冷たい風は ワンピースをすうっと抜けていく
ふと 夜を見上げたら
三日月と目が合った
「あんなバカはおまえだけだ 笑うぞ」
三日月は笑ったのだろう
形が歪んで
斜めにヒビが入った気がした
...
単純に奇声を上げて喜こべる
子等に渇きし心ほぐるる
ねぎらいの言葉を明日はかけるべく
目覚時計の ねじを巻きつつ
奴凧吹かるるさまに幼子が
犬を追い行く 梅雨の晴れ間を
苔庭に ...
六月の雲がゆっくりと上に迫る
スーツの男が鞄の傘ではたまらず駆けだす
かたわらでぼくは
そっとつままれたまま
雷と雹を孕んだ姿で
上下するのどぼとけに合わせた
きみの乳房を
後ろから ...
わたしは深海に漂う水の泡
孤独に苛まれ紺碧の檻の中
どこまでも寂しく漂うのみ
天から射し込む幽かな光に
引き寄せられて誘われて
虹色に輝きを変えても
決してどの色にも染まれ ...
りんごの皮を剥いていると
こんなことを聞かれたのです
それってさ
どっからりんごなん?
絶句しました。
応えをいろいろ考えたものの
どうにも私には答えられないということに
いきつ ...
「お、こんな時間に珍しいっすね恭平先輩!会社、とうとうクビっすか?」
ガハハと豪快に笑う彼女。考え事をしているうちにどうやらいつもの場所に着いていたようだ。
「やあ、めぐちゃん・・・。」
...
ふと思い返してみれば
僅かなものしか残されていなかった
まるでまさに今
物心が付いたばかりの子供のようだ
でも何かが違う
好奇心が欠けている
目にする物は見慣れた物ばかり
...
―半眼 仰向けにソファからガラス棚の中へ
帆船模型の帆が擦り切れる様を想像して、視線を窓外に移せば
季節の欠片がもろもろと崩れながら天気雨に縫い付けられていくところだった
中庭の、陽の当た ...
どんどこどこどこ
どんどんどんどこ
とおくとおく
遥かとおく
かみなり様が太鼓を鳴らしている
部屋になんかいられない、早く外に出よう
傘はいらない、飛ばされちゃうから
長靴も、か ...
この宇宙のどこかで 広がる景色は
どれだけの時間を 刻み込んでいるの
海の底に沈む 悲しい歴史は
変わらない気持ちを 物語っているの
真実の愛も 錆びついてしまえば
嘘に変わ ...
君の笑顔が例えば 私の知らないところで
泣き顔に変わろうとしていて
私にはどうしてあげることもできないけれど
あなたの大好きで愛してやまないあの人は
きっとそんなあなたを見つめていてくれるから ...
草色の羽
水はじく羽
鈴の手を聴く
鈴を見る
夜と宵
光と声が
同じでいられる影のなかへ
指は撫でるように沈みゆく
荒れ野を見つめる
片目をふせる
はざまゆ ...
風が
雨を弾く
六月が
雨を弾く
雨が
雨を弾いて
少し
激しくなる
君が
雨を弾きながら
向かいの後者に駆け込んだとき
一本だけ切れた弦が
音階を ...
緑の山に響くのは
わたしの声か 呼子鳥
夏の滴りに濡れそぼち
わたしはわたしを呼んでいる
遠い風に乗り響くのは
わたしの夢か 呼子鳥
それともあのひとのささやきが
わたしの耳もと ...
あれから 三つ歳をとって 僕らは再会した。
彼女は 相変わらず綺麗で
その横顔は 昔のまま優しかった。
君は突然 僕の手を握り締め
その手を開いたかと思うと ...
君のことを想い
涙したり 笑ったり
君のことを考え
悩んだり 妄想したり
君がいるだけで
僕の頭の中は いつも フル回転で
君という存在が
僕にとって とて ...
自転車を押しながら
二人で歩く 夕焼け帰り道
家までの道
ゆっくりゆっくり
二人の歩幅
ゆっくりゆっくり
二人の時間
一秒でも長く 一緒に居たい ...
だだっ広い公園で
私は男の笑顔に手を突っ込む
零れるほどの濃度の渦が
ゆらり くらり
と囁き合う
紙風船が空高く飛ぶ
くしゃり くわり
私の手は一瞬の間で
木々をすり抜け
プ ...
黒い塊が空を支配し
重たい空から大粒の雨が降る
木々の葉を叩き落すその雨の中で
青空を見つけた
晴れている日なら
青空は当たり前だけれど
今は
幸せを見つけたような気がする
い ...
眼鏡が曇って
それがなんだか気持ち良くて
梅雨っていいものかもしれないなんて
思ったりして
ふざけあいすぎて
ほころんだ気持ちを
梅雨の雨は優しく包み込んで
梅雨 ...
踏み出す、さいしょの瞬間がなによりむずかしいもの。
迷って悩んで、スタート地点までをぐるぐると巡回する。
いまだ進めないでいるのは、何かが不足しているから。
...
