飴玉を噛み砕くように
その{ルビ皹=ひび}のはいりかたのように
割れてしまうのは
誰で
何故なの
五月だ
熱くも冷たくもない
こんなふうにあるだけの季節に
遠いからうつくしい
空はそ ...
駅前に
都会が落ちていた
命のように
きれいだった
なくさないように
拾って
ポケットにしまった
そして
三年振りの待ち合わせに
僕は現れなかった
吾が母の夏草の如とうつくしく
吾が父と歩みしあれば
虚空には雨があがりて永き日の永久の患い
仰ぐれば雨があがりて
懸かるるは虹色の花振り返り田野をみれば倭が国のうつくしきこと ...
ずっとむかし
ひとも蛇のように脱皮したのよ
そう言いながら
そのひとは裸になりました
きょうは
わたしの水が澄んでいるから
涙の色がよく見えるとか
そんなことを
とつぜん言 ...
部屋はおでんと25年前に母が買ったサーモンのシルクのブラウスをアイロンがけした匂いで満ちていた 母や妹の衣類が僕の部屋のクローゼットに入っている 家が狭い為だ 明日妹が着るブラウスをクローゼットので ...
月に咲く花は
彩をもたないの
透明は何にも
染まりはしないから
儚げで
それでいて凛として
月の花は
誰にも見られずに
ひっそり咲き誇り
ひっそり散っていくの ...
何をそんなに憎んでいるの。ときかれて
わたしは
めいおうせい
と こたえる
何をしゃべっているのかわからない雑踏で
ぎざぎざに冴えた踵は帰らない
なまえもしらないくせに
ねえ ...
無い何かを思い切りぶん殴って銃を構えて
死ねよと言ってやりたいのだが
それにふさわしいものが見つからないのだ
ましてや黒い物を腹に抱えてまではやりたくないし
リアルにキャラじゃない ...
この世の
美しいものだけをあつめて
花束にして
ガードレールにそっと
捧げよう
PRAY
絶対的な速さの
むこうがわに逝って
野垂れ死にした
男に
祈りを
墓標の代わ ...
過去にはだれも戻れない
だから、決着をつけよう
女性になった彼女が「やっとかよ」って呆れている
でも少し嬉しそう
だから、わかった
僕はずっと寂しかった
僕はずっと怖かった
あの日がどん ...
帰り道を歩いていたら
ぽとん
となにかが落ちたので
ふりかえった地面には
電池が一つ落ちていた
( 塀越しの小窓から
( 夕暮れの風に運ばれる
( 焼魚の匂 ...
世界は忙しく陰口をささやくので
僕は今日もさりげなく諭してやる
満月の夜
聞き飽きた音楽を流しながら
冴えない毎日にバイバイ
魔法使いは大変だ
お母さんに内緒でほうき ...
大抵の車は白き色にして街も大概白き夏かな
クスノキの森に掛かりし陸橋を夜明けに渡りお前に逢ひぬ
僕の部屋の窓から焼却炉が見える
団地住宅に併設された
小さな灰色の炉は
押しつぶされたたまねぎみたいに見える
僕の部屋の窓には
すこし不恰好な焼却炉がいる
ひび割れそうにか ...
僕は振り返らないつもりだから
はぐれないようについてらっしゃい
迷路のような路地裏すいすいと
君はわたしを連れ去ろうとしている
銀色の猫とすれ違い
「にゃー」
は、どうやら「やぁ ...
そうしてノートを閉じますと、随分時間の過ぎたようでした。
季節も時間もとち狂った朝顔について、見てこなければなりません。
でないと、ほんの2ミリの成長を見そびれるとも限りませんから。
ええしかし ...
下高井戸駅で
ドアが開き
一斉に
すわる人
みわたすと
ひとり用の椅子ばっか
顔はみな
一様に
そしらぬふり
うつ向きかげん
がまんされたくすくす笑い
わざと行儀よく
おしゃれ ...
またどこか 頼りなくて
足元が おぼつかない
そんなときは
ふと
青く霞む空に
あなたを みつける
遠いあなたに 手を 伸ばす
あなたは いつも優しい
誰にも ...
消えた小龍包
せいろの中に こじんまりと佇んでいたはずなのに
蓋を開けたらいなかった
一日の疲れを癒すあの甘い肉汁も無くなった
れんげの中で慎ましやかにしながらも誇りを持ったあ ...
向かい風の浮力
あたしの長い髪が揺れて
光がこぼれた瞬間
空はパーフェクトなブルー
世界がいいものに思えたんだ
こんな日なら
優しくなれそうな気がして
もう隣 ...
