「コーヒーでよかったんだよな」
「あぁ、ありがとう」
「・・・おわかれだ」
「えっ!どうしたんだ。いきなり」
「遠くで星が呼んでいる」
「どうしたんだ?」
「遠くで星が呼んでいるんだ。僕は ...
バケツを持って浜辺に向かい
バケツでそっと盗み出す
目の前に広がる海を
バケツでそっと盗み出す
頭上に浮かんだ夕焼けも
バケツでそっと盗み出す
帰り道の一面の青麦も
バケツでそっと盗み出 ...
朝靄に隠された
乳白色の意識の中
息を潜めるだけで、聞こえる
それが終わりではなく
始まりであることを
裏付けするような
透明と不透明は
限り無く澄みきって
螺旋の配列を
組み ...
ぼくがね。
描いた世界は宙を舞って黄金色に輝いたんだ。
まけ まけ まけといっぱいにさ
手にした器からは水がこぼれたものさ。
有限なものを無限と言う矛盾が
僕の思想と ...
巡礼
巡り
礼する
信仰心
清い心
染められ
研く
尊い地へ
足を進め
静かに
踏み出す
また一歩
また一歩と
降りだした雪は止まず
純白から水滴へ
刹那的な許し
泣き ...
大きな染みが砂丘に沢山できている これは女王を襲うものである 色々な生き物の形をした染みである
ここは夢の世界である 夜になって気温が下がり 寒い灰色の砂漠が広がっている アラビアの月の光を受け ...
剥がれかけた真珠色のマニキュアに、
今しがた離れた故郷を思う
懐郷病にかかった猫。
傷付かぬよう
育んだ罪は未だに蝕んで
お前は変質してしまった
そして更に気づかないうちに
on and on
もう誰もいない部屋で
飲み残した缶ビールが発酵して
芳醇と ...
川のせせらぎかと思った
マンホールの奥に それはある
空気入れで押し込めたタイヤの中にも
いわば
作りかけでいたはずの 夏の星座
暗闇を並べるのは不自由するばかりで
地平まで 窓に映る蛍 ...
昔 ともがいた 。圓い瞳が印象的な 黒い髪が 印象的な うつくしいこだった 。 彼女はわたしを 先輩 と呼んだ 。彼女は うつくしい こだった 。 彼女は わたしを 先輩と呼んだ 。
妙な魅力の変な娘のパンチラを短歌にせむと苦心す我は
いつのまにか
こすもは、すぺーすへと
ぐれーどあっぷ
していて
ぼうちょうをくりかえす
この、これは
どうもとめどない
らしい
これを
あい、とよぶか
かがくげん ...
遠くで 蛙の声が 聞こえる。
昔聞いた 蛙の声。
五月蠅いぐらい泣く。
悲しいぐらい泣く。
遠いところからきこえてくる
私たちの御先祖様の声。
あのひとは淡いきみどりに似ていた
ひどくひどくつきおとすような感覚にまみれている
しんそこ愉快そうなわらいごえは
不似合いすぎて、なきそうだよ
いつでもどこでもやさしいひと ...
ある晩、仕事から家に帰ると
両親と姉が深刻な声で何かを話し込んでいる
姉が仕事でも辞めるのかと思い
ブーンと低く唸る冷蔵庫にもたれて
自分がそれと同化してしまわないように
こっそり話しを聞い ...
誰かを見つめることが
好きなひとは
その誰かを失うと
失った誰かと
おなじ背中をさがす
誰かに見つめられることが
好きなひとは
その誰かを失うと
失った誰かと
おなじ眼差しをさが ...
果実を齧る
あなたの首筋には
薄紫の線が浮かぶ
私はその首筋に
かぶりつきたい衝動を抑えて
おいしいかいと
あなたに聞く
あなたは
貪り尽くすように
果実を ...
ねえ聞こえる?
今 残酷なことされてるの
私今まで勘違いしてた
そんな風に思ってたのって
過去があったから
仕方が無かった話だけど
ねえ聞いてる?
今 残酷なことされてた ...
久しぶりじゃないか
思わずそう言った僕の方を
あまがえるは振り返る
久しぶりのあまがえるは
少し痩せて見えた
仲間の合同葬儀なんだ
彼はそう言った
この ...
二度と交わらない運命を決めたのに
今更に揺らぐ心の奥底、君の言葉
傷付けずに愛し合えたらいいのに
お互いの希望を通すことは出来ず
どちらが諦めるしかなく
お互いに譲れぬ想いを持 ...
頭の中に棲む蚊が
チクチクと針を突き刺す
かゆくてかゆくてたまらない
だけど手が届かない
たっぷりと血を吸った蚊は
大きくなったお腹を抱えて
横になる
私は彼女の眠りを ...