早昼やパンと葡萄酒青菜添え
降りしきる巣篭り鳩の安否しる
資本論面白訳を思いつく
今月も 流れていった
わたしの 体の中にいた
ちっちゃな ちっちゃな
星たちが
わたしは あなたを この眼で
みることも できなかった
この手でふれることも できなかった
抱 ...
*プラットフォームから
色とりどりの屋根が遠く連なって
その上を目を細めてなめて
果てに一本の灯台を見つけて喘ぐ
夕刻でも陽は照りつけて
灯台は
小さく真っ白に
発光して ...
露西亜の冬は寒い 飛んでる鳥も凍って落ちる
プーチンの朝ごはんは 赤いスープ ボルシチ
きっとアメリカ人の血 きっとアメリカ人の血
赤いスープ ボルシチ きっとアメリカ人 ...
買わなければいけないものがあるのに
あなたはまた、あなたに似たものを買ってしまう
部屋はあなたに似たもので満たされていく
あなたに似たもののほとんどはいらないものなので
あなたに似たものがなく ...
最近「時」「持」も「詩」と よく読み間違えちゃう
まさか アフロとアムロを読み間違えて こんな おおごとになるとは・・・
きみがガンダムファン いやガンダムヲタだから アムロだと思っちゃっ ...
実際に殺したのはお前の手紙だった
その朝に訪れたのは確実な天使だ
「なっちゃん、死んでから寝言は言ってね♪」
ラジャ
街灯で
ところどころ熱病だ
この道では
駐車場まで
浮かされて
君 という名前を僕しか知らなくて
僕の名前も君しか知らないだろう
それが夜の景色の中で
電柱の隙間で影を重ねている ...
雨音に目を覚まし
あまり親切ではない時計に目をやる
猫があくびしこっちを振り向いた
あぁ
無力の僕にも今日は訪れてくれた
あぁ
嘆くのは自由だよね
...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
in the night
cass
自由詩
4*
07/6/14 18:38
18P 「短歌2」より
むさこ
短歌
8*
07/6/14 18:37
きみに言えず
soft_m...
自由詩
15*
07/6/14 18:34
蒼の孤独
あずみの
自由詩
5
07/6/14 18:20
りんご似のあなざーへぶん
かぜきり
自由詩
4*
07/6/14 18:14
小説『Is it no use crying over sp ...
宏
散文(批評...
2*
07/6/14 17:45
blank blanket
maynar...
自由詩
1
07/6/14 17:42
余剰の海
水町綜助
自由詩
12*
07/6/14 17:41
雨の中の少年たち
壺内モモ子
自由詩
1
07/6/14 17:21
無言空
北大路京介
自由詩
31*
07/6/14 16:53
君へ
白い蒲公英
自由詩
1
07/6/14 16:32
夜と夜
木立 悟
自由詩
6
07/6/14 16:07
雨を弾く
アイバ シュ...
自由詩
6
07/6/14 15:57
呼子鳥(よぶこどり)
石瀬琳々
自由詩
20*
07/6/14 15:00
年上の彼女。
空 春色
自由詩
1*
07/6/14 14:02
愛しき人へ。
〃
自由詩
3*
07/6/14 13:59
僕は右、彼女は左に。
〃
自由詩
3*
07/6/14 13:58
笑顔
たけ いたけ
自由詩
5
07/6/14 12:41
雨の中の青空
ぽえむ君
自由詩
13*
07/6/14 11:59
もっと降れ
山崎 風雅
自由詩
2*
07/6/14 11:30
はじめのだいいっぽ
詠乃
自由詩
2
07/6/14 11:28
あめあめふれふれ
生田 稔
川柳
2*
07/6/14 11:11
流れ星〜生まれ出ることの出来なかったいのちたちへ〜
池中茉莉花
自由詩
3*
07/6/14 10:05
初夏の
水町綜助
自由詩
10*
07/6/14 9:40
プーチン ウラー ウラー
北大路京介
自由詩
6*
07/6/14 9:34
無数のあなた
たもつ
自由詩
16
07/6/14 9:12
ピンクのドンペリニヨン
北大路京介
未詩・独白
6*
07/6/14 8:56
神よ Ⅲ
那津
自由詩
3
07/6/14 8:44
街灯
水町綜助
自由詩
10*
07/6/14 8:28
雨音
山崎 風雅
自由詩
4*
07/6/14 8:15
5515
5516
5517
5518
5519
5520
5521
5522
5523
5524
5525
5526
5527
5528
5529
5530
5531
5532
5533
5534
5535
5536
5537
5538
5539
5540
5541
5542
5543
5544
5545
5546
5547
5548
5549
5550
5551
5552
5553
5554
5555
加筆訂正:
七つの子が生まれた日
/
佐野権太
[07/6/14 14:42]
さらに修正
七つの子が生まれた日
/
佐野権太
[07/6/14 8:50]
後半修正
6.59sec.