枝分かれしていく 夜の
長く、しなやかな腕は
わたしを覆いながら それぞれ
しだいにたわんで その先端からやがて
着地し、朝に触れる



不必要なほどに震える あなたの
声と、指先 ...
雪に塗れるガキ供も真夏の夢を見ているだけさ ループループループ



彼らは誘蛾灯のようなコンビニの窓硝子に陳列されて寂しい夜を過ごす人種です



夜というものはベッドの上で誰も ...
ぼくの聴いてるラジオはあたらしい

ピアニストが突如演奏を中断すると
「残業してる父親からの電話でした。」
とひとことコメントして演奏を再開する

しかもその放送を聴いているのは中年男性三 ...
手紙を書こうと思います

手紙に包みたい言葉を
一つ
二つ
頭の表面に浮かべては
想いを添えて文字にします

すると
私の声が録音されて
音となって
あなたに届きそうな気がします ...
(笑いに隠れた笑いが
私の笑い)

どうしてこの道なのか
花は空から伸びた手に向かって
口を開けている

私は守られていない
だが私は産み落とされた

体の奥に染み込んだ
遥かな ...
昔が辿る
私への流れ

風は撫でて
鳴き声が猫になる

陽射しから誘われた
笑いのように言葉は拒まれ
今が混沌から放たれる

海辺は溶岩の岩ばかり
みかん畑へと続く坂

おい ...
わたしの
I love you
には
こころがこもってないよ
だから
コーヒーを
トーストにもしちゃう

りんごのパンが焼きたいとか
イーストフードから金属を抜いて
銀のスプンを接 ...
可哀(カワイ)い、レンズ。


円筒の、真下、砂粒の上で微生物をあやす。

むすんでひらいて其の空は、押し潰された甲虫に似ていた。(私は多分に嫌悪しています)

網膜なんて外れていても、 ...
  抱きしめて 歌を (歌を、)



  あなたの 匂いや 
  あなたの 皮膚や 
  あなたの 内の世界

 
    特急電車が好きだった 普通電車と違って
    特急電 ...
感謝なんてきれいごと

ひとから言われたくない

いのちは永遠だなんて

おまえから言われたくない

未送信

近頃の紅葉がうつくしくないなんて

勝手なこと言わないでください ...
雲の影が
大地に映って

窪んだ土地に
雨は集まる

湖水は生成されて
鐘楼のような高い場所で

水面に雲は捕捉され
風が起きる

雲の鏡像は乱れる

人は湖畔を歩み
平 ...
乱雑にした
花のなか(花って
とても便利
だって
色彩があって
複雑)
文字を
ドロボーした
心のあやも
花のなか
ブルーを飼いならすこと。
ブルーに打ちのめされること。
打ちのめされたブルーを飼いならすこと。

その繰り返しの中で、
鳴るはずのない電話が鳴り、
鳴って欲しくない電話が鳴る。

執拗 ...
飲み干したカップの中、いつのまにか
紛れ込んだ蟻のリングワンデルング
嗅ぎ回り、手を伸ばし、無機質だけどリアルに
生を体現していたその稚拙さ
単純になりたいと思った、刹那だけ
求 ...
              雪のことなんか




                   忘れろといったって





        ...
午前四時の透明な気圏に
黒雲が闇を重ねようとしている
抗うように惑星が輝いたのは
いつも忘れてしまった季節
霧雨が街を満たそうとする
{引用=
   爪を立てる前のつややかな果実だ
   ...
これは明日のパンだと言われた
これは明日に辿り着く岬
丁寧に描かれたここは通路
これはあなたの横顔を書いたつもり
気遅れした線が
紙への浸透で変わっていく
並べられた額縁のそれぞれのう ...
水は軽くなり
あたたかくなる
その道を通り
音は離れる


緑が
水を洗っている
映る景は減り
やがて失くなる


短い香を捜す指
見つけられたものは燃されゆく
...
2007年10月10日ごろ、日本で一番古い詩の出版社、詩学社という小さな会社が廃業しました。1947年8月「詩学」創刊ということで、経営が思わしくない時は休刊などでつなぎながら、60年に渡り「詩学」と ... しじまというよりしじみの合間に
退屈が席巻する
それはまるで石鹸のように泡立って
老廃物に似た哀しみを
界面活性化させる
テレビなんぞを流してみても
太平洋の海面に渦潮が巻くわけじゃない
...
大きく息を吸って
そして吐こう

