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一つの詩が書かれる為に
ただ、そのためだけにこの世界はあった
病んだ男ーーーパスカルが
よろめいて食卓にもたれかかりながら
この宇宙を思考する時、その時だけ
....
私は何も書く事はできない
・・・おそらく書くべき真理も事実も教説も
全てこの二千年ほどの間に書かれてしまったのだ
・・・なのに、私は何故、書くのだろう
どんなポエジ ....
詩人が詩を書けば
そこには一つの表現が生まれる
余人はそれを見て
そこに何か、美しいものの根拠があるような
錯覚をするが・・・それは間違いだ
詩人が知っているのは僕達に与 ....
例えば、「宇宙は存在するか」とか
「あなた」や「私」は一体、どんな存在かとか
私達はどこから来てどこへ行くのか、とか
私はそんな事を考えてしまう
私の頭の中には一つの宇宙があっ ....
僕は要約されたさまざまものを
毎日のように読む
どこかの他人の人生のエピソードや
海外の生き別れた子供達のエピソード
政治家のインチキとかその正しさについて ....
人間にとって
もっとも厄介なのは人間なので
人間は人間という奴を
最も遠ざけようとする
それで皆、処女と童貞ばかりになる
そして家でモニターを見て
ずっと好きな夢を見るんだ
....
世界が終わり
一本の樹に
実が成る
世界が終わり
一対の男女は
互いに睦言を捧ぐ
世界が終わり
僕はたった一本残された樹の下で
たった一冊残された本を
気楽に読む
雨が降る
夜の途中で
僕はいつも言葉の橋の真ん中で
立ち止まってしまうのだが・・・
世界はガラクタの集積
そう言える事で心がすっきりとする
今この瞬間、僕がいなくても
誰も困らない
と ....
朝9時香港の少女は
まどろみながら一つの夢を見る
それは白い牡牛にまたがり
全世界を練り歩く夢・・・
朝8時東京の少女は
自殺する夢を見る
せいせいした自分から遊離して
魂だけが離れてい ....
川の向こうに石を投げ
それが水面に反響するのを静かに見つめている
川の向こうには小学生くらいのちっちゃな女の子がいて
手を振ってやはりこちらを見ている
僕はその子まで届かせようと石を投げ続ける ....
熊の冬眠のように
僕は夢の中でぐうぐうと眠りたい
この世の全てを失って
打算と利害を放棄して
愛したいだの愛されたいだの
何かが足りない、何かが大きすぎる
そんな言葉を捨て去って
僕は永 ....
春は透明な足音を立てて
僕らの世界を包む
人々の足どりは濃やかで
赤ら顔の盗賊さえも
どこかその顔は呆けている・・・
春風は都市の中にも吹き
人々の襟をすくめさせる
僕はアーチ状の街をく ....
壮佑さんのyamadahifumiさんおすすめリスト
(12)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
私達は
-
yamadahifumi
自由詩
6
14-1-7
『私』の存在不証明としての詩
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yamadahifumi
自由詩
4
13-8-23
_詩はやがて、現実の一部になる
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yamadahifumi
自由詩
9*
13-6-11
思考の宇宙
-
yamadahifumi
自由詩
3
13-5-19
要約
-
yamadahifumi
自由詩
5
13-5-16
僕は一人
-
yamadahifumi
自由詩
5
12-6-24
世界が終わり
-
yamadahifumi
自由詩
3
12-6-3
川べりの散歩
-
yamadahifumi
自由詩
6
12-5-12
少女の夢
-
yamadahifumi
自由詩
3
12-5-11
長い昼休み
-
yamadahifumi
自由詩
3
12-5-4
起こしてくれ
-
yamadahifumi
自由詩
7
12-4-11
花束
-
yamadahifumi
自由詩
5
12-4-8
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