さび付いた木の葉
 一枚一枚を空へ浮かび上がらせて
 僕は僕より弱い物の運命をつかさどる

 僕の運命を
 大きな黒い塊が
     時には振動し
   時には荒れて
 彼は僕の ...
感情的な人間には敵わない。最近、とある事件に巻き込まれ、強くそう実感した。
感情と感情をぶつけ合うことによってより一層深い理解が得られる、
そういう考え方もあるが、それはいくぶんロマンチックなもの ...
流行のウイルスは たちが悪いみたい
君のことだから 不用心なんだろう

満月だからといって 明るいからといって
女がひとり夜道を 歩いちゃ行けないよ

...
私の心はあなたのことでいっぱいで

せつなく哀しくなるのです


あなたがいないこの時間

まるで止まっているようで

怖くて怖くて仕方ない


こんなにあなたを想っているのに ...
蜘蛛の巣──繊細に張りめぐらせたレースの装飾
怖いもの知らずの蝶が飛び込んで
ゆれる ゆれる

蝶の羽も絡まる糸も光っている
ゆるやかな午後の陽に なお光を保ち
幼い頃
誰かに見つめられて
動けなくなったことがある
逃げるので精一杯だった
不思議な目だった
そんな記憶を思い出しながら
公園のベンチでうたた寝をする

家でちゃんと寝ようと思って
...
青葉の日プロコフィエフ午後一時

詩が好きで詩学が好きでもみじ緑

近江富士まさおな琵琶湖子と共に
  「死」んでしまったものが
        ひとつもない
 「死」においやられるものは
        ごまんとある

    「生」きているものが
        ひとつもない
   ...
路地裏のちび猫は
突入する赤に
踏み出す肢を迷わせる
産み落とされた残り香
ずぶ濡れのステップ

行きずりのハーモニカ犬は
油のしみ込んだ木柱に
鼻先をふがふが押しあてる
かつて高く ...
境界のあやふやな 一日は
爪の間から 鱗が生えてしまう

空をつかむ その指には
退行の刻印のニキビ跡

  夕暮を透かして 茜色
  山の稜線が
  青く 遠のく
  空に雲は置か ...
きみどりの薄皮をひらいて
瑞々しい透明を露出させる
縦に切っても
横に切っても
どこまでもたまねぎだから
うれしくて
うれしくて
なきそうで
やわらかい切り口に
崩れそうになる
か ...
水の中漂う
海草の様に
ゆらゆらと
幻想な光線

泡があがり
頭がぼっと
飛んでゆく
長閑な日々

水中はいい
戦争がない
大量殺戮が
人力がない
交尾の日は、
朝からどきどきする。
今夜のことを考えると、
ほっぺがぽっと赤くなって、
胸の鼓動がすごく、
どきどきする。

熱い、
お風呂に浸かり、
...
目をあけるとまた朝が来ていて
それで少しほっとする
何もできないままに
今日はまた終わるかもしれないけれど
どちらを向いても なぜかいつも向かい風

「宿命なのさ」と笑う君

つないだ手さえ「宿命なのさ」と笑う君

向かい風にも ふたりで行こうね
ぼくは早くおとなになりたい。
でも、
パパみたいなおとなにはなりたくない。
パパはわるいおとなの子。
ぼくはよい子のおとなになりたい。
だから、
なんでも食 ...
 自分の歌声に酔いしれる黄色い小鳥
 あぁ俺はきっと世界一歌が上手いんだなぁと思った
 黄色い羽もチャーミングだしきっとあのままペットショップにいたら雌にモテモテだったのに
 でもこの歌は飼い主 ...
あのとき咲いていたのが清らかなみずいろの花だったら

あたしたちはそれぞれの家へちゃんと帰れたかもしれない
兎や、うさぎ
月ウサギ
飛べや、跳ねよと
浮輪雲
散りて
落ちぬは
朱色の夢
白夜の影から
しげしげと
黙々捧げる
紗羅双樹
掲げて
私は献杯か
庭の桜に
青々と
土間で ...
鋼鉄を 遙にしのぐ
美しく、強靭な 折り紙細工の船にのり
飴色のラタンの椅子に腰掛けて
今宵もまた 私の人差し指は、
暗く果てしない 緻密な航路を正確になぞる

航行中もドアの向こう側には ...
――ゼウスがパンドラに持たせた、あらゆる災いの詰まった箱(本来は壺)。彼女が地上に着いたとき好奇心から開けたところ、すべての災いが地上に飛び出したが、急いでふたをしたので希望だけが残ったという。

