初夏の夕焼ブルー
窓から見えるのは
憂鬱色に染め上がった
人の群れ
{引用=
病室はうなり続ける
おーんおん
}
咲き誇る雨の花火
パチパチと
たたきつけられ
消えてゆき ...
あなたは物静かだった
あなたを背負うと
その軽さの分だけ物静かに温かかった
だからあの家は部屋は
この空の下突っ立つ一人の人間は世界は
今でも物静かなまま
極めて物静かで
見渡す限り ...
照り焼きテロ焼きミディアムレアで死体満開満漢全席。
隣人人参みじん切り!混ぜれば解らぬハンニバル・ハンバーグ。
締め鯖みそ漬け塩焼きムニエル ...
なんでも知っている影が
いい加減煩わしくなってきたので
殺すことにした
大きな岩を山から落として
思い切り影に叩きつけると
影は聞いたことのない音を立てて
死んだ
...
この真っ赤な嫉妬の炎が
あたしのすべてを燃やし尽くして消えたとき
その焼け跡に清らかな花が咲きますように
そしたらあたしはその花を
あなたとあの子に渡します
「仕合せ ...
ちんぷんかんぷんの糸が
くちびるの前でもつれて
おかしなことになっている
ちんぷんかんぷんと
口に出して言えば言うほど
糸はもつれていく
ちんぷんかんぷんは
もつれた糸だ
小魚 ...
葱の葉を包丁の刃が貫いてきらっと光りじっとしている
とかく、そのフォームの美しいこと。
僕は退屈になるとよく相談したものだ、
ねえドリー、君の肺癌以上にかっこいい死に様ってあるかな
ドリーはヤニが浮いた歯茎を扇子で隠して
腐るほどにあ ...
意味もなく
突っ立っている
その言葉に
気づいている
きみひとり
髪をぬらして
雨の中にふたり
傘をひとつ買った
初恋の朝
目的もなく
寝ころんでいる
その眼差しに
気づい ...
夕刻が過ぎても
遠くのほうで
夕焼け小焼け、と
歌っている声がきこえるので
カーテンの厚みに
紛れえ、紛れえ、と
こちらも
声には出さずに
歌い返した
遠くのほう
というのは
...
1
8年という年月が
月日が
どれだけ長くて
どれだけ短いのか
それすらもわからない
さようならと言ったところで
いったい何になるだろう
悲しくて哀しくて
寂しく ...
2007/05/19
なんと
微かな光だろうか
北緯45度を超えた
真鍮色の不安の日
ピアノの弦を叩く
叩かれてから音が
音が発生してから
届けられた ...
まるくあった裂け目だ。そのように生じる他にないのは、密室の丸ごとの気狂いや身悶えに含まれる等しさやおかしさ。
ついに殴るあなたを見つけ出せないあなたの猫背を撫でさすってや ...
若葉の月の頃
風を聞きて静かに思へば
生を愛す心をぞ知る
時は絶へずして流れ
われもまたその一つ
緑薄き葉を見やれば
命の底から伸び広がらむさま
時が開くがごとし
いつしか葉も心も
...
十五世紀のふらんす人は
なんだかしらないけど
いつもメランコリックで
人間を焼いたりしてみてた
そこまでいけたふらんす人は
なんだかんだですごい
よくわからないけどすごい
無駄っぽさ ...
どこにもいない
だれもしらない
いろもかたちもない
いみのないことば
みえないひと
だれもしらない
きえたひと
ひとでもない
なんでもない
...
やわらかな
風
というのは
水でいうと
どれぐらいの硬度なんだろう
山の上流から
谷間の川へ流れ込む
水は
厳しい冷たさを湛えていて
深いところへ飛び込めば
...
昔からショックな言葉に慣れていた
今では投げかけられる言葉の棘をよけることさえしなくなった
本をいくら読んでも人との付き合い方なんて分からない
人とできるだけ関わりたくない
関わらなければ何も ...
始まりはもう何年前になるだろう
彼が必死に歌う姿を眺めた
あの必死さは若さからか
それとももう後には引けないのか
……どっちにしろ僕には関係ないけれど。
ティンカー・ベル 何処にいる ...
喫水を傾いだキャラベル船から
周辺の魚にふるまわれた金貨が
凍える泡を巻きこんだ海流の底に
横たわった鏡をつらぬいて
細い螺旋を描きながら沈んでいった
激しく凝集する深い奥には
歪んだ 乾 ...
とおく
とおくから聞こえる
もぞもぞしたごとごと
とおく
とおくに見えだす
かげろうの壁の向こう
雲のすきまからはみ出した光にゆびさされ
銀色に青い線のはいった電車が走りだす
鳩が30 ...
日々言の葉について考えている
それは認知不可能な私の脳を
記号化する行為
それに比べて
ああ なんてこの世は交換可能なのだ!
(対象を切り取ることで付加価値がつく)
私の魂の慟哭と ...
