疾走感のある絶望など存在しない

振り返る

立ち止まる

闇はそこから始まるのかもしれない

さぁ

走ろう

誰も届かない所まで
女は泣かなくなった時
女ではなくなります
男は泣いてしまった時
男ではなくなります

その代償に女と男は
人間になることができます

泣くことを忘れた元女が泣くということは
人間のや ...
自由の森に放たれて

あたしは一人寝る

愛撫をして 抱きしめて

叫んでも

野はやんでいる

草木がざわめくけれど

あたしは一人寝る

にぎりしめて 抱き寄せて

...
今夜はうさぎのお話をします



その詩人は愛するうさぎのために
十日ものあいだ寝食を忘れ
うさぎに捧げる愛の詩集を書いておりました

みなさんご存知の通り
うさぎは淋しいと死んで ...
温泉宿はがらんとしていた

白く濁った湯が注ぎ続ける

昼に聞いた滝の音

湯気の向こうに

千切った半紙のような月
八月のようなあなたの

意外なもろさを知った

きちんと半円に盛られたアイスクリーム

くちのなかで

はかなくくずれてゆく
誰にもわからないまま
どこか遠い場所で
ほどけていく

支点を定めると
不安定になるので
そのまま

確かでないものは
確かなものより
永遠に近いので

ひとつになりたいという ...
ざぶざぶと流れてく

川は 孤独を知らない


ゆらゆらの橋を渡る

透明な人たちを

見送る僕は

少しだけ こどく


遠く遠くの

さざなみの

空と雲と ...
静かな声だった。

車掌が、停車駅の名を告げる。

窮屈な座席にうずくまる乗客者たち。

切符を無くさないようにポケットに入れた。

朝日が通り過すのを見送っている。

眠気は、脳 ...
すうすう、する。
この胸のあたりの感覚は。

誰もが知ってる、
冷たさなのか。

一発、一発。

撃たれた。

静に引かれたトリガーは。
スコープで覗いたように。
綺麗に当たっ ...
詩人さん

ぼくは詩なんていらないからさ

じらいをふんだ兄さんに ぎそくをつくってちょうだいよ

ばい春してる姉さんに きれいなドレスをもってきて

ちいさなおとうといもうとに  ...
 十六歳の時、スプレー缶にキャップをつけるバイトをしたことがある。ベルトコンベアに乗って流れてくるスプレー缶に、一日中ただひたすらキャップをつけるだけという仕事だ。
 未経験、初心者大歓迎、カンタン ...
道端で
小さな青が
揺れている

去年と同じ
駐車場の入り口
橋は現在と未来に
まっすぐに架けられていた
虹を見下ろしながら
自分を越えてゆける
時の橋がある
ただし
その橋を渡るには
一人一つの道を歩いてゆかなければ
その橋に着くことができない ...
夜を走る
列車から覗く風景は
何もかも止まっているようで
少しばかり
眠ってしまっても
あしたには
間にあいそうだったから

夜を走る
光の羅列は
枕元を通り過ぎて
ずっと知らな ...
アスファルトのすきまで花咲かせてるちいさな花
いつだってあたしは笑ってたいと言ったきみを思い出す
まようことなくまっすぐと
明るい明るいほうをめざすきみを思い出す
この頃先生は子供の全てを把握したいのか
不審人物を排除するだけじゃ足らずに
学校内にテレビカメラを設置
見える物だけが全てではない事実を
大人は忘れてしまったのか
自分の目に映るものだけ ...
 茶色い爪先は陽に焼けているのではなく、
 陽を吸い込んでいるのだ
 日焼けした老人と同じ色の
 みずみずしい大根を屠りながら私はぼやく
 どこだか、ここはと顔をあげると、いつぞやの相模原のお ...
11月28日(土)晴れ
人に恋することを「心奪われる」っていうけど
もしもそれが本当ならば
心を失ったぬけ殻が
奪われた心を取り戻そうと探しまわって
結局それが
想う人に逢いたいっていう気 ...
夏から秋の前触れは
記憶の鈴が鳴り響き

秋から冬の前触れは
朱い風が吹き抜ける

冬から春の前触れは
氷の命が顔をあげ

春から夏の前触れは
銀色鱗がまぶたを覆う

また一年 ...
僕の足跡に小さな花が咲いた
靴の裏に花の種があったのだろう
その花は音もなくあっという間に散った
そうして気がつくと小さな実が成っていた
次の春が待ち遠しいものである
空は青く赤い実がきらき ...
喉が渇いて
二階からおりてきたら
リビングには夫がいて
やっぱりテレビをみていた。
最近、休日はずっと
テレビばかり。
ときどきビールとかコーヒーとか
のみながら。
夫の部屋はないから ...
散ってしまった花弁を
どれほど美しく繕っても
風に舞い
せせらぎに揺れ
瞳は透明に転がって
転がって…


散ってしまった花弁を
どんなに綺麗と詠っても
風と飛び
せせらぎと泳ぎ ...
幻惑されるのが人生だと言い切るために
私は人生の何を知っているだろう?

