すべてのおすすめ
心からこぼれでた糸の上を
綱渡りするように歩いています
悲しい時には右にふれ
うれしい時には左にふれる ゆれる

だれしももってる感情の
糸は夜風にゆれている
涙の分だけ重くなり
両の ....
なじみの中華屋さんへ行き
日替わりを頼み
こころを込めて作るので
時間がかかる場合があります
という貼り紙を見つめ
ぼんやり
この世のはかなさについて考える


ふととなりを見ると
 ....
ずっと寄りかかっていた
揺るぎない背もたれとして安心しきって
あなたが感じている重たさも
慈愛で受け入れて
融かしてくれているのだと思っていた


いま、青に導かれて去ろうとしている
 ....
ハーリーガニ が高らかに鳴り響けば
雨が上がったばかりの濡れた砂利道を
南風にまぎれてサトウキビの匂いをまとう
誰もが浜辺に集まって来る
普段は森の奥に潜んでいる精霊や屋敷神さえ
肩を組 ....
鋼鉄の固形燃料は
鋼鉄の中の頑丈さを粉砕した 酸化ガスである
固形燃料を車の内部から粉砕し
ぶったぎった 外装を 私は睨みつけた
私の意図した形態の現在として 照らし合わせた


アメリ ....
きみが手に入れようとしているもの
やわらかな繊細な清廉な
あおいあおい

ぼくは知っているんだ
硝子細工のカストロフィリア
くろいくろい

どうにかなっても頑張ればって
美しい公害ま ....
{引用=
壊れてしまった
停留所で
細々と
息を潜めていた

寒さで
空気が張り詰めていた
吐く息が
白くなって
白くなった

僕らが想像していたよりも早く
バスは出てしまっ ....
 
 
 文明の熱狂の皮の下で、いつでも戦争がにたりと舌
を出して笑っている。

       *

 たまの休みになると田畠さんは町を散歩するのが常
だ。そうしていつからか彼のお供を ....
真っ直ぐな道は歩きづらい
かと言って迷路みたいでも困るのだけど
適度に曲がりくねっていて
ちょうど昔ながらの畦道のように
赤い帽子によだれかけしたお地蔵さんが祀られているとか
時には肥だめみ ....
いつかカンちゃんと行った
映画がまた来るでごじゃるよ
壺から抜け出して
アクビとふたりで出かけたでごじゃるよ
(カンちゃんはどこへ行ったでごじゃるか?)

悲しい場面
(例)人質になった ....
そのバルコニーにあなたが現れ
優しい瞳を投げかける
夕映えよりも美しく
遠い神よりも崇高だ
頭のしびれが限界に達する時
私の魂に忍び込み
そっと静かにさすってくれる
今年は、やたらと、
三連休が多い。
罪なことよ。
だってその長いむなしさに耐えきれず、
つい、
また、
女を買ってしまうから。

「女を買う」というけれど、
むかしのような粋はそ ....
 
 
昨夜ゆめで
理想の乳房のおんなを抱いた
てのひらから
少し余る大きさの
まるみを撫でたあと
乳首を摘んだ
すると地震である

おんなは声をあげた
震源地では
いくつかの ....
誰を世界はさがしているのだろ
みえないとわかっていても吸われた肺で息をする
あと何時間か建って影を落とす陽より先に
そらに被われ白くつぶれる
 「骨音」

 その森の中のまぶたは
 たいへんうつくしい

 背骨を失った世界よりずっと

 まぶたに広がる昼下がり
 湖のほとりで
 老人は 骨を拾う

 露の輝く草を分け
 ....
冬*

  パチパチパチと雪が降って
  コーラの缶を蹴ったら 少し上ではしけて
  犬も猫も焼き鳥も みんな掘りごたつの中
  人々のささめきだけが
  しんと石ころになって 沈んだ
 ....
私の大好きな古い窓に
あのカラスはキズをつけた
羽虫の薄さで
夕日を水のおはじきにして

木苺の赤い信号が
車を待っているあいだ
硬い色の空を背に
セスナ機ほどの小さな傷で
浮かん ....
 さて、どうやら人々はひどく急いでいるようである。こんな瓶の中でいったい何を急ぐ必要があるのだろうか。誰も立ち止まる気配を見せない。ともかく、誰もがせかせかと動き回っているので、なんと .... レースのカーテン越し
うっすらレモン色の光が滑り込む
この横浜の匂いのする応接間に優しく奏でられるドビュッシーの調べ

