一輪の花を手折った
その花は美しく咲いていた
大事に包まれたその花は
いつの間にか
鞄の中で萎れていた
自分の位置を確かめたいと思うとき
とても広い世界から始まって
少しずつ小さい場所に区切りながら
ようやくわずかな自分に辿りつく
自分の位置から世界を見たいと思うとき
わずかな自分から始ま ...
きんいろ
きんいろ
窓から顔を
つきだして
きんいろ
きんいろ
風にさらわれる
魂
アクセルと
こころはおんなじ
あのみどりまで
ふみこんで
あ、海
五月の海
...
いちたすいちは
にじゃないと答えたら
みんなに笑われた
でも
美術の先生だけは頷いてくれて
スケッチに出かけた
あの丘の上から
故郷の青空をいつまでも眺めていた
ずっと憧れていたこ ...
小さな虫は不安でした
彼は自分が自分であることに不安でした
彼は或る時、彼のおじいさんに言われたのでした
自分は自分であるしかないのだと
それ以来、彼は、自分が自分であることに不安でした
...
ドトールの片隅の席 揉み消した 今日の吸殻 君への想い
席を立つ後ろ姿に映る影 君への未練まだ捨て切れず
月照らす家路の途中 何か落ちていやしないかと俯き歩く
誰もいぬ部屋の明 ...
空はギター
すきとおる
風の音
甘い日差し
幾層も重ねて
陽炎の音
うすい残響
地平線
ふるわせる
細い弦
音もなく
切れて
とぎれて
聞こえる
波の音
月の囁き
空は ...
夕暮れ色の飛行船、
たくさん空に浮かんでいたけれど
空と一緒の色だったので
誰にも気付かれないままでした。
*
毎朝、起きたらすぐに顔を洗います。
...
{引用=
,yagate
{ルビ微笑=えみ}の森が
...
私鉄の午後のホームで
年老いた夫婦が楽しそうに話をしている
けだるそうにゆれて動き出した下り電車の中から
二人の柔らかな会話を もう少しだけ見ていたいと願う
40年も50年も連れ添 ...
(その繋がりは拒絶からはじまる)
時として必要になる
人と人との間には
その、繋がりがあって
それは瞬く間に
拒絶に変わる
雨の降る真夜中 その中で
佇むわたしの背後 ...
小さな虹色の空の下で
あなたがこっちを見ている気がしたの
昔見た映画みたいに
どこか知らない遠くの町を見ながら
とっても大きな雲が流れた後で
あなたが少し笑った様な気がして
何処かで出 ...
道端に表札が突っ立っていた
YAMASITA、とだけあった
YAMASITAさんとはぐれて
困っているようだった
家までの道順を教えてあげたが
わかりにくいところもあったので
いっしょに行 ...
夜霧のなかのバイオリン弾きの
奏でる音はどこかもの悲しい
それは夜霧がそうさせるのか
それともバイオリン弾きが
そのように弾いているのか
グレタ・ガルボは
実はフランス政府の
女スパ ...
あの棒と棒との間には
僕の知らない空間が
ごうごうと
連なっている
足を踏み入れると
現れた奥行きに
視界は吹き飛ばされ
触れることのできない見取り図
触れることのできない誤謬が
響 ...
熱いコーヒーの波紋とカーテンに伴い
それに映る表情は分かりづらくなっている
その表情をすすりながら
「ん〜、マンダム」
と、何度呟いたことだろう
飽きもせず、すする度
「ん〜、 ...
かれこれ十数年前の算数の授業にて
5728ー3901+6073×94=
先生「むむ君、これを解くとどうなる?」
...
人と知り合って話すとき、お酒を飲むとき、困る話題がある。
それが、恋愛の話、だ。
わたしは生まれて一度も人と付き合ったことがない。
自分の名誉のために言っておくと、
言い寄られたこ ...
逢いたくて
逢いたくて
約束も無いのに
逢いたくて
逢いたくて
待ち合わせの場所に
独りぼっちで
逢いたくて
逢いたくて
夢の中でも カフェに入っても
どこかに君の 姿を探 ...
たまには怒りなよ
堪えてばかりいないでさ
君の声が聞きたいんだ
たまには泣いてもいいよ
痛いんだろう?
君を癒したいんだ
僕達が傷つけたんだ
僕達を憎 ...
夏になると
土の倉庫から
たくさんの野菜を運び出し
ざるの中へと入れてゆく
気をつけていないと
すぐにいっぱいになる
山の水道で洗い流し
地下の水道で冷やす
この星の夏は
宇宙の台所 ...