出会ったばかりだから
いや、
付き合いはじめたばかりだから
いや、
裸になったあとのふたりだから
つぎいつ会えるのか、六月会議をする
そいつを消費したあとは
...
部屋のいたるところが
軋むほどに 精神を集中して 観る
カンブリアの石化は どこへ
アンモナイトを見送り
羊歯を茂らせ
石炭石油のメタモルフォーゼに酔う
愚なる 夢見がちな 大地 ...
ああ、ぼくらの恋、なんてのは
もう風車だ
風車
五月の風に、さ
混ざり合ってもいつか
止まって
色は、分かれて
瓦屋根白黒雨粒てんてんてん
夕立のみぞおち満たす涙かな
右折してまた右折右折片思い
山消ゆる入梅とともに君までも
紫陽花の涙雨に浮かぶ薄紫
窓ガラス雨だれ落ちては指で追い
夏日を更新するはずの五月晴れが連れてきたのは
冬の残滓のような冷たさで
渺々と吹き荒れる毎に世間を震撼させている
鉄板を舞い上げてしまう風は
それでも人を飛翔させたりはせず
降下する ...
名を成した者をとりまいている
「時間」のなかで
いま 光と音の歓喜にあふれた
饗宴に酔い痴れる
ピエロのいじらしさ
名を汚し ...
あたらしい経営をしたいのに
モチベーションの高め方にしても
あたらしいものをさがしているのに
またきょうも
接待ゴルフかなんかで土曜日だ
昭和のビジネスまだやってるよ
...
ゲインが降っています。
お母さんの声も、野良猫の声も歪んで聞き取れない。
あなたの声は初めからありはしない。
ゲイン、ゲイン、もっと。
音なんて要らないんです。 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
死に際
ゆうさく
自由詩
5*
07/5/20 0:37
午後 p.2
ロカニクス
自由詩
6*
07/5/20 0:36
「 あら…かると?。 」
PULL.
短歌
4*
07/5/20 0:17
影の町で
なかがわひろ...
自由詩
2*
07/5/20 0:14
火中
a/t
自由詩
1
07/5/20 0:12
ちんぷんかんぷん
けんご
自由詩
3*
07/5/19 23:49
葱と包丁
A-29
短歌
1*
07/5/19 23:38
ドリーは吸殻を投げる
錯春
自由詩
10
07/5/19 23:29
初恋の一日
小川 葉
自由詩
4
07/5/19 23:28
おてだま
ネクタイ
自由詩
3
07/5/19 23:12
ジュリアに捧げる詩(うた)
麻生ゆり
自由詩
1*
07/5/19 23:10
あしたのわすれもの
あおば
自由詩
5*
07/5/19 22:55
求愛や越権
クマクマ
自由詩
6
07/5/19 22:44
若葉の月の頃 ★古語の宴 参加作品 ★
ぽえむ君
自由詩
7*
07/5/19 22:40
全て幻だというオプティミズムはきっと演技して完璧になるのら
知風
自由詩
2
07/5/19 22:27
なんでもないかたちたち
ゼロスケ
自由詩
2
07/5/19 22:13
しらないこと
ネクタイ
自由詩
0
07/5/19 21:59
扉の向こうで
暗闇れもん
自由詩
3
07/5/19 21:51
初夏の途中
灯和
自由詩
3*
07/5/19 21:49
シーツの水底
hon
自由詩
2
07/5/19 21:49
電車が飛びたつ
tomtom...
自由詩
2
07/5/19 21:35
魂
麻生ゆり
自由詩
1+*
07/5/19 21:31
六月会議
吉岡ペペロ
自由詩
4
07/5/19 21:17
黒色石化
アハウ
自由詩
2
07/5/19 21:04
かざぐるま
アイバ シュ...
自由詩
10*
07/5/19 21:02
涙雨
小川 葉
俳句
3*
07/5/19 20:58
*あしたのわすれもの*
かおる
自由詩
9*
07/5/19 20:15
夢物語(五)
信天翁
自由詩
2
07/5/19 19:59
欲ばりなのかな
吉岡ペペロ
自由詩
2
07/5/19 19:55
ゲイン
三条
自由詩
2
07/5/19 19:33
5516
5517
5518
5519
5520
5521
5522
5523
5524
5525
5526
5527
5528
5529
5530
5531
5532
5533
5534
5535
5536
5537
5538
5539
5540
5541
5542
5543
5544
5545
5546
5547
5548
5549
5550
5551
5552
5553
5554
5555
5556
加筆訂正:
ホット・コーラで涙は出ない
/
ゼロスケ
[07/5/19 22:22]
後ろから数えて二連目と三連目を入れ替え。
「速度」—太陰と旋律—
/
ゼロスケ
[07/5/19 21:54]
詩形を組み直し
孤独なライダー、ただし自転車。
/
ゼロスケ
[07/5/19 21:26]
言葉の再点検のち一部変更
5.01sec.