すべてのおすすめ
あらゆる事象は往々にしてひとつの地平に閉じ込められる。

*

時間に切れ目を入れるようにして生活が綴じてゆく。

*

猿の脳みそを吸いだした。

*

斜視の女が窓のす ....
「水にならなければいけない、氷になるため、黒い液体の注がれた水槽に、地球は浮かんでいて、回転すると、ぬれた部分が夜になるから、ここで、産んでもいないのに死んでいて、生まれてもいないのに殺されていて、わ .... 宵の頃から明け方まで
天の雪が静かに降りて
町ぜんたいが真っ白な
画布(カンバス)でおおわれる

朝になれば
小さな者たちが
家々から画布の上へと
皆いでて 息を吐き
それぞれの絵を ....
週末、
普通預金から、5万5千円おろして、
土曜日にひとり、
日曜日にひとり、
可愛かった、お気に入りのデリの子を、
部屋に呼ぼうかと、さんざん思いつめたけれど、
水曜日に彼女ができた ....
小さな山みたい
すそ広がりのひと
わらってもその裏になにかが
ありそうな気がする

あなたの背中から
いろんな匂いがします
いい天気でも悪い天気でも
太陽が背景です

汗がひたいに ....
 
 
Spring has come.
バネがやってきました
おつかまりください、つり革や手すりに
急停車をすることがあります
電車は事故防止のためにです
このまま直進五十メートル右折 ....
{引用=
音源:http://www.myspace.com/slymelogue


女の子がもっている
世界にひとつのキャンディを
王様がほしがって
女の子をつかまえた

{引 ....
今朝のブレックファーストで 
身籠った妻は、{ルビ忙=せわ}しい{ルビ最中=さなか}に 
かしゅっと一つの卵を割って 
暖かいベーコンエッグを 
僕の部屋まで、運んでくれた 

Golde ....
おかあさんも
おとうさんも
おばあちゃんも
おじいちゃんも
あたしのこと そうよぶ

どこかのエージェントみたいで
けっこう気にいってるんだ 

そういえば
おかあさんも おばあち ....
<愛>

ふれることで確かめる
かたちをかたちにしない
きのうでも けさでも 一秒前でもなく
いまの呼吸 いまの温度


<読>

記憶が織り込まれた生地を
虫眼鏡でみたり
埃 ....
カルヴァンクラインの
エタニティという
香水の匂いがした

夕暮れ前の下町で

前を走る
自転車の奥さんは
推定四十歳前

最近できた
あのお洒落なマンションの
住 ....
あなたの家路に向かう最終電車は
今しがた発ってしまったのです

今の私にはもうあなたの元へ向かう術も
自分の家に帰る術も無い

一人でいる駅のホームは暗く寂しいところでした
空に浮かぶ月 ....
小さな種を
たくさん産みます
穢れた川の中で
震えながら
産み落とします

跳ね反った
光の空は
青いですか

失われた星の色は
私には
見えません

溶けた結晶で
でき ....
ぽちょん、と
金魚をかたどるように
あなたは時々
ことばを
誤る

けれど
あなたの誤りかたは
どう透かしても虹だから
わたしもいまでは
すっかり晴れ好き


風船みたい ....
{引用=

はじらうようにふる雨粒をうすむらさきの傘がやわら
かにうけとめているこの余白は、とおいおもいでの川
をくだるかなしい船、あるいはきりそろえられたまえ
がみ、陽のくれるほうがくをむ ....
私は紙で
薄っぺらな紙で
じょうずじゃない半分にたたんでいます

広げたら戻れない
そんな心配ばかり

ぺららぺらら
羽ばたきたくて

なんにも書いてないって
みんないうけど
 ....
雨降り、水かさが増し
がらっぱどんは山々へ

今は雨降りの前の時間
落ちてくれば雨降りの時間

霧島から太陽がのぞくころ
がらっぱどんは休みます

今はまだ雨降りの時間
これが止め ....
夏をいただきに 急いで出掛けたら
突然 街角に呼び止められたよ
ほら ここに夏がいるよって
喫茶店の自動ドアが開いたんだ

うん 来たばかりだから
隣の蛙がアイス・オ・レ飲んであくびしてた ....
僕の頭の上では
さやさやと木々のささやく声
風はやさしく髪を撫でて行き
時折聞こえる鳥のさえずりに
僕の夢は{ルビ現=うつつ}をさまよう

僕はいつもここで夢を見ている
心地良い木の肌の ....
鯉のぼりが

羨ましかった


『鯉のぼり』


我が家には
江戸時代から受け継ぐ
鯉のぼりがあった

もう骨董ものの古さなので
額に入れて飾るだけで
実際に吊るしたりはし ....
はいよー!シルバー!
ローン・レンジャー!