そう 願っていた夢が閉じた朝も
僕は眠りたい
もどかしさや疑問符達でさえも 忘れられるように
明日も君に逢えない だからそっと雲見ては
流れ消えゆく姿に 思いをはせため息ついていた
...
なんてざまだい
どれだけ偉そうにしたってどうしようもないことはどうしようもないのさ
おどおどしやがって
みっともない
何を額に冷や汗たらして、おいらは馬鹿かい
情けない
何にも出来やし ...
夏の夜空はアンタレス 赤く輝いてる
思い出すのは あんたです さそり座の一等星
浴衣姿のべっぴんさんが金魚バチを眺めてる
部屋の隅では黒猫が泳ぐ金魚を狙 ...
あなたのキモチはわからない
だって
私はあなたじゃない
あなたが辛く苦しくても
私は代わってあげられない
だって
私はあなたじゃない
ごめんね
ごめんね
...
仕事を終えた私はふと思い出したように
あの日の帰り道を歩いていた
道はひとまわり広くなっていた
かどのタバコ屋はコンビニになっていた
美味しかったとんかつ屋は店を閉めており
人が住んでいる気 ...
君によく似た笛に吹かれて
呪文になっていました
手紙と思っていたのは小さな扉でした
沈みながら走りましたが
波は見当たりませんでした
わーわーあー
詰まっています
あの魚に伝 ...
{引用=inspired by「metropolis」L'Arc-en-Ciel}
数か月前から僕は
あるアンドロイドと暮らしている
名前は{ルビ零=れい}
零は性を持たない ...
お帰り
俺ら皆 現に疲弊しきっている
俺ら全てひっくるめて 魂の洞窟で
慄く明日に楔を打ち込んでよじ登っていくんだ
純真でピッケルを作って 希望でザイルを撚るんだ
足元は大丈夫かい ...
ガガガガ ガガガ
食らえ 俺の正義を!
ガガガガ ガガガ
すべてをさら地に!
ガガガガ ガガガ
すべての惑星に旗を立ててやる!
お前の持ってる文化を捨てろ!
お前の持ってる家 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
名も知らぬ花
プル式
自由詩
1*
07/5/27 22:55
自分の位置
ぽえむ君
自由詩
7*
07/5/27 22:49
5月のドライブ
美砂
自由詩
5+*
07/5/27 22:32
いちたすいち
恋月 ぴの
自由詩
42*
07/5/27 22:27
不安
蔦谷たつや
自由詩
2*
07/5/27 21:19
こぼれおちるもの(其の二)
快晴
短歌
4*
07/5/27 20:28
空はギター
小川 葉
自由詩
6
07/5/27 19:17
幻視顕微鏡
嘉野千尋
自由詩
61*
07/5/27 19:01
品位
___
未詩・独白
4
07/5/27 18:43
人々との距離
いねむり猫
自由詩
1
07/5/27 18:40
雨の日はいつもそう
今田コボ
自由詩
3
07/5/27 18:32
うん、もう、いいんだ。
プル式
自由詩
6*
07/5/27 18:28
言い訳
たもつ
自由詩
10
07/5/27 18:01
夜霧のバイオリン弾き
村木正成
自由詩
6*
07/5/27 17:25
継ぎ目
iloha
自由詩
4*
07/5/27 16:50
だばだは知っている
太陽の獣
自由詩
0
07/5/27 16:04
算数は難しい3
むむ
自由詩
1
07/5/27 15:34
困る話。
はるこ
散文(批評...
6*
07/5/27 15:34
逢いたくて
Hantam...
自由詩
0
07/5/27 15:13
自然
森川仁
自由詩
0
07/5/27 14:28
宇宙の台所
ぽえむ君
自由詩
8*
07/5/27 14:26
song
麻生ゆり
自由詩
4*
07/5/27 14:02
最後にゃ笑う
あveC
自由詩
1
07/5/27 13:31
夏の幻
北大路京介
自由詩
20*
07/5/27 13:01
私には
夕焼け空
自由詩
1*
07/5/27 13:01
あの日の帰り道
小川 葉
自由詩
5
07/5/27 12:48
高速
ロカニクス
自由詩
11*
07/5/27 12:24
愛の夢
塔野夏子
自由詩
6*
07/5/27 11:21
go missing
maynar...
自由詩
1
07/5/27 10:57
【暴力的な詩】
つむじまがり
自由詩
1+*
07/5/27 10:15
5499
5500
5501
5502
5503
5504
5505
5506
5507
5508
5509
5510
5511
5512
5513
5514
5515
5516
5517
5518
5519
5520
5521
5522
5523
5524
5525
5526
5527
5528
5529
5530
5531
5532
5533
5534
5535
5536
5537
5538
5539
5.67sec.