彼は、何も言わずにあたしを抱きしめた。
そうして、深く息を吐くと
うんと小さな声で、あたしの名前を呼んだ。
あたしは彼の頭をそっと撫ぜて
愛してるよ、と告げた。
あたしには、彼が望む ...
硬いベットで独り仰向けで
見上げた天井は高く高く
腕を伸ばしても届かないのは
僕が出来損無だから、
灯りは点けないで
カーテンを開けていれば
月の光だけでも充分
青く照らし出されるは ...
赤い海 白い雪
まだ届くかもしれない
ボクは言葉を紡ぐ
『行かないで』
だけど届かなくて
キミはただ微笑んでいた
だから必死に手を握った
強く 強く
痛いって怒ってよ
だけど駄目で
...
高い高いトーテムポールを登ると餃子がある、それは餃子ではなく乱心だった
箸を広めたのがフランス人だなんて嘘、インドなんて象の猿ぐつわでポカポカだ
河童とキュウリ、うな重と梅肉、ガーリックは北京を燃 ...
山紫水明
本当に 和らいだ 世界は {引用=
君のそばにあった
}
知らない間に溜まっている
財布の中のいらないレシート
レンタルショップ
スーパーマーケット
コンビニ等
合計17枚
中には半年前のもあって
インクの文字が薄くなっている
夏 ...
{ルビ鉄=くろがね}の背のように
陽を照り返す
さざなみの群生するこちら側で
砂に潜っている
貝の喘ぎは
打ちよせる海水に
くりかえし濡れる
しろく寡 ...
{引用=これは 稀少なる学位をば修めたる優秀なる雇われ人である。名を小波と申し候。さても遠江の国、自動2輪跨車を製作する工場なるところの職をば拝命せし候。久しく留め置き候ところに、家うちへのいたはりと ...
その日、
ぼくらは冷たかった。
ぼくらはいつも凍えていて、
身を寄せ合って、
暮らしていた。
あたたかくなるように、
少しでもあたたかくなるように、
ぼく ...
美とは
美しいことは
それ一つだけで良い
比較すべきBやCはない
鳩の雛は可愛い
それだけを思うがよい
風に揺らぐ灯芯のように
一つの愛
一つの美が
吹き消さることなく ...
まもれない
バイバイ、の約束
まもれない
切り出そうか迷う
えいえんの別れ、って
あるんかな
これからずっと
ずっと、の約束
まもれない
これまでだって
いつ変 ...
いつかなんていつだって今でしかなくて
その今をいつまでも繋ぎとめておきたくて
紡いできた言葉はきっと未来へと繋がって
いつのまにかあなたのもとへ
いつかは今 ...
空の
一日が崩れてゆくあたり
もういいやとばかり
投げ出されてしまった光の欠片
渚のように引いてゆく
煙のように戸惑っている
燃えつきる
その一瞬をつかもうとして競った
ぼくらは
...
秋から冬へのかわり目だった
昔やった結核のあとも痛んだ
今週はお葬式がふたつあった
まだ午前11時だというのに
夕方の重さを含んだ光だった
曇り空はいい方かも知れない ...
優しい雨が降る
今宵もまた
優しい音が降る
『会いたい』を
窓際に並べて
滴る粒が拾う頃
同じ音色を聴けたらと
指先で辿る想い画
出来事を再生する
他愛もない ...
泣く
まずは怖いから泣くのよ
さあ、泣きなさい
あんたが泣くとね、世界が回りだすのよ
地球という生命のひとつの歯車となってカチッとはまって
全部動き出すんだから
泣きなさ ...
無音が無音をわたる波
青空よりも遠い青空
どこへもたどりつかない坂を
息つぎだけがのぼりゆく日
雨は生まれ 雨は消え
雨は雨を巡っては消え
坂を駆ける髪と背に
翼の苗 ...
スプーン
十杯ぶんの芝居を
カーテンの外へ
放り出した
金魚や
うさぎが
ひっかかる
月も出ていて
とても明るい街灯だ
君にみせたい映画があるんだ
ちょっと長くて
難しいけど
きっと気に入ってもらえるさ
君に聴かせたい歌があるんだ
静かな曲でさ
とっても良いんだ
きっと気に入ってもらえるよ
君と ...
旅する理由は特に無いけど
知らない景色と出会うたびに
自然と心がワクワクするんだ
…そんなところかな
小さなスーツケースの中には
100ドル札と着替えが三着
貴方の写真も持っていくか
...
十四歳で月光になってしまった
あどけない少女は、くちのまわりを群青まみれにして
細長くのびる、雲の向こうへ消えた
高架下には、濃紺のスカートが脱ぎ捨てられていた
河川敷には白い靴下が、くる ...
