飽和
田島オスカー


溢れてしまいそう

溢れさせておけばよかった

もう周りには花は咲いていなくて
指に触れる砂 ざらりとした 痛みの粒の


溢れてしまいそう
溢れて 咲いてしまえばよかった


私もう なんだか
何もわからないままがよかった

 


自由詩 飽和 Copyright 田島オスカー 2004-07-17 14:26:36
notebook Home 戻る