆいいつ差し伸べられた手
温かくて大きくて
淋しいのは慣れっこなのに
不意 ...
お釈迦様が誘拐された
輪廻しない世界では大変な騒ぎとなった
例の3人組は刑務所を脱走する時に不幸にもバンに正面衝突されて今までの行いのせいで当然地獄行きとなったが 鬼や仏を誑かせて輪廻しない ...
何処の誰だか存じませぬが、
それでもやはり生きていて欲しいのです
幼稚園でぼくは人生ではじめての
本格的な人間関係を体験する
触れるだけで傷がついてしまいそうな
新芽みたいな人間関係は
なまきずが耐えない心の訓練
お母さんはいない
苦しくても悲しくても
...
右手には運命がある
左手には可能性がある
右手にはプラス
左手は添えて
目の奥の思考回路が単純で
間違い回路へ繋がる
左手にはマイナス
右手には説明書
神 ...
私を死刑にしてください
私を死刑にしてください
街行く人に向かって
私は大声で叫びます
みんなが私を振り向いて
みんなが黙って去っていきます
お嬢ちゃん
一人の紳士 ...
誰も
踏んづけなかった猫が
月明かりを探している
綺麗な光の下じゃないと踊る気がしないんだってさ
踏んづけられた猫は
歌にされて
とても怒っている
だから街灯の明かりが漏れ入ってくる ...
「砂流」
可憐にゆれる空の下
あまりにも
子守唄のような
...
一匹の{ルビ蝿=ハエ}は
羽を{ルビ毟=むし}られたまま
今日も曇天の街を漂う
迷い込んだ森の{ルビ裡=うち}で
湿った草の茂みに囲まれ
一輪の薔薇が咲い ...
ふと、べらぼうに草を刈りたくなった。生い茂った背の高い、エノコログサやオオイヌノフグリみたいな背の低い草ではない草を。
しかし今は夏では無いし夏休みでもないし。うちの地元はもう長いこ ...
外見よりも中身を変えろと
あなたに言われましたので
いろいろなところから借金をして
お医者様に私の体の中身を
他の人と交換してもらいました
お医者様は私とそっくり同じ中身の人を ...
五月雨に打たれて果てる卯の花に永遠には咲けぬ理を知る
忘れかけていたフレーズが
検索にたまに現れて
クリックしそうになることを
僕は言わなくちゃいけません
気にしないなんて言ったのは
誰にも興味がないためで
アイスクリームが好きだから
...
・2007-04-14
このごろは平和が白く見えますね
錠剤の錠という字に諭される
東ハトは菓子屋なんだよなあ中田
百円で三分動きますけれど
尻尾にはピアスを開ける予定で ...
約束が欲しいのです。
ひとりで居ると。
ふらふら、ふらふら。
どこかにイってしまいそうで。
誰か、約束をしてくれませんか。
どんな些細なことでも良いのです。
縛 ...
幾つもの切り刻まれた命を抱え
涙を流す彼らなら
この夜も癒してくれるのだろうか
気の遠くなる程の
永い永い地鳴りの中で
痛みと悲しみで冷え切った夜空に輝く
たった一つの星も消してしまう ...
お前の母さんだよと恐竜が言う
地下室の扉はひんやりしている
地下室の天井から縄が一本降りている
恐竜が肩を抱き、母さんに会いに行こうと言う
恐竜の皮膚はざらざらしている
...
ぼくと一緒に来てくださいって
誰かにいったら
たぶんその瞬間
相手を嫌いになるんだろうな
ぼくは
誰かとどこかに行きたいと思ったりはしないけれど
こういう台詞の中にある
マシュマロのよう ...
アダルトビデオから男優が逃げた
かわりに僕が入れられた
男優はそのままビデオショップに返却し
自由の身となったようだった
ビデオがレンタルされた
借りたのは彼女だった
僕は女優をビデオの中 ...
アイロンのかかった俺のワイシャツに
今日も人混みが押し寄せる
離れてくれないか
もう少し離れてくれないか
くっつかないでくれ
オレのシャツに
昨夜君が丁寧にかけてくれたアイロン
...
あなたの声の聞こえない場所へ
駐車場を照らすオレンジ色のライトが
とても
綺麗なものに見えて
夢をみてしまうんだ
そんなこと
迂闊に人に言えない
だからひそかに
ひとり歩き ...
