すべてのおすすめ
家猫だからさ
出られないって言ったら
弱虫だって笑うんだ
やせているくせに
そと猫だからさ
うちにいられないって言ったら
こわがりだって笑うんだ
なんにも知らないくせに
猫の見分けもつ ....
  空き缶がある
  中に一匹の蝿がいて
  ぶんぶんと旋回している
  わたしの耳に聞こえている
  耳にだけ聞こえている
  蝿は蝿を欠いている
  蝿は蝿を欠いている
   ....
日曜日のスーパーできみに会って
問題はヒゲを剃ってこなかったことと、それに服がださいことと
まあ色々あるけどとりあえずあわててエチケットカミソリを買ってトイレで剃ったら
すげー痛くて「血が出てる ....
わたしが泣き出すと
姉は自分の手のひらにエノキさんを描いて
「もう泣きやみな」と言った
エノキさんは森の木こりだった

中学にあがったとき
両手にマニキュアを塗ってくれた
わたしは水色の ....
                 120218



博物館に向かう途中
遠くに動物園が見えると聞き
そのつもりで左方向を眺めたが
生憎、整備工事が行われていて
遠目が利かない
そ ....
自分の人生を愛おしんで
ここまでつき合ってくれた
セーターの青ミックスの色を
両の腕に抱きしめる

コープのお店に並んでいた
赤ミックスも緑ミックスも
好きだったな
モールのセーター
 ....
ポケットにいれた約束を
指でもてあそびながら
待つ電車はあなたへ続く
かなわなくていいから
なくならないままでいて
約束があるから
私さみしくないの
このホームで人がしんだって
だれか ....
ミシガン

叔父がテーブルのオレンジを
見つめたまま
わたしに話しかける
「種のない実をつける木を見たことがあるか?」

わたしは首をふる
気の利いた答えを
期待されてるわけではない ....
どうしてきみの猫は笑うのだ?
私の猫は笑わないのに
どうしてきみのカレーは肉が多いのだ?

明日は大雪になると
天気予報がゆってたから
四十%オフの長靴と合羽セットを買ったのに
風邪を引 ....
取るに足らない枯木に
カシミア混の古いコートを着せて
目抜き通りのほとりで
タクシーを拾おうとしていた

通り過ぎていくのは
回送の名札を得意気につけた
ハイブリッドな北風ばかり
 ....
なにかをかけば
なにかが変わるか

雪はふるふる窓のそと
さらりしゃりしゃり
きこえるような
窓をやさしくなでていく
いつかきえる
きえることなど思わぬ雪が
そして真白な夜が明けて
霜、サフランの開く音は
夜中積もった雪に吸い込まれて
窓の中まで届かない

光は反射しながら落ちてくる
雲、菫色の雲をわって
シナモンを焚くけむりが部屋に満ちて
 ....
おめしあがりの
ちょくごにいれてくださいと

いっぽうのふくろが
のこっている

なにがはいってるのかと
あけてみたら
なにもなかった

ははにきくと
そういうものだ ....
この体というものは 
六十兆個の細胞がうようよと 
今も無数に分裂しているという 

私という現象は 
常に現在進行形でありまして 
「{ルビ服部剛=はっとりごう}ーing」であるように  ....
ジャムらせろ














ジャムるからハープをよこせウッドベースはC近辺をうろうろヴォンヴォン








弾い ....
乗り合わせたエスティマの中で
係長が少女のように笑ってた
冷たい風を
通り越して

真っ暗なトンネルを
抜けたら

大好きな季節の
素敵な香りを
胸いっぱいに吸い込もう

きらきらの光を
燦々と浴びて

君と手を繋いで
最 ....
まだ幼い頃
家族で夜の海へ
泳ぎに出たのだろう
若い夏草のような
家族で
私は玩具のように
小さな浅黒い生き物
だった

海もまた
生き物だと
生々しく感じたのも
それが初めて ....
ぼくは
なにかと
いっしょになっている
そのとき
たえきれなく
ならないために
なにかと
いっしょになっている
それが
たましい
とよばれるものじゃないかと
それが
ばくは ....
(ふるる 街に
リルケが 今宵も
遠く
灯りに (ふるる
砂の十字架
闇のブーケに
光る ) 壊れたリルケが
(ふるる 白い はら
 ....
息深く下げ、 古路辿り水、ゆるやかに分けいる峡谷の
蝋梅白く、梟に響く鐘

