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焼き終ると
かたちはもうなくなっていた
まだわずかにのこっているだろう
最後の肉を焼こうと
熾火が立ち上がっていて
それはいのちの終りの
かがやきのようにも見えた

  (そして、骨だ ....
雨の止み間に
雀は求愛のダンスを踊る

雄はたたんだ羽と尾羽を震わせ
ぴいぴい鳴いて
切実に請い願う

しかし雌は植木鉢の中の草の実を
ついばむばかり

興味がないよ ....
唇から漏れる言葉が
形をつかまえて
寝転がる
君の膝に蝶
やわらかな微笑み

昼下り
鐘をつく羊
小さな手足
頬色のよくなった
曇り空

明日と言っては涙する
優しい君
秘 ....
ワイングラスの中で
溺れてる奴がいたら
助けてやるといい
二日酔いのラジオが聞こえて
三日目まで持たないと
嘆きのまねごとを見せてくれるだろう

退院間近の黒猫が
ギブスを外されて ....
パリ ロマン ロラン
乱暴とヴェルレーヌ
あほだよ アホ
ああ、わたし
ほんとあほ なの。

しゃがみ見る路地は暗く謎めき
影で息を荒げる犬は、沼のような息を吐く
ご覧! 犬 ....
新学期もだいぶ昔の話になった
はにかんだ太陽の
頬の赤さで温まった公園で
突き抜ける青さをどこまでも
視線で追いかけるぼくの
穏やかでない心を
春の風が忙しく通り抜けていく

 ....
三分の一になったポケットには
ハンカチもティッシュも入らない
入るのは 指の第二関節まで



ポケットはすべて
修繕に使われた
三十年以上
同じ服を着るというの ....
あらゆるものは過去へ戻り
今へ戻り くりかえす
たかが神
たかが死
まがいもの まがいもの
言葉より先へは 戻れない














 ....
青空ほどの巨大なレモンの上で愛が偽装される
午前二時の女よ
君の美しく透きとおった心臓でカッコウが啼く
電話が鳴る

受話器を上げる

懐かしい声が

目に滲む

気づかれないように

笑ってみせる

知らないふりをして

安心したと言う

それを聞いて安堵する

何 ....
心ってきっと
からだの奥になんかない
入り口にあるとおもう

目も耳も
からだじゅうのあなのちかくが
心のはじまりだね

ほんの小さな
文字から私の旅ははじまる
今日といういちぺい ....
少年は淋しげな木に 小さな言の葉を飾り付けた
少女も 紳士も 婦人も 老人も 通りがかる人達も
小さな言の葉を飾り付けた

不揃いの言の葉が瞬く
誰もが足を停めて
それぞれの言の葉で暖めた ....
きみの若さは
何ものにもかえがたい
それだけで美しい
だから
そんな風に
人波の中に
埋もれてしまって
どこにいるのか
わからなくなって
しまうようなことはしないで

きみは
 ....
今日という日に爪痕を刻め


















 ....
外国に行けない僕は
英字新聞を持って
どこの駅前にでもある店で
値段の安いブレンドを啜っている

外国に行けない僕は
百貨店の一階をわざとゆっくり歩いて
強い香水の匂いを
 ....
三時草の おばちゃん とは
三時草を 私にくれた人のことだ
三時草は おひさまが三時の高さにあるときだけ咲く
だから さんじそう

三時草の花が
三時草に咲くためには
三時草 ....
大きな欅の木のしたで
乾いた蚯蚓が八の字を描いて死んでいる
無から生まれた宇宙の話しを聴きながら


きみはもう死んでしまったから
こんな話しはおもしろくないかもしれないけど
きみに残さ ....
ママあたしはよくわからない
生きることもごはんを食べることもひとを愛することもひとに愛されることも
ものを大事にすることも手に入れるということも失うということも
夏があって冬があって春には花 ....
純愛する?

する。しない。しません。

シャネルの真っ赤なルージュは、純愛と口をすべらせた(真顔で)
つやつやの誘惑の中に
少女は立って(コンタクト)
その口はもう一生治さないつも ....
久しぶりにお墓参りをした
もうすこしで梅雨入りするねと
母が幼なじみの住職と話してた
飛び石を踏んで池の方に歩くと嘘みたいに
静かで涼しくて、
夏の気配がした

家に帰っておばあちゃんに ....
 
 
皮膚を持つ、
匿名の

 +

ひりひりした痛みを
登記するものとして


 +++


ひつじが忠実に
時計を分類している
広くて静かな
都会の一室、そして ....
心が弱いから
同じように弱い人の気持ちがわかる

それはすばらしい事だ

そう思っていたよ
わかった後どうすればいい
わかって
わかって
苦しくなって
その後なんてわかんない
 ....
ひとでなしという生き物がいる
海に棲んでいる
ヒトデによく似ているけどヒトデとは違う生き物
だからヒトデナシ

ひとでなしという樹がある
梨の仲間だが咲くとき花びらの大きさが少しずつ違う
 ....
川原で
宮川大助師匠のような顔をした生き物を見た
って 言って良いのは 花子師匠だけかもしれないけれど

ずんぐりむっくりとしたケモノだった
大きさは 犬と猫の中間くらい
 ....
かなしみに
一番ちかい子はだれですか、

神様が聞いたら
だれも手をあげなかった

神様は
ため息をついて
ごほうびをあげるよ
と、
うしろを向いた

そのとたん、
 ....
スカートを翻して
電車に乗る
制服はわたしを
嵌めこんではくれないし
だからってあなた
放してもくれない
目を伏せて箱の中
景色が流れていく

投げられたくしゃくしゃの
ルーズリ ....
23時の目覚め
「気が付きましたか?手術は終わりましたよ!」
オペ室のナースが俺の体を揺すった
体中に宇宙遊泳のようなチューブが施され
夢をショートカットして
俺は昼から夜へ一気に移動した
 ....
 
 
たからじまに
よるがくる
りかしつのすみで
 
 

 
 
たんすのなかで
よりそう
りぼん
 
 

 
 
たくさん
よめば
りすもすむもり
 ....
  あなたの
  からだの
  どこかにある



  おおきな
  おおきな
  おおきなうみ



  ちいさな
  ちいさな
  いまは
  ちいさなぼくだ ....
今や女衒のピーターパンは












ティンカーベルの元彼で





 ....
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