ベランダで
煙草をふかして
星を見ていると
男って悲しい生き物だと
僕は
思う
君の瞳に
かくせない色を
見つけたとき
君は
黙ったね
女ってせつない生き物だと
僕は
思 ...
らくだ
らくだ
月夜のらくだ
らくだの黒目は何を見る
地平線の果てまでも
星明かりのみ
らくだ
らくだ
月夜のらくだ
かなしみもよろこびも
おまえには見えるのかい
ドガは悩んでいた
俺も詩ぃ書いてみたいんやけど
なんかこう、湧いてけえへん
インスピレーションっちゅうのかな、ようわかれへん
と、マラルメに相談した
マラルメはなめらかに答えた
...
冬の夜の
何もない一本道を
包帯だらけの山羊が
針金でできた自転車に乗って走る
かたりかたりと
暗闇に音を染み込ませていた
...
世界とか行方とかについて
疲れてしまったから
無限とゼロの類似性は
数えられないことだと
簡単に片づけてしまう
いつのまにか求め合うことに
せっかちになった二人は
不要になる地平を燃 ...
{ルビ爪先=つまさき}から {ルビ水溜=みずたま}り
{ルビ顛倒式=てんとうしき}には {ルビ白=しろ}い{ルビ手袋=てぶくろ}を{ルビ嵌=は}めてください
{ルビ空=そら}が{ルビ綺麗= ...
その未来に大いなる夢を抱きこの世に生まれ出た
ゴキブリ
いかなる困難にもめげず
常に前向きなきみは
誰もが羨むほどに輝いている
失敗を糧にし
鍛え上げてきた精神力と
逞しく黒光りする ...
数日後
フランスへ旅立つ友の
亡き母親の面影を
就寝前
闇の天井に想い浮かべる
「 わたしがほんとうに
求めるものは、何でしょう・・・? 」
胸に手をあて念じ続 ...
冬の海は寂しい感じがした
潮の香りは涙と同じ匂い
青くて大きな海は
たくさんの悲しみを含んでる
大きな波の音で
心が震えるみたい
潮の匂い
風
波の ...
灰色の下線を見つめて
手がちっともうごかない
言わなきゃいけない言葉は
あふれかけているのに
余計なものばかりが
頭をよぎってしかたない
笑い方とか
泣き声とか
...
乾いた空気
水分を欲す躯
乾いているのは
躯だけでなく
心とて同じ事
嗚呼
水分が欲しいのです
心も躯も満たされて
溺れてし ...
君が他の誰かを好きになれば
食事は喉を通らず 眠ることもできない
それで死ねる
きっと 死ぬことができる
植物は絶滅しそうになると保護される
温室で生きる
毎年外の世界の環境は変わるから
外に生きてる仲間は
適応出来るやつが生き残る
十年、二十年
いつか温室の彼が外に出 ...
すきすぎたんだ私
飢えたノドから浮き出た舌は
裂けてまたさけて裂けて
枝分かれた舌を折るように握り締めて
獲物に襲いかかろうか
果実をもぎ取ってやろうか
はりつめていく胃とは裏腹に ...
1
死ぬほど嫌いと女が言った
死ぬのは誰かと男は問うた
2
いやはや 二人を照らした蛍光灯は
チカチカとまたたきはじめて
そろそろ取り替えなければならないのです
あなたの ...
ひなごおり の よ
しずむつち はしゃいだ
わたりふね にがして
そろりと りょうて
あたたかく ないた
つめにかけた おまもり
しろいくも の ひも
落日が千手観音となって
丘のひだをまさぐっている
きょうはどんな日だったのか
と いわんばかりに
雑木林のそよぎは「時」が駆ける
...
桔梗のむらさきを聴く、と
夜の二歩手前が
どこまでもやわらかな鎖で
約束と小指を繋ぐ
硝子の鉢に浮かんで
むらさきは、鳴る
秋ですね と
ただそれだけを告げるために
桔 ...
今、
わたしが 欲しいのは
見え透いた 優しさ より
缶コーヒー 一本分の
暖かさ―――
世紀末、
虫が電灯で
渦をまいている
暑すぎて
ぼくは蒸発してた
鱗雲に投げかけた
{ルビ地球=ほし}へのラヴソング
小5のぼくは
顔を赤らめて、
夕焼け{ルビ頬=ほお}
...
かなしい水が水色からあせて
透明になるそあくな 貧相なるすい
目にとまらないかなしみ
人のとうとうのイルネス
闇に臥す病理
闇を服す心理
わたしと
あなたのもよおすイルネス
...