新しい言葉の羅列を生み出すために
私は言葉の何を知っているだろう?

言葉の存在意義は輝くことでもないのに
あな ...
おおむぎの穂が、ゆれてる
ひかりやかげに、ゆっくりとけて
ぼやぼや、いまにもきえてしまいそうなくらい
クロード・モネのえ、みたいに
ぼくら、ぼやぼやしている


ぼくら、相田 ...
白梅町の交差点
頼るあてなく
落ちこぼれ
学生の俺は
うそを云う

横道抜けて等持院
是非をとわずに
落ちこぼれ
学生の俺は
つばを飲む

やさしい音のなる方へ
知らない君が ...
なななつ
ななつ
ななつめの
なつがめぐって
なつかしむ

なななつ
ななつ
ななつのみ
なつめのもとに
なつの陽が

なななつななつななつだけ
ひとりたりないなつが ...
地下の文献資料室
あなたひとりがそこにいた

僕はあなたがいたからこそ
慎重な顔してうろうろしてた
あなたがいなけりゃあんな場所
すぐにも出て行きましたとも

地下の苦しい空気など
...
窓辺の{ルビ日向=ひなた}に置かれた{ルビ壺=つぼ}は 
ざらつく{ルビ表面=おもて}を 
降りそそぐ日にあたためて 
まあるい影を地に伸ばす 

窓辺の日向に置かれた壺は
「何者か」の手 ...
一番古い記憶は
今朝の味噌汁の味
 
 
誰かも知らぬ人が
手を重ね
 
 
どこか懐かしい
そんな温もり
 
 
きっと
気のせいだろう
 
 
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
絶望は走れない流希-Яuk...自由詩007/5/25 1:33
祝婚歌小川 葉自由詩407/5/25 1:17
みなしごyoyo自由詩7*07/5/25 0:56
うさぎは幸せだったか〜愛し方について〜a/t散文(批評...6+07/5/25 0:24
温泉宿曠野未詩・独白407/5/25 0:22
八月未詩・独白207/5/25 0:21
指先プラネタリウムたりぽん(大...自由詩1207/5/25 0:18
神様自由詩207/5/24 23:56
夜行電車の座席ブライアン自由詩0*07/5/24 23:54
創書日和「風穴。」狠志自由詩207/5/24 23:48
なんであなたは詩を書くのa/t自由詩107/5/24 23:42
軽作業->16歳->ヌヌヌ散文(批評...13*07/5/24 23:28
キキョウソウweed &...携帯写真+...2*07/5/24 23:10
時の橋ぽえむ君自由詩9*07/5/24 23:09
夜は走る夕凪ここあ自由詩1307/5/24 23:04
ちいさな花の大きなチカラa/t携帯写真+...207/5/24 22:33
*詠えるロッカー*かおる自由詩8*07/5/24 22:17
始発前の駅前屋台にて錯春自由詩207/5/24 22:15
後悔日詩麻生ゆり自由詩5*07/5/24 22:11
僕らが絡めた1 ミリの嘘プル式自由詩4*07/5/24 22:03
夕暮れの輝きは短くそして美しい自由詩3*07/5/24 21:59
休日美砂自由詩11*07/5/24 21:57
花ノ名見崎 光自由詩2*07/5/24 21:40
存在が見え隠れしてブルース瀬戸...自由詩2*07/5/24 21:31
印象派はらだまさる自由詩19*07/5/24 21:21
北野界隈(傷心と苦笑のところ)蔦谷たつや自由詩5*07/5/24 20:45
七夏アイバ シュ...自由詩8*07/5/24 20:44
恥を書く蔦谷たつや自由詩2*07/5/24 20:32
日向の壺 服部 剛自由詩10*07/5/24 20:08
破れた日記瑛治自由詩007/5/24 20:00

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