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四年ほど前から付き合いのあるこの男は、不思議なことに何も教えた記憶はないのだが、俺の昔をよく知っている。一日のうち五,六度、俺の前に顔を出し、あるときは俺の読んだ本や詩を酷評し、あるときは俺の書い .... 鳩が二羽しかいないことをアマリアはあらためて不思議に思うのだった

ここにはカマンヌとスダーイとアマリアの三人がいる

ということは鳩は三羽いなければならないのだった

そんな当たり前のこ ....
さぁ 胸をはって
鼻のあなを
おもいっきり開いて
しんこきゅう しんこきゅう

スーハー スーハー 

しんせんな空気を
胸のなかに吸いこんで
心のモヤモヤをはきだす
しんこきゅう ....
首吊り自殺はハードなヨガだと思う


肉体はなくなっても 

晴れ渡った世界を見てるんだと思う



だからほんとうは 

サドゥの恰好してやらなきゃいけないんだと思う


 ....
なぜだろう ひとりで見上げたい空がある
なぜだろう ひとりで歩きたい小道がある

踏み拉かれるのはいつも名もない草花たちだ
(ほんとは名前があるのだが
(呼ばれてうれしいか 知らないが
美 ....
わたしがみたいもの
ちょうど林が重なるとき
岸の端だけ明るいの

わたしがみたいもの
頬のこけた旅人の耳
一年に一度受信できるラジオ

わたしがみたいもの
雨にうたれる阿修羅像
も ....
もんだいは
かいけつするものだ

かみのうえで
しずかに

まいあさあたらしい
とうあんようし
ていしゅつしてる

とがってたはずの
えんぴつのさき

まるく ....
    水たまりにふれる金管のくちびる
    降りやまず続く日
    いちばん始めの地球に戻されたような
    ゆりかごの上をたどる
    ひらいた傘は鳴りきし ....
   瑠璃色が

微弱な電流を絶って不明になる
そのことがわたしのこころを危うくする、
馬鹿げたことだと思うけれど
わたしは時間について
なにもわからなくなってしまったのだ

   瑠 ....
花がやわらかに息を吐き
夜明けの雨に凍えても
時は鳴りやまない

まつ毛のさきにふれる空は透けて
彗星のように種が流れていく

肌にすべる水滴にくちづけ
花びらを射ち落として
雨は死 ....
  暗い夜には
  一羽の鳥がやってきて
  私の口に潜り込むと
  枝を使って舌根の辺りに巣を作り
  数個の卵を産みつけ飛び去ってゆく



  朝、私の舌で
  殻を破 ....
 .... 妖精サイズの封筒に
雨模様のぼたん
さぐり打つ鍵かけて
差し出そうとする腕をほどき忘れている

ちらちらと縫う
意識の合間、四辺形の薄明かり
落ちた視力にささる脈動星

猫を
弾い ....
三十五歳になったから これからは太い声の男になろう

ドラム缶から 人食い人種がリンボーダンスを踊りながら出てくるみたいな

太い声で



だったら仕事もはかどるだろうな


 ....
全く、窓辺の風よ
そうやあやあと声を張らず
少し黙っていられないのか

私の爪先ももちろんそうだが
なにより、カーテンが困っているよ
お前の冷やかな愛の歌が
彼女の心を惑わせているよ
 ....
便利やで。このひと。
うれしいと泣く。
哀しいと笑う。
恋もできる。
歌も唄う。
故障は少ない。軽くて丈夫。
充電式やから停電に強い。
環境に順応。
ええ仕事する。みんな欲 ....
街へ倣え、倣え、倣え       境遇的快楽だとしても
街へ倣え、倣え、倣え       世代的快楽だとしても
街へ倣え、倣え、倣え       数値的快楽だとしても
街へ倣え、倣え、倣え    ....
ファスナーがいつも従順だと思ったら
それは思い込み もしくは 先入観みたいなもので
生地を喰うことがある
貞淑だった人妻が 
何を思ったか豹変し 
畏れをしらぬ 厄介なうえ 世にも面倒な 小 ....
フフフンノフン〜
ジャバジャバダバダ〜
ムチャ〜チャシソレ〜

ポケットの中から何やらハミングが聴こえてくる

携帯電話が通話中になっており

お爺さんらしき人がそれはたぶんお風呂に違 ....
どこか、遠い、ある日に作られた柔らかな言語で
その柔らかさよりずっと柔らかく、けれど反響する言葉で
夕立が襲う屋根の下の静寂のように
あるいは待ちわびるスピーカーのざわめき、そのよ ....
生まれぬ仔を
待望して止まないように
生まれぬ言葉の
形なき存在を想う

非存在という
存在のありかた
存在なきことは
ひとつの救いでもある

発そうとした言葉を
失いつづけ ....
まだ
誰一人として
踏みしめてはいない
ふわりとした新雪のままの
土手に重なって 遥か遠く
超然とした白雲が広がり
それを 微かに淡い
冬の空がつつんでいる

こがね色の午後の日差し ....
もこもこマカロニ ろにーの冒険。                ――D.K.へ

訃報を受けた次の日、近場にある温泉宿へと自転車で行った帰り道、途中にある長い坂を登りながら、私に不意に訪れるものがあった。あなたの位牌の前で深々と頭 ....
 手とベッドがあり
 熱帯の尖った赤い花に口づける鳥の声は
 小さな吐息よ羽の揺らぎ

 *

 コタツに蜜柑に長い睫毛
 青い紺のセーターと花模様のスカート
 両 ....
少女が恋した相手は{ルビ舟人=ふなびと}だった
{ルビ陸=おか}で生きてはいけない
それが舟人

祖先をたどれば
互いに 海で生まれた小さな泡同志だが
海を捨てたものたちは{ルビ陸人=おか ....
    とても緩やかな速度だった
    晴れた日の湖を思い出せるほど
    まぶたに溢れていた
    そこから声を投ずることもできないほど
    咽は休息していた
 ....
わたしはことばを剥離する
わたしはわたしを剥離する
バナナの皮を剥くように
するんと裂けて  ....
眠りの舟は行き先を天に託す
私は知らぬ間に
川のほとりに
抜け殻を置いて

サラサラと流れる小川を
一人 小舟を漕ぎ始めた
春風に押されて

もの欲しげに
小舟を見下ろす
タンポ ....
僕が勝手にホームだと思ってる店がある

マスターはブルースバンドのギタリスト

髭がかわいい熊ちゃん


カウンターで日本酒呑みながらブルースやロックのDVD観ながら

ぼんやりとい ....
乾 加津也さんの自由詩おすすめリスト(4816)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「……とある蛙」に捧げる- ……とあ ...自由詩14*12-1-22
月の石(順不同)- 吉岡ペペ ...自由詩312-1-22
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頻繁に行われる競技(交尾)- 八男(は ...自由詩312-1-22
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答案用紙- 小川 葉自由詩712-1-21
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瑠璃色- ブロッコ ...自由詩9*12-1-21
アルストロメリア- 古代 透自由詩5*12-1-21
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浅井健一- TAT自由詩112-1-20
手紙- 理来自由詩7*12-1-20
抱負- 八男(は ...自由詩212-1-20
窓辺の風- faik自由詩14*12-1-20
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