異国へ旅立つ 
彼の背中を 
小さい額の中から 
いつまでも 
亡き母はみつめていた 

手前に置かれた花瓶の百合は 
あふれんばかりに咲き乱れ 
いくつかの細長い{ルビ蕾=つぼみ}は ...
{引用=
 たまには、泣いてもいいんだよ。
 あなたもつらいよね
 本当は泣きたいよね
 ごめんね。いつもかっこつけさせちゃって。
 良いんだよ
 泣いたって
   わたしが大人ぶって
...
二十年を畏れる 星たちを
夢のすき間に
忍ばせて
明くる日の朝
波に放った
信号が赤になり 
車を停めると 
予報外れの雨粒を拭う 
ワイパーの向こうに 
頭を霧に覆われた
高層マンション 

霧のちぎれる間に覗いた 
バルコニー 
干されたままの布団がひと ...
滅びゆく民の耳元で 囁き告げる吐息の言葉
 
離れても白い月 狐道 いつでも逢えるように
 
別れたはずが 雨 求める肌と応えた肌を
 
溶かし合った分だけ 募る 想いの切なさよ

...
何時の間にアタシは
こんなに堪え性のない子になったんだろう
あと2回 夜が明けさえすればいいのに
声が聴きたくて堪らない

お体は大丈夫ですか?

きっと傍から見たら
馬鹿みたいでしょ ...
伝えきれない切ない想いを 見付けて欲しくて…

地下街を歩き回る雨でも不思議 恋し空

もっと静かに傷の癒えるのを待とう どうせなら一緒がいいな

いついつにどこどこで…って。いつも言えた ...
優しい言葉に意気地無し 
本音を吐けば笑い者
打ち明け話にそしり笑い 
口先ばかりの舌先三寸
卑屈な程の思いやり 
他人の不幸も銭勘定

愛想笑いにおりすけ根性 
中途で切れた蜘蛛の糸 ...
飼い殺した新鮮な感情 目は曇っている
心に吊ったてるてる坊主 一体 何個目かな

絶えない否定と肯定 大丈夫 昨日は戻らない
慰めるだけ 虚しくなるから わかっているのに 忍ばせた

卵が ...
あってもなくても
同じだと
詩人は思っていた

どうでもいい今日が終われば
どうにかなる明日が待っていて
とっくに時化ちまった昨日ともおさらばだしな  /しける

なのに
足しげくテ ...
 老婆はいた
 透明なアトリエに
 少年とともに

 パレットの上ではいつも
 色がつくられている
 新しい色は
 ひょっとしたら 美しい色
 かもしれない

 ふたりはひとりで
...
全て奪われたわけでもなく

全てが嫌いなわけでもなく

かといって全てを愛しているというわけでもなく

何もないわけでもなく

年老いているというわけでもない



なのにひと ...
背が伸びる事
それは色々な『こと』がわかる事

『小さい頃に描いた夢のこと』
『大きいと思っていた世界のこと』
『明日を思い描いていたこと』
『宇宙飛行士になりたかったこと』

それが ...
今日もまた

一人 ベッドの上で

一日を遣り過ごす


陽が落ちて

段々と暗くなって

街灯にオレンジの明りが灯る


アタシは

貴方を愛しく想いながら

暗 ...
晴れた日の
親戚のように
父と二人並んで
日あたりの良い窓際
懐かしいことや
懐かしくないことを
とりとめもなく話し
毎日小さく丸くなる父は
明日はもっと
そうなんだろう
窓の ...
皮膚を刺す
千個の滴(しずく)
唇噛んで


すぐ頭上
黒雲覆い
湿らす瞳


雲間など
世界の何処にも
無いかのような


陽が陰り
モノクロームの
世界に触れ ...
あららシャープペンシルの芯がきれちゃったみたいだ
俺のお父さん電気工事施工管理技士の資格持ってるらしい
政治と経済その他もろもろがあっちこっちで正面衝突
アローアロー?
西のゴミ箱に突っ込んだ ...
て、手を伸ばして
やわらかくてをのばして

