透き通るガラスの惑い指でなぞり
雨をみていた心おちいて
白い足走り去る朝つかのまの
雨をみていた虹を待つまま
紫陽花の肌の静けさこぼれゆく
雨をみてい ...
荒浪に飲み込まれて
傷つき
疲れて
乾いた涙
視界は狭まり
小さな世界
行き先を失った俺は
迷い人
誤解を解く術も知らず
ただ生存するのみ
埋めた気 ...
いいことなんか ひとつもなかった
この町でも わたしは
今日も
歌をくりかえし くりかえす
『会いたいときに あなたはいない
空よ せめて 笑ってほしい
そうじ ...
父とケンカしてから
もう 2ヶ月近く 口をきいていない
2ヶ月前は母に
「今年の"父の日"と"父の誕生日"は なんもせーへんからな!」
と言っていたのに
あるケーキ店のホームページで
たまたま見 ...
洗濯機がぐるぐる渦を巻く
三角定規とおにぎりと三角ポールが遊んでいる
ぐるぐる
ぐるぐる ぐる
規則的な息継ぎかと思えば裏切る
裏切りを楽しむように遊んでいる
水面は影と光を映 ...
半ば くらい世界を 見たよ... と
おもい あがった 少年
トマは 12歳
素もぐりで もぐっては
金の さかなや 銀の 貝を すなどった
伸び あがった ...
真実が、
私を知っていれば、
それで良い。
しとしととヒエイ霞てつゆの雨
青田には頼もしげなるつゆの雨
梅雨の雨降りくる中を歩みゆく
くちなし
花の粉
白の香り
さよなら
六月の太い風
さよなら
六月の深い闇
くちなし
花の粉
白の香り
シオリちゃんは わたしを見つけるといつも
はじめまして、と言う
わたしも はじめまして、と言う
たくさんいっしょに遊んでも
次の日には わたしのことを覚えていない
でもシオリち ...
ガラスのそとは{ルビ嵐=あらし}
あらしのなかの{ルビ緑=みどり}
義理の父母が使っていたという部屋は
揺れると天井からヤスブシンが降ってくる
容易に眼が利かなくなってしまって その葉 ...
飛んでいる、みたいに
自転車を漕ぐ
坂道を下って
手を広げて
風の翼が
背中に生える
目を瞑れば
何もなく
自分の宇宙が
自分の未来が
見える
飛んでいる、みたいに
自 ...
懐かしい音楽
懐かしい想出
懐かしい時間
懐かしい会話
パイプオルガンの音
チョコレート
グレープジュース
ハム
時間の塔を抜けて、今
空洞の時間
時間の動きが遅くなった。 ...
ねぼすけのあなたのために初夏の朝カフェイン渡す悪女になりて
巣立ちけり鳩の雛は巣立ちけり今朝妻が知りわれに知らする
路をゆく白き制服の少女一人なれも巣立てよ二十歳とならば
丁度いま午前8時の時報あり今日の一日純クリスチャンたれ
あたたかい雨を
窓から眺めてて
ああ
私は孤独なんだ、と
唐突に気付く
もう
お前なんて
どうでもいいやって
そんなふうに言われるの
こわくて
・ ・
大粒の雨 ...
室生犀星の『我が愛する詩人の伝記』を読む。
その中で、立原道造のことを次のように書いている。
「彼は頬をなでる夏のそよかぜを、或る時にはハナビラのやうに撫でるそれを、睡りながら頬のうへに捉へて、そ ...
まるで子供のように
花火が見たいなんて言うから
僕は少し呆れ顔で 君の頬つねって
君は少しふくれ顔で 僕のマフラー締め付ける
眠りから醒めた街の片隅
潰れかけのディスカウントショップ ...
現代詩手帖の詩人住所録に
俺の名前が載っていない
なぜか?
指先だけで、そっと
窓を開いてみる
隔てていた向こう側には
空の海があり
紙飛行機を飛ばす
誰宛てとかではなく
紙飛行機を飛ばす
そこに、意味なんてない
ここは海だろ ...
会社をやめて独立したという古い友人と
ひさしぶりに私のアパートの部屋で飲んだ
これが意外に儲かるんだよ
と言う友人は、自動販売機になっていた
胸には常にテレビのようなものを映している
あ ...
君の大好きな置手紙
中には宝石と綴られた文字と
紛い物の輝き
俺の宝石に嫉妬しているのは誰?