照れた時に
鼻の下を ひとさし指で拭う癖があって
今でもよくやってしまうのだけど
もう そばにはいないあのひとのことを
どうしても思い出してしまう
からかい口調で
だけど 愛しげな眼差 ...
ありきたりの
エンディングに
憧れを抱いて
影法師
今日もまた
重ならず
こたつの上に
みかんを置いて
僕の隣に
君を置いて
できたら
...
暗い闇の中
鈴の音が聞こえる
不思議と怖くはない
そもそも恐怖ってなんだろう
さらにいうと
私はどうしてここにいるんだろう
そもそも「私」とはどの私を指すの
...
蝉の羽根は綺麗だね
落葉樹が真冬に
枝に張った
シャボンの虹色だ
大人になりたかったかい
ほんとうはずっと
いごこちの良いこの樹の根元で
ずっとずっと、すごしたかったろう
...
私のこの
やはらかい、とされる部分を
貴方は
いとも容易く
貫いてしまったので
365
たまに、プラス1の世界で
私たちはまだ
息をしなくては
ならないようです
...
もっと早く気づけば良かったのに
今ソレを気が付いたって
手遅れであって僕にはどうすることもできず
ただこの狭き場所で立っているだけだった
まぶしすぎるくらいヒカルライト ...
言葉よ
我慢するからやってこい
書かない小説家の如何に多いこの世の中か
言葉よ
泣きたくなるからやってこい
ウイスキーを飲んで、それを水色の涙に変えてやる
言葉よ
読み解 ...
休日の静かな午後
図書館で借りた
図録の頁を{ルビ捲=めく}っていた
今は亡き画家が
キャンバスに描いた野原に
ぽつんと立って
空っぽの{ルビ笊=ざる}を両手で持ち
木苺 ...
オシロイバナがどこまでも咲く
原っぱの真ん中で
日焼けのしていない細い腕を
嬉しそうに振り回している
いくつになっても夢をあきらめない
ここまできてやっと
あなたは扇風機になれたのだった
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
世紀末[小説]
村木正成
散文(批評...
0*
07/5/7 9:03
バケツ
〃
自由詩
11*
07/5/7 9:02
呼吸
山中 烏流
自由詩
9*
07/5/7 8:22
きょうふ。
箱犬
自由詩
2
07/5/7 4:31
廻航会
秋也
未詩・独白
1*
07/5/7 3:38
砂漠にて
はじめ
自由詩
2*
07/5/7 3:02
ノスタルジア
むくげ
携帯写真+...
5
07/5/7 1:43
on and on
maynar...
自由詩
0
07/5/7 1:34
帰還(feedback)
高橋良幸
自由詩
12
07/5/7 1:20
友へ。
すぬかんなが...
未詩・独白
3
07/5/7 1:18
苦心
A-29
短歌
2*
07/5/7 1:09
すぺーす=
山中 烏流
自由詩
7*
07/5/7 1:08
蛙の声
すぬかんなが...
自由詩
1*
07/5/7 1:04
きみどりを知ってる
弓束
自由詩
8
07/5/7 1:04
祝婚歌
快晴
自由詩
3*
07/5/7 1:01
ループ
小川 葉
自由詩
6*
07/5/7 0:48
死の果実
なかがわひろ...
自由詩
7*
07/5/7 0:28
優しさのハナシ
チェセロロ
未詩・独白
3
07/5/7 0:19
あまがえる、再会
なかがわひろ...
自由詩
3*
07/5/7 0:06
序曲
海月
自由詩
3*
07/5/7 0:04
頭の中の蚊
なかがわひろ...
自由詩
0*
07/5/7 0:01
キャリア
有扉なぎさ
自由詩
5
07/5/7 0:00
always
瑛治
自由詩
1
07/5/6 23:56
無へ
狗の骨
自由詩
2
07/5/6 23:34
シャボンの羽根で
たりぽん(大...
自由詩
12
07/5/6 23:08
押し問答
山中 烏流
自由詩
3*
07/5/6 23:00
ロボットハートストーリー
こめ
自由詩
14
07/5/6 22:39
鳴き声がきこえるか
猫のひたい撫...
自由詩
0
07/5/6 22:39
麦藁の少女
服部 剛
自由詩
14*
07/5/6 22:37
果て
たもつ
自由詩
14*
07/5/6 22:32
5545
5546
5547
5548
5549
5550
5551
5552
5553
5554
5555
5556
5557
5558
5559
5560
5561
5562
5563
5564
5565
5566
5567
5568
5569
5570
5571
5572
5573
5574
5575
5576
5577
5578
5579
5580
5581
5582
5583
5584
5585
6.3sec.