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「不自由になるの」

そう笑った 君は
僕と目も合ってないし 苦笑いだった

「期待していいのかな?」

そう考えた 僕は
友人のことを思い出して 今の言葉を取り消した

「ピアノ ....
                     100905




いつかの
間違いのない期間を
充実させた大型の骨組み
シロナガスクジラからコクジラにイルカ
8月の醤油樽は乾ききって ....
真に円いものなど
何一つとしてありえない
にもかかわらず
孤独を円く円く
よりやすらかなかたちへ
よりあたたかなかたちへと
僕はひどく愚かだった
とはいえ限りなく球体に近く
蹴っても投 ....
早朝に雨が
鳴いている

目覚めもままならない夢現の耳元を騒ぐ
水の弾きと滴り
薄暗い窓辺は濡れたまま空を映す
うなだれ余した昨日までの日照りが
一清されるように流れる中で
肌を掠める ....
一定、一定の過去を創りだす

わたしの
しんぞうのうらがわの、
思想力と安楽死を求めてる、
わかく
やわらかく
なまぬるいそんざいかん



宇宙葬に関わっては、
いまだ周囲 ....
 
 
枕元のバス停に
バスがとまる
幽霊たちが降車してくる
薄目で見ると
いつもと同じ顔ぶれ
時々人数が違うのは
シフトなどの関係だろうか
幽霊たちは寝ているわたしに気を遣って
 ....
きょうは 間に合った
帰り道
この街のタワーは
光って 迎えてくれた

紫色だ
明日も晴れだ

緑は曇り
青は雨
天気予報タワーだ

タワーのある街に住んだのは
初めて

 ....
死産、の様な意味合いを濃くした
陰鬱な夕焼けが最後の太陽の口を塞ぐ
低く唸る鎮魂歌が
少し離れた高架から微かに聞こえて


出来の悪いドブ鼠が時代錯誤な罠にかかって
そ ....
扉などあってもなくてもよくて、
それはわたしの肺が
さくばん死んだ蛾の燐粉で
みたされるのとおなじこと。(こうこつ、
通り抜ける、みどりの、さけび
それは あした
砂丘につづく列車に
骨 ....
私、ユーキャンで合格しました。
参考書丸暗記でした。
Wikipedia をフル活用しました。
できる科目はなるべく
やりませんでした。

副読本を活用しました。
取るのに3年もかかりま ....
{引用=
中途半端な気持ちで
ハウ・ドゥー・ユー・フィール?
と問えば
こぶしがかえってきた

涙が流れ出る夏
涙があふれる夏

みんなからだがおかしい
脳のどこかもおかしい
 ....
君が夜行バスで神戸に行ってしまう夜に
もう地元に帰れない俺たちは友達が一番多く住む町でセックスした
唾液にまみれ目をつぶり、まぶたの裏に友達の顔を
あいつならこんな時、どんな表情で見送るのだろう ....
 
 
弱冷房車の車両では
温度調整係がつまみを回して
こまめに温度管理をしている
ヒトたちはつり革につかまったり
しがみついたりしている
ふいに調整係の動きが止まる
背中が割れる
 ....
をつよ えの えの  両手にゆさゆさ
梨の重みかかえて
丸でもない 尖ってもない
梨はごろごろ ごろごろ重い

くるくるむいて
白い実があらわれて
私の内側までむかれていった

梨はみずみずしい私の
血 ....
いいことを考えた
俺は今からこの接着剤で
お前らの瞼を完全に封鎖する
そうすればお前らは盲目だ
もうなんにも見えなくなるから
もうなんにも見なくていい
見えない物を見ようとして
見えずに ....
ダウナーだね平気かいと
誰かが言う
ダウナーじゃないよ大丈夫さと
僕は答える
そうかなら良いと
何に納得したみたいに満足げにそっぽを向く
笑わせてくれるよな
笑いながら煙草を吸う

 ....
{引用=

( 乾いた木のままでは つらいのです )
( 秋がやってくるなら なおさら )


通り雨の大粒な なみだのような冷たい滴に
もうこれで 夏が終わるのを知りました
すぐにや ....
その子は

”太陽のようこちゃん”と
呼ばれて 育った

あぁ 自分は太陽みたい
なんだな
と ぼやんとおもいながら

思春期を過ぎ

闇の部分をココロに
かかえはじめた

 ....
実際問題

 ....
 