君の宝石に惑わされているのは俺?
「そうじゃない、そうじゃない」
自分見失 ...
産まれ落ちて流した涙
その一筋に意味があるなら
どうかそれを悲しみの色に 染めたりしないで
柔らく抱かれ搾った叫び
その一声は嘆きではなく
祈りなのだと
...
執拗に繰り返される数式の羅列は
消去されなかった断片の無意味な証明
刻々と崩壊してゆく領域では
溶けてしまった細胞への慕情と
ただ存在の痕跡だけを知らしめる
万華鏡の街にヒビが入って
あっけなく砕け散るのは僕の視界だ
その後に残るのも世界かい?
公園のベンチにエイリアンが座っている
その口は動いているのに閉じ ...
身体障害者にも悪どいのはいる
なぜなら、俺たちと同じだからだ
俺たちと同じように
やさしかったり卑怯だったり豊かだったり軽薄だったりするだろう。
時代の風潮だから仕方なかった
あの頃は社会全体がそうだったんだよ
といって戦争に出かけたり
反対意見をいえなかったり
するようにならないぐらいには
自分と世界について知っておきたいし ...
可能な限り開け放された
円い3つの堅牢な
窓枠から誘われて
無力に為る儘
飛ばされ来た庭
果実の花には
漂白のしろ
そして
滑らかに舌に添う
蜜のとろみは
翅をもぐより ...
舌がある
それで君を舐めようか
冷えた舌先が触れるとき
君の肌で
どんな音がするか
固まった
ちいさな
ちいいさな結晶が
溶ける音がするか
こんなすこし暑い季節なら
しゅと
音が ...
サイコロをふって
コマをすすめたら
梅雨入りのため
一回休み
と、出た
しかたなく
ぼくは軒下で
ほかの誰かと相合傘の
あなたの後ろ姿
おとなしく見送った
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
雨をみていた
石瀬琳々
短歌
17*
07/6/22 14:21
無限の道
山崎 風雅
自由詩
2
07/6/22 14:06
月のかけら
おるふぇ
自由詩
7
07/6/22 14:02
父の日ケーキ
北大路京介
携帯写真+...
14*
07/6/22 13:49
鳴き声
たけ いたけ
自由詩
3
07/6/22 13:46
海の児のうた
モーヌ。
自由詩
16*
07/6/22 12:48
真実
こしごえ
自由詩
17*
07/6/22 12:26
梅雨
生田 稔
俳句
4
07/6/22 11:54
白の香り
吉岡ペペロ
自由詩
3
07/6/22 11:23
シオリちゃん
藤丘 香子
自由詩
58+*
07/6/22 11:20
さかいめ
床野トイツ
自由詩
4
07/6/22 10:55
自転車
小原あき
自由詩
16*
07/6/22 10:18
時間の塔
ペポパンプ
自由詩
4*
07/6/22 10:03
朝食
yoyo
短歌
3
07/6/22 9:32
巣立ち
生田 稔
短歌
2*
07/6/22 8:11
ソリティア
uminek...
自由詩
10*
07/6/22 7:13
若き詩人の手
yo-yo
未詩・独白
6*
07/6/22 6:50
雪月花
雨宮優希
自由詩
7*
07/6/22 5:42
詩人住所録
馬野ミキ
散文(批評...
5*
07/6/22 2:29
創書日和「窓」 そらうみ
山中 烏流
自由詩
32*
07/6/22 2:13
再会
小川 葉
自由詩
12
07/6/22 1:54
Jewelの嫉妬
流希-Яuk...
自由詩
0
07/6/22 1:44
『産声』
しろいぬ
自由詩
2
07/6/22 1:31
崩れゆく記憶
鈴木カルラ
自由詩
1
07/6/22 1:13
プリズム
草野春心
自由詩
4
07/6/22 0:43
差別について
馬野ミキ
散文(批評...
9+
07/6/22 0:43
戦争と個人 詩について
〃
散文(批評...
3
07/6/22 0:41
虫籠
ICE
自由詩
3
07/6/22 0:41
触れること
水町綜助
自由詩
29*
07/6/22 0:10
一回休み
小川 葉
自由詩
6
07/6/22 0:08
5499
5500
5501
5502
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5504
5505
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5510
5511
5512
5513
5514
5515
5516
5517
5518
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5520
5521
5522
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5524
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5529
5530
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5535
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5537
5538
5539
6.33sec.