いつも兄のおさがりの
少し大きな上着を着せられていた

洟を拭ってペカペカした袖の先に
確かに有ったアレは、何だったのだろう

家の手伝 ....
わたしは森の中にいるようだ
ときには幹の表皮をかけあがり
ときには維管束の中をかけめぐり
ときには分解者として仕事をこなし
ときには苔の羽毛に正体をなくし
ときには朝露のひとたまにな ....
{引用=
エニー・エンター・キー ver. 1

ヤン(yan)とレトネ(retne)の、鍵(key)にまつわる話

ヤンが朝起きると虫になっていなかった
のでごく普通の朝であった
レ ....
裏山で雪に潰され 折れた枝を集める

曲がった杉の木に足をかけて 
土と雪を這い上がり 山道に出ようとすると
蝉の抜け殻が
木の根元 小枝にまじってあった

雪溶け水の下る 
山道 ....
1.詩人

  一人の詩人は
  自らの詩をオルゴールに閉まった
  そして時々、宝石が
  散りばめられた蓋を開ける
  身分証明が必要なときや
  金に困ったとき


 ....
オオルリが鳴く
川のほとりに立つ
高い高い木の頂きで
空よりも
水よりも
深く青く清澄なる色から出る音色に
森が統一されてゆく
黙秘権、

外側に
行ってしまうのですか、







孤独死を待つ白兎の、
瞳は紅い。

いつも
公用語は行方不明だから
えぐらない手つきで
水をかけあって、 ....
神様の手のひらから粉のような星が
銀紙のような雪が
娘たちのまぶたにふりかかって
あたたかい子宮に
世界中の悲しみが戻っていく
なにもこわいことはない
宇宙の奥の奥のような
青いドレスが ....
あと九作品だ、が目の前を通過する。
あと九作品なんだよ、よ。到達まで。
今まで侮っていた。
こんなに長い道のりだったなんて、思わなかった。
この前初めて気付いて
やっちまったなー。
後悔し ....
 
 
夜、起きて台所に行く
冷蔵庫を開ける
豆腐が二丁入っている
皿に豆腐をのせる
豆腐を握りつぶす
二丁ともつぶす

皿も豆腐も白いのに
皿を握りつぶすことはない
世の中の仕 ....
乾 加津也さんの自由詩おすすめリスト(4819)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
積木- はるな自由詩311-5-9
水サイド- 魚屋スイ ...自由詩10*11-5-9
カンバス- 佐倉 潮自由詩111-5-8
夕暮れのこと- はだいろ自由詩411-5-8
ははおやの山- 朧月自由詩711-5-8
Spring_has_come.- たもつ自由詩711-5-8
キャンディと王様- にゃんし ...自由詩111-5-8
Golden_Egg_- 服部 剛自由詩311-5-7
コードネームはカモメ- 草野大悟自由詩4*11-5-7
愛読書について語る- 深水遊脚自由詩5*11-5-7
エタニティ- 小川 葉自由詩711-5-7
最終電車- 只野亜峰自由詩411-5-7
つみ- within自由詩6*11-5-7
しあわせ- 千波 一 ...自由詩7*11-5-7
とある雨のひの印象- mugi自由詩6*11-5-7
うすっぺらら- 朧月自由詩611-5-6
今夜から明日にかけて- トキハ  ...自由詩5*11-5-6
いらっしゃいませ_夏- subaru★自由詩5*11-5-6
緑の夢- 未有花自由詩11*11-5-6
鯉のぼり- 蒸発王自由詩6*11-5-5
はいよー!シルバー!- 板谷みき ...自由詩2*11-5-5
春の数え方- mizu K自由詩7*11-5-5
エニー・エンター・キー- mizu K自由詩1*11-5-5
巡礼- 砂木自由詩14*11-5-4
- 草野春心自由詩5*11-5-4
オオルリ- 蒲生万寿自由詩5*11-5-4
Phantasmagoria- 雛鳥むく自由詩8+*11-5-4
わたしのかわいい少女たち- アヅサ自由詩411-5-3
- 理来自由詩311-5-3
深夜豆腐- たもつ自由詩811-5-2

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