なくしてしまった卒業アルバムみたいに
開かなくなった記憶は美しく消える
今日という日が来るまでに
いったい人はどれだけの涙を流したのだろう

ふと、考えたある日のバスの中

団体さま四十数名を乗せたのりもの
その中でたくさんたくさん泣いた

きっと、この団 ....
知っている曲が 途切れて
知らない歌が とぎれとぎれに
髪の先 さわり ふれる

冷蔵庫にジュース
飲みたい けど
動きたくない

どうやってたんだっけ
時間て
なんて
数えるん ....
な をよぶ
とき が隔てた

かぜ の かいろう
打ち

うまれた のろい
すくう ゆめ

わ 火焔
走 破

白き 鼓動

水 と 灯る

2003 4 20
薄闇に隠し持つ情熱は
菫の花のように 葉の陰に隠れて
誰にも気付かれない

君だけが 静かな影をかきわけて
見つけ出してくれる
甘い熱を放って咲く私を

ひいやりと冷たい君の唇を
堅 ....
星の照らす薄明かりをたよりに
君の存在を曲線でみつめる

ぬくもりは確かにそこにあって
通い合うものもあると信じられるのに
息遣いも、髪のほどける微風も
すぐ隣にあると、心が証明しているの ....
ぼくのろうやにいる
りゅうちにんは
みんな
びょうきがち

しゃばにいるときは
ぎんぎんに
げんきなのに
りゅうちじょうのなかでは
とたんに
びょうきがち

いれずみの
のぼ ....
夕陽の、
あの世界の全てを焦がしかねない熱量を持つ
直情的な眼差しを
一身に受け止めるたおやかな雲
火傷を恐がらずただ信じて手を広げ
柔らかな身体で抱き止めるその姿が
僕を魅了してならない ....
見たこともないさよならを
毎日つぶやいているうちに
つめたいそれは温度をもって
かわいたそれは潤いを増して
かなしみに包まれたフィルターを
たぷたぷと揺らしながら
ぼくを爆破した

見 ....
言葉って悲しい
伝えようとしても伝わらない
震える唇から滴る言葉を掬い上げても
そこには何もなくて
何も伝えられない伝わらない

誰かの冷たい裏切り
私なんて消えてしまえばいいのに
心 ....
花陰に風はやどり
月星を愛で
いつしか
浅い眠りにおちて

天の川から
舟を漕ぎ出し
月のうさぎに恋をして
手に手をとって
星々をめぐる旅をする

そんな甘い夢をみた
 ....
グラスの縁を滑り落ちる
雫のまるい膨らみの中に
千切りそこねた夏景色
麦藁帽子の少女の幻を閉じ込めて

氷の欠片をもてあそぶ指先の
すこし伸ばした爪は
太陽と同じ色に染められて
行き場 ....
授業中 廊下を二人で歩きたい 「お腹が痛い」ホントは嘘だよ

背を撫でる君の掌 思うほど大きくなくて 愛しく思える

得意気に話す隣に女の子 夢の中では何度も殺した

「優しいね」優しいは ....
しずんでしまった

ふねのこども

うみはあおくて

そらもあおくて

とてもきれいなひかりに

あこがれながら

しずんでしまった

ふねのこども
肩まで のびた髪を
指で とかすと

しずかな 波 の音が する

黒い
隙間 に

あお しろく

ほどけた 心は
ちいさな蝶

のぼり
はためく
海へ

 ....
とおくから まよなか が くる
いとまき あなた の きら の なか
せんの とおり を こえましょか

とおいひび まよなか が なく
からくり あなた の ゆめ の くち
せん ....
あなたの日常と
わたしの日常から
たった一日だけ切り取って
夢の世界で重ねましょう

それはもう
現実には存在しない
時間なのだから
何にも縛られることなく
二人のためだけに過ごしま ....
     花のひとひらが
     枯れ葉を追っておちる様に
     それはとても自然なことだよと
     あなたは言った

     白いカーテンが窓の外へとたなびくのに誘われて
 ....
風に乗って越してきた次の日から
せっせ、せっせと
庭の草取りをはじめ
ごんごん、ごんごん
掘り起こして土作りをし、
次の次の日には
どこからか太陽の種を
仕入れてきて
ぱらぱらぱらぱら ....
ふりふりふり っと
どれすの すそを
ゆらして
まるい
ぼうるの なか

きのせい かなー
うわめづかい
きのない ふりして
さそってる かなー

そとは
 ....
深くまでつづいている
いつか見失った道の先にある、森で
夏の日
ぼくたちは、生まれた


頭上には空があった
ぼくたちと空の間を通り過ぎてく風があった
ふりそそぐものは、光
光とも見 ....
きれいな音楽だとか
物語が
ささえになること

ぜんぶひとから生まれたなんて うそみたい
ひとは まだ じょうずに好きになることができない



うけとめる心の
線の細さは
 ....
曖昧な言葉の波に飲まれている
夏の陽炎、幻と思い出の中で
君を失くした日を消しゴムでランダムに消す

消し忘れた心の奥で
君がいつも笑うから
私はいつも不安になる

フェンス越しに ....
いつもは嫌いなウイスキー
飲み干そうとすればするほど
拒絶の閃光が{ルビ肉体=からだ}を走りぬける

・・・・まったく使えないやつ・・・・

酔うことを欲する{ルビ精神=こころ}とは別に
 ....
紅さし指で
この唇をなぞっておくれ

宵をにぎわす祭りの夜に
提灯ゆらり


光はたぶんに
正しいものだけ捕まえる
ほら
燃える可憐な蛾がひとつ

短命ながらも風情をもって ....
たとえば
僕らに翼があったなら
途中で重く飛べなくなる者もいるだろう
たとえば
片想いほどの純粋さがあれば
君の些細な気持ちにも気付けるのだろう

僕がここでこうしていることは
何 ....
足跡が一つ
僕の前の廊下に
ついている。
あまりにも小さく
不気味な足跡

ひょっとすると
僕のお母さんかもしれない
そう思って跡をつける

足跡が一つ
部屋のカーテンの影に
 ....
おしげもなく 陽の光がふりそそいでいる
3月、真昼
白野原に反射して 
レース越しの彼女の庭は  
照明具よりずっとまぶしい
ああ、ぴったりの名前がやっとわかった

風がとまった   ....
       八月二十七日 午前三時


     ひっそりと聞こえる祭囃子や
     遠くであがった花火に
     いつでも僕らの世界は置き去りだった
     それでも ....
世の中に愛の歌は溢れてるけど
最近気づいたんだ
どんな歌をうたっても
私が歌いたい愛とは違うってことにさ

どんなに声を張り上げても
どんなに思いを懸けても
私の心はこれじゃ届かない
 ....
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夜想原- たりぽん ...自由詩6*05-7-26
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