もう一度大きく息を吸って
そして吐こう

青空に瞳を向ければ
そこに無窮の空間が広がる
なんだかんだと小さなことに
こだわっても
大きく宇宙は広が ...
光があることにおどろいた
南側のドアをあけた時

光があることにおどろいた
闇を見つめることに慣れていたので

光を見つめて
まぶしさに目を背けそうになるが
背けずにいたい
太陽は直 ...
ほんとのことなんか何一つ言わないって決めてる

どうだっていいことばかり言ってる
どうだっていいことはたくさん言える
話題にはこと欠かないし
「お前って面白いなあ」って思わせて
話を詰めて ...
あめよ逃げないで
白々しく霧、すとおむ。影ない静かすぎてこわい
炎よりもゆらぐゆらゆららいあい今あいされない

この胚は縮こまっている
この肺は誰にすくわれる

ツェロの弾く音だけが
...
もしもここに
うつくしい空き箱があったなら
お風呂のように入って
外を眺めよう
風の吹く
外はやさしいように見える
口笛も吹こう
あの懐かしい歌

箱の片隅には
ヒイラギが落ちてい ...
 The most we know have gone;
 Only a few we know remain.
 We hate and dislike ,
because we human. ...
私たちはゆくのです

 くさって
 くさって
 くさって ゆくのです

とんで 
ひっかいて 
しなだれて 
ひらいて 
しおれて 

つんざくような  ひめきをきくのです
...
君のその嘘っぽい振る舞い
きらいだ
いつだって つまらなそうにして
きらいだ
いちいちバカ正直で
きらいだ
少し前の自分のようで
きらいだ
今 間違っているような気がして
ごめん、だ ...
不思議な夢のなかを
幾つも走り抜けると
夜が明けていた
あのひとの笑顔が
眼裏に追いかけてくる

卒業式の気分で
この朝を見ている
雲は白く輝き
空気は青く澄んで
どこまでも続いて ...
私は私の願望を止める術を知らない

変身願望 それは 夢見る魚

発狂願望 それは 路上に飛び出す猫

破滅願望 それは 膨らみ続ける風船

変態願望 それは ちょっとした隙間

...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
かさなりつづける、朝に望月 ゆき自由詩40*07/11/28 1:29
やっぱり、女の子ですから、ね。ピッピ短歌207/11/28 0:32
あたらしいラジオA-29自由詩4*07/11/28 0:12
神話参はらだよしひ...自由詩207/11/28 0:08
神話弐自由詩107/11/28 0:07
神話壱自由詩007/11/28 0:07
ジャムとりんごの関係ないよ友里納自由詩207/11/27 23:28
背中ICE自由詩107/11/27 23:20
歌を鴫澤初音自由詩207/11/27 23:12
とことん疲れれば吉岡ペペロ自由詩207/11/27 22:42
鏡面のさざ波アハウ自由詩207/11/27 22:38
こんびにえんす☆おはなペタ自由詩007/11/27 22:27
憂鬱をブルーと呼称した人の夜へ向けて自由詩207/11/27 22:20
本物のパントマイムはよく出来た嘘に過ぎないホロウ・シカ...自由詩3*07/11/27 22:17
だとしたら…Hitots...自由詩007/11/27 21:55
Rainy / Titanたりぽん(大...自由詩6*07/11/27 21:37
創書日和「指」 Touch大村 浩一自由詩6*07/11/27 21:34
空とひとり木立 悟自由詩207/11/27 21:32
「マイナスの場所から/寺西幹仁」『泣きじゃくり部屋』よりとうどうせい...おすすめリ...12*07/11/27 21:09
渦を巻いてみせろよしろう自由詩307/11/27 20:37
呼吸渡辺亘自由詩207/11/27 18:58
まっすぐに見る自由詩307/11/27 18:55
ピカピカチアーヌ自由詩107/11/27 18:44
逃げ雨唐草フウ自由詩12*07/11/27 15:32
うつくしい空き箱ふるる自由詩28*07/11/27 13:04
Could we live for ever?生田 稔自由詩0+07/11/27 13:01
死とセックスと化学反応についてエチカ自由詩3*07/11/27 12:51
だいきらいよしおかさく...自由詩3*07/11/27 12:05
これから これから自由詩1*07/11/27 12:05
【願望】つむじまがり自由詩1*07/11/27 11:38

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加筆訂正:
「マイナスの場所から/寺西幹仁」『泣きじゃくり部屋』より/とうどうせいら[07/11/27 22:56]
詩学社を知らない人にもわかりやすいように関連リンクをつけたし
ゴミ生活者の歌/udegeuneru[07/11/27 19:28]
修正
6.76sec.