すべてのおすすめ
花がやわらかに息を吐き
夜明けの雨に凍えても
時は鳴りやまない

まつ毛のさきにふれる空は透けて
彗星のように種が流れていく

肌にすべる水滴にくちづけ
花びらを射ち落として
雨は死 ....
光が生まれるまえ、
闇は何という名前だったろう

かじかむ手でまだ温かい
鞄の中の弁当をさわると
始発の鉄道が低くささやく

それは母かもしれない
太陽が帆をあげて
シャツの内側の漁港を照らした

さえぎる言葉のない純粋な心臓を
切り裂くように 糸を縫うように 流れる光
家々の屋根が風に吹き飛ばされ
海辺のように 透き通る空に 舞 ....
乾 加津也さんの古代 透さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
アルストロメリア- 古代 透自由詩5*12-1-21
- 古代 透自由詩3*11-12-5
風の生まれる- 古代 透自由詩5*11-11-12

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する