 
水に音がする
今日、記念日
心臓がヒトからヒトへと
伝染していく
いくつもの屍をまたいできた命が
測量会社の裏口を叩く
内から命の返事がある
シャボン玉は飛ぶ
空へと延びる ....
いっぴきの蝉が
務めを終えたように 
仰向けに落ちて
空をひっかいている
親しんだ木々の幹に
戻る力はもう無い

おまえの瞳が
磨きたての宝玉のように
くろぐろと光をたたえるのが
 ....
          ひとりの物になる為につくり込まれているわたしは
          その為に負う孤独には強くあるよう鍛えられている
          それはとても危険なことで
       ....
  一

窓から見える
白い
卯辰山

きれいだね
と言えなかった

のに

君は
微笑んでいた



  二

フェンス横
に自転車


ゲイラカイトは
 ....
朝がくるたびに
こそこそするよ
生かされたことに
複雑だよ
懸命じゃないと
はずかしいから
隠れるように
後悔するよ
でも
よかったんだよ
君にあえるから
早く君に手紙をかこう
 ....
花屋の店先にいろんな中古車並べるなくそが
お前本当にどうしちまったんだよ疲れてるのか
花屋の店先に中古車ばかりを並べてよ
それで中古車は売り物にしないなんて意味不明だよ
自分の所はやっぱり花で ....
かかっている

ぼくの心にはいつも

『準備中』って看板が。


毎日。 毎日。


「カッコ良く死にたい!」

とか、そういうこと思ってるから、

いつまでも裏返せない。 ....
秋の夜長が静かにこちらへ歩を進めている
もう虫が鳴いている
昼間の入道雲が萎んでしまえば
いそいそと秋が町のあちらこちらに姿を見せる

ところがどうだろう
私はまだ秋の準備ができていない
 ....
何かをこらえるときに
下くちびるを噛むせいで
わたしのくちびるはいつも痛んでいる

本当に痛んでいるのはきっと
こころというものであるはずなのに
わたしはわたしの痛んだくちびるの
その細 ....
{引用=



ふいに落ちてくるのは声
ねむりを破る声

とどまることなく走りつづける
でんしゃのなかを
でんしゃと同じ速度で疾走する男がいて
疾走する男のその努力をもし徒労という ....
乾 加津也さんの自由詩おすすめリスト(4816)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
炎のドレス- 薬堂氷太自由詩2*10-9-5
うろおろのむし- あおば自由詩6*10-9-5
- 豊島ケイ ...自由詩12*10-9-5
秋雨- 見崎 光自由詩4*10-9-5
平方に曲げて- usoni自由詩9*10-9-5
幽霊- たもつ自由詩910-9-5
タワーのある街- 森の猫自由詩4*10-9-5
ナイト・クルージング(乗員も客も数える必要はない)- ホロウ・ ...自由詩1*10-9-4
夏葬- 萩野なつ ...自由詩1310-9-4
ユーキャンで合格しました。- ペポパン ...自由詩3*10-9-4
みんな、おしまい。- 真島正人自由詩7*10-9-4
神戸- akb48自由詩510-9-4
生きるって- たもつ自由詩310-9-4
ファパム- 十二支蝶自由詩310-9-4
継承の果実- 朧月自由詩110-9-3
高尾- セガール ...自由詩310-9-3
ダンツカダンダンダウナークリープ- 虹村 凌自由詩2*10-9-3
ピノキオ- 月乃助自由詩12*10-9-3
太陽と月- 森の猫自由詩8*10-9-3
詩は女と代替可能である- TAT自由詩4*10-9-2
記念日- たもつ自由詩710-9-2
夏が挽く歌- 橘あまね自由詩2610-9-2
ひとりの物になる為に- 鵜飼千代 ...自由詩18*10-9-2
指先の向こうには- AB(な ...自由詩1*10-9-2
れたあ- 朧月自由詩310-9-2
- セガール ...自由詩310-9-2
Reverse- 甲斐シン ...自由詩310-9-2
夏なつかしく秋になく- 木屋 亞 ...自由詩4*10-9-2
くちづけ- ベンジャ ...自由詩4*10-9-2
でんしゃのなかにふる雨は声かもしれない恋かもしれない- 石川敬大自由詩1810-9-1

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