乱痴気で

 カッパと騒ぐ大手筋

  伏見の酒とキュウリを持って
こぼれる笑みを舌先で隠し
焦らしながら導いて 沈める

時折 突き上げられては 鳴き声をあげ
遮二無二躍る 私の姿は きっと醜い

美しく歪んだ顔に目を落とし
我を失い倒れ込む
...
田園風景
牛糞の臭い
栃木ナンバー
国道50号

汚れたガードレール
木造の一軒屋
何の店か分からない建物
国道50号

カーラジオのダイヤルを回した
思い出の ...
あなたでなければ
こんなにもじっと
手を見つめたりしません

あなたでなければ
わたしのこころは
泣かないのです
金木犀の薫りに
とっぷり町は浸かって

煮詰められ
心に熱く 蘇る追憶

ふたり

惹かれ合うように
くちづけた

それから あなたは
吐息で、 愛してるって 云ってくれた
...
現代詩フォーラムに参加するにあたりいくつかの作品を見て回ったのだが、なるほど現代詩に対して自分のように穿った考え方を持つ人間はむしろ少数派で、ほとんどの人々がそれぞれに独自の楽しみ方を模索し獲得してい ... また原油
高騰の影響で
野菜の値段が
上がっている
そうだけど
生命が燃焼し
続けるその熱効率は
これから永い
冬までずっと
下方向に
傾いていく
ビニールハウス
栽培の野菜を ...
夕刻陽が溶鉄色の玉となる 貴方の傍にいて最近
凄く怖くなるの
悲しい気持ちになるから
出来るだけ顔を合わせないように
泣き声も出せず殺して涙するの

ずっと一緒にいようと
約束したばかりなのにね
私たち少し何か ...
夜更け
車窓に映るわたしの影
扉にもたれて
窓外を見ても
映っているのは
疲れた車内

電車を降りれば
きっと夜風が吹いていて
わたしをやさしく家まで連れ帰ってくれるだろう

け ...
10センチしか
開かない窓と

網格子のガラス

誰も逃げ出さないよう
注意を重ねて

それなら

私が私から
逃げ出さないよう
力を貸して

もう
あっちの世界に
還 ...
今、線路の上に横たわっている
硬いレールの上に、手、足、背中、後頭部
知覚するには充分な、支える点の数々
小さな振動を感じている
少し浮き上がる体、そして着地する
少し浮き上がる体、そして着 ...
こ、こ、こころがきたない人いやだなあ
うそついてすみません
ソビエト国籍ですが、何か?
つ、つまらないなあ
ば、ばかだなあ
ば、ば、ばかだなあ、あ、あ
あ、あああああ

さ、魚が
あ ...
1.心構え
機械たろうとする者は、精神から切り離されなければならない。だがさらに、自然の摂理からも切り離されねばならない。死を自然への回帰と思うことも諦めねばならない。黙々と油にまみれた沈鬱な生の反 ...
九月
あなたが好きでした

あこがれの名ばかりを孕んだ
鳳仙花が弾けています
木の葉が
択んで
静かなところへ落ちつくように
黄金の峰からふく風がゆきます

夕暮れがやわく優しく
...
シャボン玉に
うつした顔が
空を舞い上がる
はじけると
わたしは幼く
母の布団の中にいる
目覚めると
またシャボン玉が
空を舞っている
目を隠し
 妖月の下
  漏れる声


   茶室の中は 蛇の花園
静寂という
無音に垂れた水
眠りを解くように
柔らかな粒となり
夜明けと共に
地上の陽と化す

何かを補うように
鮮やかで
何かを満たすように
光りを乗せていく


成し始めた音
空に木々に草原に
わ ...
13歳のある朝
ひとりの少女が家を出た
それは女の早すぎる自立

少女は市場で自分を売った
18歳といつわって

18歳になったとき 刺青師のもとに駆け込んで
世界一の 牡丹になった
...
つめたき夜の独房の
友は石のトイレのみ

叫んでも届かぬ声なら
しぼりだすだけ 虚しく
ゆっくりと 立ち上がって コンクリートの壁を
手のひらで なでて さすって 
あたためる

ど ...
お葬式の帰り
タクシーでいっしょになった
あまり仲良くなかった美代ちゃんと
彼のおもいで話をしようとしたけれど
たいして
覚えてることなんかないねって