愛に彷徨いて
気の赴くままに風と共に歩きますと
佇んでおりますのは心に留めしお方
物思いに沈んでか川の流るるのを
ひたと見つめておりました
目はしっとりと濡れており
私をみとめると
...
わたしがわたしであることを許さない
何かに動かされ
罪の償いのなかで
わたしはまたその罪に焦れる
とても苛立つ
結論はわたしにかえるのに
わたしの肌は
やさしい
と言った人
気に ...
かつて昔
どんなことをするにせよ
不便な世の中では
一つのことを身につけるのに
長い努力を必要とした
そこには根気と忍耐があり
常に自分と向き合い
他人とのふれあいもあった
手放すこと ...
夜毎に降り注ぐ
ジェルのようにベトついた
粒状の哀しみは
いくら祓えども僕に纏わる
心を失くして遠くを彷徨ってみても
遠くで思う僕にまた出会う
干からびた約束には
何の重みも無い ...
息が白めば
祖母の指が夕日色の果実を突く
真ん丸い夕日はたちまち裸にされて
柑橘の香りを撒き散らす
白い皿もあるだろうに
漆の椀もあるだろうに
祖母は果実を皮にのせ ...
某は 老人ホームに住む 認知症の老女である
よく虚空を見つめて笑うが その先になにがあるかは まだ教えたくない
某には 主人が居る
他の家族は 来たことが無い
某には 主人しか居ない
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夏
曠野
未詩・独白
4
07/5/31 10:18
杉林
ふるる
自由詩
16*
07/5/31 9:13
はしる。
深散
自由詩
1
07/5/31 8:09
ぬくもり
優飛
自由詩
8*
07/5/31 7:08
お釈迦様を誘拐〜3人の泥棒の冒険記〜輪廻の無い世界編
はじめ
自由詩
2*
07/5/31 5:14
つぶやき
FUBAR
未詩・独白
5*
07/5/31 4:26
植物園まで
小川 葉
自由詩
5
07/5/31 2:09
神様と人間
doon
自由詩
1
07/5/31 1:59
少女の死刑
なかがわひろ...
自由詩
5*
07/5/31 1:48
猫「寄るな」
花平すり
自由詩
9
07/5/31 1:26
砂流
ae96
自由詩
2
07/5/31 1:20
薔薇と蝿
服部 剛
自由詩
7*
07/5/31 1:18
草刈合戦
錯春
自由詩
1
07/5/31 1:12
中身変え
なかがわひろ...
自由詩
2*
07/5/31 1:07
卯の花くたし
いまいまい
短歌
4*
07/5/31 0:57
静物
若原光彦
未詩・独白
4
07/5/31 0:28
雑句(2007-04-14、2007-05-27)
〃
川柳
11
07/5/31 0:23
無くした指輪。
狠志
自由詩
4
07/5/31 0:15
生きる為に
智鶴
自由詩
0*
07/5/31 0:15
きょうりゅうとわたし
ミゼット
自由詩
6*
07/5/30 23:48
こういう関係
花平すり
自由詩
2
07/5/30 23:42
アダルトビデオ
小川 葉
自由詩
9*
07/5/30 23:28
満員電車
オズ
自由詩
2
07/5/30 23:15
小石の入り込む靴
蒼木りん
未詩・独白
7
07/5/30 23:07
川岸の恋
茉莉香
自由詩
3*
07/5/30 22:49
記憶
蒼木りん
自由詩
4
07/5/30 22:47
遠い努力
ぽえむ君
自由詩
9*
07/5/30 22:29
思う
松本 涼
自由詩
3
07/5/30 22:25
皿
我辣波饅頭
自由詩
4
07/5/30 21:57
某の主人
第2の地球
自由詩
3
07/5/30 21:45
5549
5550
5551
5552
5553
5554
5555
5556
5557
5558
5559
5560
5561
5562
5563
5564
5565
5566
5567
5568
5569
5570
5571
5572
5573
5574
5575
5576
5577
5578
5579
5580
5581
5582
5583
5584
5585
5586
5587
5588
5589
加筆訂正:
思う
/
松本 涼
[07/5/31 9:37]
すこし直しました。
いくつもの 路上
/
水町綜助
[07/5/31 8:33]
なまえかえたくなって
雑句(2007-04-14、2007-05-27)
/
若原光彦
[07/5/31 0:24]
カテゴリを「未詩」から「川柳」へ修正(投稿ミスです。失礼致しました)。
6.04sec.