朝の透き通った空間にピアノの一音一音が踊り、新しい一日の始まりを祝福する ....
指輪をはめた手でゆっくりと書類を渡しました。
君は少し微笑んだような気がしました。
これからは毎日指輪をしていきます。
その哀しげな微笑みを見たいからです。
何も感じないのならそんな顔はしない ....
犬は犬のジーザスを愛でろ

鶏は鶏の身の丈に合ったローンを一生涯振り込んで暮らせ

猿は真っ白になって日々スペルマを飛ばして ....
知らぬ間に
今日と明日の境目の
白線を越えていた

部屋にメイプルの香り
焼きたてのパンを置いて

朝にこそふさわしいと
あなたは横向くけど
このままいればもう
朝なのですよ

 ....
田舎の町でイベントを打った
告知を全然やらなかった
お客はひとりも来なかった
鰻料理屋の座敷を借りて
夕方六時から丸々三時間
十七人前の鰻料理を前にして
私はひとりで呆然と来客を待ち
そ ....
汗ばんだシャツを背負い
夕暮れを歩く
橙色の入道雲が
薄闇に沈みかけた蒼い空に黄昏ている

少しむっとしたアスファルト
鬱血した時が、俄かに開放されようとしていた
沈静が流れはじめる
 ....
 
 
掌に海がある
水平線のむこうから
海賊船がやってくる
わたしから大切な記憶を盗み
それで得た金で
毎晩酒を飲み騒いでるのだ
わたしは海に飛びこみたいけれど
この体から出ること ....
私は死体だ
今日も明日の世界を 私の 
私は私の地獄の奥底で歩かさせられた  
未来に私の心は 歩かさせられた


屍だ 私は私の未来を
その言葉を 生きて行く 私は私の
ああ 私 ....
後ろから
脳を一撃された

と同時に
ウィルスも
身に入る

悪寒がはしり
発熱する
リンパはパンパンに腫れ

首から上ばかりが
熱い

ぐらぐらとしためまい
脳の中は
 ....
目覚めの弱い朝
濃いめのブラックコーヒーと
アーモンドチョコレート
苦みで潤される喉をなぞるカカオの甘さ
寝ぼけた体が整えられていく

今日はどうやら天気が良さそうだ

もうすっかり冷 ....
湖に浮かぶ月
冷たい水に足を浸して遊ぶ

水草が名残惜しそうに体に絡みついてくる

息を止めて
体を沈ませ
ゆれて怯える月を捕まえた

勢いよく
口に放り込み
よく噛んでいると
 ....
雪だるま作って
カマクラ作って
みかんを食べて
ケーキを食べる。

笑いながら
話をして
ポインセチア
ながめる。

窓に好きな{ルビ娘=こ}の
名前を書いて、にやつく
湯たん ....
乾 加津也さんの自由詩おすすめリスト(4805)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
綱渡り- 朧月自由詩310-10-12
なじみの中華屋さん- はだいろ自由詩5+10-10-12
GRADUATION- 渡 ひろ ...自由詩18*10-10-12
爬龍船- 楽恵自由詩8*10-10-12
ある工場で- 番田 自由詩410-10-12
モラトリアム(鳩が遣わされていた場合)- ガリアー ...自由詩110-10-12
死者はもう行ってしまったよ- 真島正人自由詩7*10-10-12
戦争- 佐倉 潮自由詩610-10-12
木漏れ日のひと- 恋月 ぴ ...自由詩31+*10-10-11
いちごハクション大魔王- 花形新次自由詩5*10-10-11
バルコニー- ヒヤシン ...自由詩3*10-10-11
風俗やめたい- はだいろ自由詩610-10-11
震源地- 小川 葉自由詩110-10-11
_- 十二支蝶自由詩210-10-11
骨音_他二篇- 豊島ケイ ...自由詩16*10-10-10
そうだよ- そらの  ...自由詩6*10-10-10
きいちご- しべ自由詩310-10-10
ナルシス・ナルシス・- リンネ自由詩210-10-10
朝の詩- ヒヤシン ...自由詩1*10-10-10
錬金術- 西日 茜自由詩5*10-10-10
どうぶつ奇想天外- TAT自由詩2*10-10-9
夜の茶会- 朧月自由詩210-10-9
平常- セガール ...自由詩210-10-9
一番星- 山人自由詩2*10-10-9
記憶の海- 小川 葉自由詩610-10-9
天国と憧れ- 番田 自由詩2*10-10-9
業火- 森の猫自由詩6*10-10-9
私という余韻- 見崎 光自由詩1010-10-8
おやすみ- 暗闇れも ...自由詩310-10-8
僕だけのクリスマス。- ペポパン ...自由詩5*10-10-8

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