(手車の弾かれたる銀繭に
水ひけども乱れシテ舞うゆびさきの糸たぐらえば金散りぬる衣ずれに
秘スレバにほ ....
ぺろりと舌を出した腕白小僧が

ぺっぺっぺっとにぎり
鳴らすよぺっぺっぺっと

ぺっは歯切れよく
ぺっは小刻みに
ぺっは握りこぶしから
踊りだし逃げていく

何匹ものの
ぺっは芋 ....
ぼくは7にんの子供を持つろくでなしだ

僕の精子は世界中の女の子のパンティに染みをつける狂気なのだよ

いつもアウトサイダ−だったしヒーローは似合わないみたい


缶けりの鬼はい ....
しにおびえず
ひびをくらしたい

わたしはなにに
おびえてるんだろう

なにがわたしに
おびえてるんだろう

いのちと
みとめられてから
在りし日の粗雑さ

ほこりのまじった水の匂い

ひとつふたつの梅の香です

あなたの帰り道愛おしくて

思いが詰まってる


もうすぐ春ですねえ

梅がひと枝ほころんでいます ....
新しく作られた神様を
ひび割れた背中にぶら下げて
くすんだ野道に そぞろの巡礼
通りすがりの南風から
千年前のにおいがする


中空いっぱいにひろげた彩度の
かけらだけでも ....
竹のように のびました 手足
それはそれは すくすくと
あなたの引く弓は
あなたのように しなやかです
あなたは的を射抜く人のように すずやかです

きようも笑ってます
トムとジェリーを ....
僕らはみんな息んでる
息まないと出ないんだ
僕らはみんな息んでる
息んでいるから出ちゃうんだ
手のひらにペーパーを
グルグル巻いて
おケツの汚れを拭いてみれば
ギョウチュウだって
カイ ....
地上で使った資料の多くを海の藻屑にする



書斎は浅い海の底
侵食された岩の本棚に
小さな貝が貼りつく
整理された書斎には
イソギンチャクや
蛸や珊瑚が棲みつく
海面 ....
春を待てば
冬を追いかけることもなくなる
空が白い
雪も
ことばもどこか
白濁するような気がして
ガラスを磨くように
推敲してしまう

幾重にも層ができ
こころの内は形を失う
 ....
乾 加津也さんの自由詩おすすめリスト(4816)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
猫のいる庭- 朧月自由詩412-2-20
円柱- 草野春心自由詩6*12-2-20
10年だな- mizunomadoka自由詩512-2-20
姉の魔法- mizunomadoka自由詩1012-2-20
動物園- あおば自由詩8*12-2-20
ひとときの嬉しさ- 木原東子自由詩26*12-2-20
花束をあなたに- 朧月自由詩512-2-20
Michigan- mizunomadoka自由詩212-2-19
週末- mizunomadoka自由詩112-2-18
春のタクシー- nonya自由詩20*12-2-18
綿雪- 朧月自由詩212-2-18
- カワグチ ...自由詩10*12-2-18
お召し上がりの直後に入れてください- 小川 葉自由詩512-2-18
不思議な世界_- 服部 剛自由詩312-2-17
ジャムらせろ- TAT自由詩212-2-17
大会の準備- mizunomadoka自由詩212-2-17
心の栄養- ジュリエ ...自由詩1*12-2-17
黒い海- 真山義一 ...自由詩40*12-2-17
見送る- 美砂自由詩5*12-2-17
ふるる- アラガイ ...自由詩19*12-2-17
サラバンド- アラガイ ...自由詩6*12-2-17
にぎりっぺ- 灰泥軽茶自由詩312-2-17
はなみずき- 梅昆布茶自由詩9*12-2-17
畏怖- 小川 葉自由詩212-2-16
思いが詰まってる- 吉岡ペペ ...自由詩612-2-16
spring_steps- 橘あまね自由詩1312-2-16
若竹愛- るるりら自由詩9*12-2-16
手のひらについてくる- 花形新次自由詩1*12-2-15
海底の書斎- 殿岡秀秋自由詩1112-2-15
星々に促されて- かんな自由詩11*12-2-15

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