...
いつか そう遠くない未来に
あたしはあなたの名字を名乗るようになって
子供みたいなあたし達が 新しい命を育んで
木漏れ日の中にまどろむあなたをそっと包み込んで

そんな 底はかとなく 幸せな ...
 僕の生活はそれほど毎日劇的なものなんかじゃないし、あるいは普遍的とも言えない。僕は毎日二時間何かを勉強して、本を読み、映画を観て、テレビを観て、夜になったらまた一時間くらい本を読んで、夜明け頃に眠り ... これは正しい
これは間違っている
曖昧はゆるされない
そんな二者択一を
していくうちにある日
あなたが間違っていると
指摘されてしまった瞬間
自分が決めた価値観で
自分が裁かれてしまっ ...
小さな海で泳ぐ
大きなこびとが
小さなやかんで湧く
大きな沸騰が
小さな水道から流れる
大きな水圧が
小さな寝息で見る
大きな夢が
眠りながらこの今も
見た目に小さく
ひそやかに大 ...
透明なベッドをぬけだし
格子硝子の窓の隙から
そっと外に腕を差し出せば
つめたい風に吹かれ
植物のゆめとなって
旅をつづけるわたしは
そのまま尖りはじめた
伽藍のそらへつづいていく

...
 鳴かぬなら 私が鳴こう ほととぎす






  (過去作です)
愛しいあなたは
きっとお腹を空かして帰ってくるでしょうから
私は私を切ったり焼いたり煮たりして
おいしい料理を作りました

帰ってきたあなたは
皿の上に載った私を平らげて
そ ...
ほんとなら

ほんとに

ほんきで

死ぬほど好きなひとのために


でもあたしはブサイクで

できた人間でもないから


お高くとまってなんてらんないの
木に刺さったのを確認したのに
背中に刺さったブーメラン


それを合図に踊りだす
みどりジャージの先輩達


大好きな曲の替え歌を
食堂で熱唱する友人


五線譜に描かれたわず ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
この世界で僕たちはdoon自由詩007/5/22 16:26
口誦さむべき一篇の詩とは何かんなこたーな...未詩・独白007/5/22 15:46
蒼月北大路京介自由詩13*07/5/22 15:32
悲恋ajisai自由詩4*07/5/22 14:48
光まとい石瀬琳々自由詩17*07/5/22 14:31
不思議な目ぽえむ君自由詩13*07/5/22 13:33
青葉の日生田 稔俳句7*07/5/22 13:24
声色信天翁自由詩507/5/22 11:24
ブルー・ノート佐野権太自由詩17*07/5/22 10:51
片鱗アハウ自由詩807/5/22 10:00
新たまねぎ佐野権太自由詩16*07/5/22 9:19
海草の影ペポパンプ自由詩7*07/5/22 9:03
「 交尾の日。 」PULL.自由詩0*07/5/22 8:37
アイバ シュ...自由詩1*07/5/22 7:42
創書日和「風」   宿命逢坂桜自由詩12*07/5/22 7:10
「 よいこのすききらい。 」PULL.自由詩4*07/5/22 6:56
小鳥と青年はじめ自由詩5*07/5/22 4:01
赤い赤い花a/t携帯写真+...407/5/22 2:36
雀舞い秋也自由詩2*07/5/22 2:33
宇宙 ☆atsuch...自由詩9+*07/5/22 2:24
パンドラのヨンさまtomtom...自由詩207/5/22 1:38
近未来ウデラコウ自由詩7*07/5/22 1:32
【小説】非習慣的な夜なかがわひろ...散文(批評...3*07/5/22 1:25
その瞬間小川 葉自由詩407/5/22 1:07
こどもの寝顔自由詩407/5/22 0:39
午前4時青色銀河団未詩・独白807/5/22 0:39
鳴かぬなら山崎 風雅俳句207/5/22 0:34
私料理なかがわひろ...自由詩5*07/5/22 0:02
ほんとならよしか未詩・独白107/5/21 23:59
それだけチェセロロ自由詩3*07/5/21 23:47

Home 戻る 最新へ 次へ
5511 5512 5513 5514 5515 5516 5517 5518 5519 5520 5521 5522 5523 5524 5525 5526 5527 5528 5529 5530 5531 5532 5533 5534 5535 5536 5537 5538 5539 5540 5541 5542 5543 5544 5545 5546 5547 5548 5549 5550 5551 
加筆訂正:
宇宙 ☆/atsuchan69[07/5/22 9:04]
いくぶん飴色のラタンの椅子に腰掛けて→もうだいぶ飴色のラタンの椅子に腰掛けて
7.83sec.