その、影
ぼくらに届いて
君は
ぬりこめられて

たいよう
やさしくしずみこみ
耳のあな
つぼみのように閉じ

ふとんを頭からかぶ ...
空が届けた
永遠を
君は見つけて
微笑んだ

君が見つけた
愛の種
僕はそれに水を撒く
ただ水を撒く

咲いた蕾に
「光」と名付け
君は笑顔でそれを見る
僕はそれ見て
ひと ...
空に 空に
吸い込まれる
真っ白い太陽が
風の吹かない季節の王

海へ 海へ
ゆっくり溶けていく
真っ赤な太陽が
風の吹かない日の王

わたしたちの心を
焼いて 焼いて

記 ...
自分が中心部で

生まれたときから共にある

もしかしたら羊水の海からかもしれないけれど

光を得て

闇を育む


闇にのみ込まれそうに

幾度も嵐を超え

凪を迎え
...
がらがらくじをまわした

一等がでた

そんな感じで

人生のいちぶが

がらがらとかたちになる


とまどいは

変化をきらうひとの常

しあわせは

もうあるのか ...
短く切った

その言葉なんかでは

私の心は

死んでしまうの

赤い瞳は

あなたを待ち続けた

切ない結果
令徳の窓は 細く開かれて
虫の音を汲んでは
濡れた体表に 熱を奪いながら打ち掛ける

滴りが独居を証す秋の夜
言い替えを試しては 白く拡がる画面に
やっと馴染んだ目を時折 走らせる
「走 ...
からからと
空の中身に
心が鳴いて


ビックバン
原初の宇宙で
揺れた空(くう)


「何もない」
嘆く暇なら
あるんだね



持たぬ ...
神のみぞ
知るこの世界
独占禁止


右の頬
打たれて左の
拳出す


神様を
信ずる前に
すべき事


救われる
「巣食われる」の
間 ...
 
 「淡い思い出になればいい」
  いつか、自分で自分に向けた言葉
  だけど、どうすればいいのかなんて、わからなかった



  
  遠いのか、近いのか  

  寄せては返 ...
  は
   なので
  しないでください


通りすがりの商店の
入り口の看板
赤い文字のところが脱色して
(何故たいてい赤なんだろう)
黒い文字だけが残った

「葉なので ...
書きたいと思うのは
誰かに届く言葉ではなく
誰かに届けたい言葉

お気に召さなかったなら
反省はするけれど
スタイルは変えない

良い作品
悪い作品
選別され
格付けされる

...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
Ave Maria 服部 剛自由詩4*07/9/30 21:04
かっこつけな俺fuji自由詩107/9/30 21:02
壮年 九A-29俳句007/9/30 20:42
朝の海へかとうゆか短歌1*07/9/30 20:41
濡れた布団 服部 剛自由詩3*07/9/30 20:38
一行詩十篇(シーツの海)板谷みきょう自由詩0*07/9/30 20:09
Untitledライチ自由詩2*07/9/30 20:06
一行詩十篇(滅びゆく民)板谷みきょう自由詩0*07/9/30 20:01
念殺御陀仏(ねんころおだぶつ)自由詩007/9/30 20:01
言葉にできたなら蒼穹自由詩9*07/9/30 19:56
動機九鬼ゑ女自由詩207/9/30 19:48
少年と老婆かとうゆか自由詩307/9/30 19:38
表現ANN自由詩207/9/30 19:26
それでも夕日央自由詩3*07/9/30 18:16
オレンジライチ自由詩4*07/9/30 18:02
親戚の欠片たもつ自由詩807/9/30 18:01
『rainy』しろいぬ川柳007/9/30 17:55
アローアロー?こちらK−0303榊 慧自由詩3*07/9/30 17:36
あさが くるふるる自由詩17*07/9/30 17:25
愛相美月朱恋自由詩207/9/30 17:05
路守 緒世留自由詩207/9/30 14:29
。中心。シュガー・ソ...自由詩2*07/9/30 13:20
がらがらくじ吉岡ペペロ自由詩207/9/30 12:20
充血でんぼ自由詩207/9/30 11:10
主語と述語吉岡孝次自由詩007/9/30 9:51
『  』しろいぬ川柳007/9/30 8:36
『faith』川柳007/9/30 8:36
創書日和「淡」  秋の夕暮れはなぜ物悲しいのだろう逢坂桜自由詩6*07/9/30 8:28
創書日和「淡」 蒸発看板大村 浩一自由詩13*07/9/30 8:27
ファックス1486 1...自由詩7*07/9/30 7:48

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加筆訂正:
みず たま/はな [07/9/30 11:42]
タイトル表記変更です
創書日和。淡 【てのひら】/佐々宝砂[07/9/30 8:41]
一行追加
創書日和。淡 【てのひら】/佐々宝砂[07/9/30 8:39]
一文字削除
6.62sec.