夢を見るほどに
侵されて
それでも
この脳内のシナプスは
あなたにたどり着く前に
途切れてしまっている
から
ピンクと白の
カプセルを飲むのだけれど
...
ざわざわ
ざわざわ
気配が騒ぐ
風の渦が
うねりを押しつけに来たみたい
とんとん
とんとん
ノックは無用
真夜中の扉が一気に開く
耳障りな声が誘いをかける ...
「ふらいぱんっていうレストラン」
ふらいぱんのおばさん、いつも店の外を見張ってる。
バス停でバス待つ人を見張ってる。
お客さんがいないから、いつ何時も見張ってる。
店を構えて20年、休みの日以 ...
2006年8月27日
旅の話
前日は連泊のカプセルホテルに午前1時ころ帰ってきて
お風呂に入って布団にぱたり
気がついたらお午をまわっていました
同行した方々は7時ころ出発とお聞 ...
空白を見つけては檸檬の汁を垂らして遊んだ
うだるよな暑さと陽射しに匂いと香りが溶け込んでいく
浮かび上がる無数の回答には目もくれないでいて僕等
手のひらをお互いに舐め合って沢 ...
やぶれめが ひたいに
あるので うつむくと
こぼれて くずれさる
すなの ふくろだから
かおを あげてあるく
やわらかなシーツに包まれて
そっと盗み見る
ゆるやかなウエーブの髪に指を絡ませて
唇を寄せる
幸せそうに眠る
起こさないようにベッドから降りようとして
冷たい床に足が触れる前に
...
ふたりの仲は
今が最大の{ルビ危機=ピンチ}
洗いたての洗濯物を干しながら
ピンチで止めていく
ふたりとも
洗いたてには
もう
戻れない
ピンチでとめることも出来ない
き ...
東京と京都の距離は遠くない
西陣織りの帯でつないで
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
無題
渡辺亘
自由詩
2*
07/10/14 4:03
砂の海にて
〃
自由詩
3
07/10/14 4:00
ドガガガガ
楢山孝介
自由詩
2*
07/10/14 2:05
童話の山羊の夜のみち
紫乃
自由詩
8*
07/10/14 1:28
未完の夕暮れ、夜へ
たりぽん(大...
未詩・独白
4
07/10/14 1:12
地獄に落ちる
みへき渉
自由詩
1*
07/10/14 1:10
光を抱くもの
悠詩
自由詩
2*
07/10/14 0:54
空の破れ目
服部 剛
自由詩
2
07/10/14 0:32
海
riebuu
自由詩
1
07/10/14 0:19
手紙
ばら
自由詩
2
07/10/14 0:12
水分
ライチ
自由詩
4*
07/10/13 23:46
死ねる
北大路京介
自由詩
8+*
07/10/13 23:37
あんまり選べない中で
短角牛
自由詩
0
07/10/13 23:31
すきすぎた
木屋 亞万
自由詩
0*
07/10/13 23:31
架空恋歌
鳥獲
自由詩
2*
07/10/13 23:20
そうそらに
砂木
自由詩
5*
07/10/13 22:44
微吟(十)
信天翁
自由詩
1
07/10/13 22:08
「桔梗のしづく」
Rin.
自由詩
18+*
07/10/13 22:06
斬る ─ Kill ─
Lucy.M...
自由詩
0+
07/10/13 21:53
1999年
ゆうさく
自由詩
6*
07/10/13 21:46
なみだ
saty
自由詩
1
07/10/13 21:37
電気恋歌
桜井小春
自由詩
0
07/10/13 21:07
ざわざわ
九鬼ゑ女
自由詩
0
07/10/13 21:00
ふらいぱんっていうレストラン、絶望のディナーショー
うおくきん
自由詩
1*
07/10/13 20:47
葦間さんの旅日記その5
mizu K
未詩・独白
1
07/10/13 20:34
ふるまち(檸檬)
朗らか
短歌
2
07/10/13 20:21
そろもん(砂の歌)
みつべえ
自由詩
4
07/10/13 20:08
シーツ
暗闇れもん
自由詩
6
07/10/13 19:53
洗いたて
風音
自由詩
3*
07/10/13 18:38
平安ブルー 18
北大路京介
短歌
1*
07/10/13 18:19
5227
5228
5229
5230
5231
5232
5233
5234
5235
5236
5237
5238
5239
5240
5241
5242
5243
5244
5245
5246
5247
5248
5249
5250
5251
5252
5253
5254
5255
5256
5257
5258
5259
5260
5261
5262
5263
5264
5265
5266
5267
7.87sec.