うっすらと花を押さえるのは見ぬふり
小鳥が浮かんだり沈んだりする空か水
また鴉に戻ろうとした墨汁で書く
ごみを焼く朝の延焼覆う影
無償ではたらく室内窓割って室外
テーブル ...
ボクの運命はキミで
キミは人の愛し方を教えてくれて
ボクの運命は確実にキミであった
・ ・ ・
だけど
キミの運命はアイツで
...
皆が寝静まり
子供は子犬の夢をみて
星空輝く空の下
突然切り裂くマイケルの奇声
ほーっ
明かりを煌煌と付けた一室から
それは洩れ
街中に響き渡る
ほーっ ...
俺は俺の頭を手に入れた
俺は俺の体を手に入れた
かみさま 俺はそんなに屈強な男に見えるか?
頭なんて相対性理論なんて弾き出さないぜ
体なんて防弾仕様でハイパワーとかじゃないぜ
...
ガンダムのプラモが砂浜に突き刺さっています。
(((僕の時代は終わったんだ)))
昨日、山下の友人にパクられて、
泥んこにされて、
右腕へし折られて、
自転車のかごに入れられ ...
春風よわたしは山に籠もります春の匂いを極めてきます
砂塵舞ふ 濡れし視界をみぎひだり桜ぞ桜のままに毀るる
月面を宙返りせしあの影は二月生まれのナルシストなり
...
君はどうして台所で食事しているのか、幼心に不可解だったが、幼心に聞いてはならないと、私は、知って、いた。
雪の降った日、病弱な私は靴を隠され外に出れなくされていた。
家の者 ...
ふと机に落ちてきた虫の
羽が綺麗に光っていた
いつもは黒く見えていた羽は
さわやかに透明だった
何の因果があって
ここに落ちてきたのか
少なくとも自分に
わずかな命の存在を
教えてくれ ...
抱き上げたら
掌に
血脈の呼吸が当たる
心臓に触れてしまった、
ような気がして
温かい体が怖くなった
白衣の腕に抱かれた眼を
僕は見つめている
境界線から一歩引いた ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
碧鉱石
水町綜助
自由詩
19*
07/5/18 8:35
待ち合わせ
たもつ
自由詩
15
07/5/18 7:56
道と 夏草 。
すぬかんなが...
未詩・独白
4*
07/5/18 7:19
結婚
yo-yo
自由詩
8*
07/5/18 6:51
暖冬の夕方の夢
はじめ
自由詩
3*
07/5/18 5:26
月に咲く
優飛
自由詩
8*
07/5/18 5:24
ぷるーとちゃん
オオカミ
未詩・独白
3
07/5/18 4:40
ストイック
maynar...
自由詩
1
07/5/18 3:16
彗星パルティータ
大覚アキラ
自由詩
3*
07/5/18 2:45
だから決着
秋也
自由詩
1*
07/5/18 2:28
秋刀魚
服部 剛
自由詩
14*
07/5/18 1:46
わがままですか?
山崎 風雅
自由詩
4
07/5/18 1:41
夏始まる
A-29
短歌
5*
07/5/18 1:40
夏立ちて
〃
短歌
0*
07/5/18 1:28
たまねぎ
なまねこ
自由詩
3
07/5/18 1:09
ロジウラノヴァ
藤原有絵
自由詩
3
07/5/18 1:03
朝夕
ICE
自由詩
3*
07/5/18 0:29
世田谷線
tomtom...
自由詩
4*
07/5/18 0:24
遠くの白
麻生ゆり
自由詩
4*
07/5/18 0:18
【消えた小龍包】
つむじまがり
自由詩
5+*
07/5/18 0:17
パーフェクトブルー
衿野果歩
自由詩
1
07/5/18 0:13
かげりとかげらぬもの
黒川排除 (...
川柳
4*
07/5/18 0:06
運命の人違い
導
自由詩
1*
07/5/18 0:02
誰かマイケルを止めてくれ
山崎 風雅
自由詩
2+
07/5/17 23:33
ホロコースト
maynar...
自由詩
2
07/5/17 23:30
プラモ
ひろっち
自由詩
3*
07/5/17 23:23
【短歌祭参加作品】えいえんに春は
たたたろろろ...
短歌
6
07/5/17 23:21
おきてなくこの
錯春
自由詩
2
07/5/17 22:40
子虫の羽
ぽえむ君
自由詩
7*
07/5/17 22:35
よんばんめのこぶた
士狼(銀)
携帯写真+...
7
07/5/17 22:27
5520
5521
5522
5523
5524
5525
5526
5527
5528
5529
5530
5531
5532
5533
5534
5535
5536
5537
5538
5539
5540
5541
5542
5543
5544
5545
5546
5547
5548
5549
5550
5551
5552
5553
5554
5555
5556
5557
5558
5559
5560
6.37sec.