もし仮におれがカボチャになったらどうする?煮物か天ぷら?だよね同感。
貴方を遠くから見る
瞳にその姿を焼き付け
思いは風に乗せて
貴方が私に気付いてくれなくても
私は貴方だけ見ている
そう、ずっと見てきた…
この思い届かなくても
貴方の瞳の片隅の
...
まっすぐ立っている木はまぶしい
森は黙っている
しゃべれないから
森は呼吸している
風を吸ったり吐いたりしている
森は生きものを呼ぶ
にぎやかに
森が拒絶するものは何か
なにもない ...
あの方の肘にある小さな貝殻は
古傷特有の湿り気を持っていて
滑らかな光が淡いピンクに色付いている
後ろから抱え込む時に我が左手は
決まって彼女の右肘に触れる
幼い頃に負ったすり傷の残る手 ...
教会の裏庭で
もう使われていない
左側面に大きな穴の開いた焼却炉にもたれて彼女と愛し合った
それをしたいと言ったのは彼女で
僕らがもう少しで別れ話をするだろうことは目に見えていた
...
ゴム跳びのループの中で
時が止まったのは
宇宙のどこかで
誰かがゴムを踏んで
時を終わらせたから
ほとんどの人達が
そのことに気づくことなく
永遠であるかのように
演じているだけの
...
ベンチで たばこを喫いながら
並木が風をうけて 帆のように
喜ぶさまを見ていた いまならば
わたしも けむりになって
消えてしまってもいいと 感じていた
熱暴走に狂うことももう忘れ。
筋肉は緩慢に動き、表情は固定されていく。
刺激が欲しいと他人任せ。
知った被ることさえせずに、虚無主義の孤独へと踊る。
経験を知識と言い違い。
自己流で向上 ...
死ぬのはね、
こわくないんだ。
地獄にいって
閻魔様に会うのも、
こわくないんだ。
ただ一つ、
こわいと思うものは
いつか君に忘れられること。
それだけなんだ。
日付順文書リスト
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
君じゃ駄目だと彼は言わない
みへき渉
未詩・独白
2
07/11/2 16:01
硝子の家
AKiHiC...
自由詩
3
07/11/2 14:38
別れ
海渡
自由詩
1
07/11/2 14:11
沢尻エリカ騒動とXJAPANについて
キメラ
自由詩
7
07/11/2 12:47
幸せな場所
北大路京介
自由詩
5*
07/11/2 10:32
レシート
1486 1...
自由詩
11*
07/11/2 10:29
対岸
こしごえ
自由詩
10*
07/11/2 9:59
瀬賀
リーフレイン
自由詩
2
07/11/2 9:03
「 おしまいのひ。 」
PULL.
自由詩
6*
07/11/2 8:20
美とは
生田 稔
自由詩
5*
07/11/2 8:12
まもれない
唐草フウ
自由詩
9*
07/11/2 8:08
いつか
メメズワイ
自由詩
1*
07/11/2 8:07
夕焼けマジック
yo-yo
自由詩
10*
07/11/2 7:39
冬の空
吉岡ペペロ
自由詩
3
07/11/2 7:27
蕾
見崎 光
未詩・独白
2*
07/11/2 6:51
歓喜
doon
自由詩
1
07/11/2 4:00
坂の向こう
木立 悟
自由詩
6
07/11/2 3:02
まちなか
友里納
自由詩
5
07/11/2 3:00
糸車
kei99
自由詩
1
07/11/2 1:54
アウトバーン
1486 1...
自由詩
2*
07/11/2 1:50
月下
しゅう
自由詩
2
07/11/2 1:41
ハロウィンの仮想パーティ
メメズワイ
短歌
5*
07/11/2 1:03
思いは風に乗せ…
@ショコラ
自由詩
3
07/11/2 1:01
森
tomtom...
自由詩
0
07/11/2 0:21
真珠
木屋 亞万
自由詩
0
07/11/1 23:55
あの日、教会の裏庭で彼女は微笑みさえした
ホロウ・シカ...
自由詩
3*
07/11/1 23:50
ゴムを踏んでる
小川 葉
自由詩
2
07/11/1 23:14
そろもん(昼の歌)
みつべえ
自由詩
6
07/11/1 23:04
大人になるということは何か
がんも
自由詩
2*
07/11/1 22:59
こわいもの
amor
自由詩
2
07/11/1 22:53
5252
5253
5254
5255
5256
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5258
5259
5260
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5275
5276
5277
5278
5279
5280
5281
5282
5283
5284
5285
5286
5287
5288
5289
5290
5291
5292
加筆訂正:
あめ玉
/
はらだまさる
[07/11/2 13:57]
絵を追加。
復縁
/
砧 和日
[07/11/2 0:14]
一行削除。
5.64sec.