シャッター通り
そういえば
...
どうせなら
完全に見捨てて

おねがい

半端にやさしくしないで

やさしくするなら
もっと
   胸をはだけた まどろみの昼下がり
   エロチシズムの逆光が
   夢を遮って あなたの愛撫の手が止まる

   なぜ、なぜ、なぜを
   くちびるに言い含めてから
   ゆ ...
夜中の2時にやって来た
そいつは
モニター越しには写らない
チャイムが鳴ったかどうかはわからない
勝手に土足で上がり込み挨拶もなしに
煙草をふかす

レインコートを被った
そいつは
...
ふわふわの
綿毛でやわを
装おうも
風に焦がれる
タンポポの春
煙草の匂いが服に染みて
肖像を形成してゆく
悪魔の箱が崩れた隻眼の
ガラス玉の輝きは失われたろう

黙って世界を怨むことにしたよ

褒められたいから 飼われたオオカミは
心臓に噛み付い ...
                071006


カメラを素早く
懐に
軽四輪に飛び乗って
資源ゴミの回収に行く
ごみごみした都会の隘路
人情を踏み潰して平らに光る
それなのに
...
積み重ねた
尾根の斜面を
流れ落ちる記憶の
管が開いては閉じる

ガラスにぶつかる
氷の音が
今は聞こえない
牛が食べたのだ

好きに呼んでもいい
動物を眺めながら
牧場で母と ...
右 左

僕等は決して釣り合わないシーソーに乗っかり

不安定な律動の上で不安がりながら揺れ戯れる

一つには成れない自然のジレンマ,奪うことを肯定する人間のカルマ

軋む遊具の不協和 ...
糸が風に揺れるものだと知ったのは
窓辺に垂れ下がるブラインドの
二本の紐が揺れていたから
同じ所を出発点に垂れ下がり
似たような団子の頭を持つのに
決して同じ揺れ方はしなくて
走り出す足の ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
平安ブルー 14北大路京介短歌2*07/10/6 21:01
気乗自由詩5*07/10/6 20:54
国道50号1486 1...自由詩0*07/10/6 20:46
あなたでなければみへき渉自由詩1+*07/10/6 20:39
ひと雫のPoisonLucy.M...自由詩007/10/6 20:03
独白2風見鶏未詩・独白007/10/6 19:29
初秋りゅうのあく...自由詩5*07/10/6 19:09
出張A-29俳句007/10/6 18:23
孤独な部屋1人じゃないのにAKiHiC...自由詩307/10/6 17:25
こんな夜は風音自由詩5*07/10/6 17:15
10センチの窓携帯写真+...4*07/10/6 16:59
滑走路狩心自由詩4*07/10/6 15:38
ぬ・しずらケンディ自由詩0*07/10/6 15:27
機械になるためのマニュアル散文(批評...1+*07/10/6 14:57
九月soft_m...自由詩15*07/10/6 14:18
スナップショットで写した空小川 葉自由詩5*07/10/6 13:35
あだると 01北大路京介短歌5*07/10/6 12:14
朝露見崎 光携帯写真+...1*07/10/6 10:44
牡丹の哀しみ池中茉莉花自由詩0*07/10/6 10:34
朝のひかり自由詩1*07/10/6 10:28
空へのぼる音ふぁんバーバ...自由詩10*07/10/6 10:04
屈折風音自由詩4*07/10/6 10:01
逆光九鬼ゑ女自由詩207/10/6 9:39
訪問者水口わする自由詩307/10/6 5:37
春の装いかとうゆか短歌007/10/6 5:32
TITLE000自由詩207/10/6 4:17
スナップショットで写した空あおば自由詩4*07/10/6 3:24
氷の音小川 葉自由詩107/10/6 2:49
A PARK IN THE LIFE白川水自由詩107/10/6 2:20
白い紐木屋 亞万自由詩0*07/10/6 1:54

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