力の抜けた指先

軽やかに動いては
言葉を並べて楽しんでいる

自分が自分であることを確かめたくて

無意識に飲まれないことが
その証明になるのなら

身を削って書こうじゃないか
 ....
一日の終わりに
シャワーの蛇口をひねると
十二時のひずみから
しずくが落ちる
窓枠の
カタカタ
と鳴くのもよそに
通り過ぎたのは
秒針で


洗いながしたのは
遠い遠い
約束 ....
それぞれの じんせいには
そのとき きもちにさいた はなを
そだてて ゆくときが あるのだろう

ひつぜんでも ぐうぜんでも
ただ そこにある かんどうが
ぼくらを つきうごかして ....
こうこう みお とぎり
かけ め まゆ しぶき

こくうり くち つむり
ほされる ゆび のさき

きりなみ ほほ さすり
もえいる くさ わだち
月が銀色になったトコなんて見た事ないけど

表皮を一枚ひっぺがして

星を折ったら

部屋の中も少しは明るくなるかしら

光り輝く事には

とかく疎いようですが

それでも少し ....
一本足の公衆電話が

自分の前にだけ光をおとして泣いていた

近頃は誰も僕を相手にしてくれない って

もし急ぎの用がなかったら

一晩ぐらいはいてやっても良かったのにな
考えすぎずに
夕暮れの雲のように
暁の風のように
生きてみたいなぁ
きらいにはなれないの
いちどは こころかよわせたひとなのに

たのしいおもいでは こころにのこってはいけないの
あのひとを わすれなければいけないの

わたしはきらいになれないの
お ....
いちょうの葉
透明な光の中を
スイ スイ スイ
空の海泳いで
スイ スイ スイ
でも それきり
地面にふれて
動かなくなった
ふと
人間でいるということが
嫌になったとき
日向で眠る 猫になりたいと思った
空を奏でる 鳥になりたいと思った
海で踊る 魚になりたいと思った
野に遊ぶ 花になりたいと思った

けれ ....
わたしは中空の滝へ行く
中空の滝は美しい水辺を作っている
濃い緑色の場所は
とても深くて
岩魚が泳いでいる
わたしは服を脱ぎ
水浴びをする
冷たい水で
芯までひんやり
胸がドキドキと ....
雪に埋まった制服を
毎日 少しずつ動かす

ようやく思い出した血管に
意識が移るときも
裏側だけ光るから

私まで見えないだろう

コートから降り
残ったようなまつ毛が
偶然 同 ....
出て行くのです
朝早くの電車に乗って
霧の中のレールに乗せて
席は自由で
同じくらい不自由で

透明な朝に気付いてしまうと
そればかりを求めてしまう
ススキの群れる白い世界を
滑り込 ....
恋し君を想う

幾年の月日
幻想と現実の狭間で
彷徨い
バランスがくずれ狂気の世界に足を
踏みいれ始めた

頬を伝うは
悲しみ 喜びの涙か
その世界で
なにを見たのか
 ....
いつも「忙しい」と言って

あまり二人の時間はなかったね。

本とは、ずっと二人でいたかったんだけどね。

何よりも大切な人だと思っていたんだけど・・・・

そうじゃないみたい。

 ....
そばにいる人ほど、

知らない人はいない。

そばにいる人ほど、

憎いものはない。

近ければ、近い程、

怖くなってゆく。

あなたほど、

私を脅かす人はいない。 ....
階段をあがると 私の部屋

でも 時々は 

いつもと違う階段が現れて

わからない部屋に 入れないだろうか

むかし飼っていた猫たちが

ぞろぞろ迎えてくれる

そんな部屋に ....
ずっと 遠く輝いてる 星は
もう ずうっと前に 輝いて

今 私がみてるものは 過去
光 とどいているのは 願い

いつまでも まにあわなくて
いつまでも まっていられる

ずっと  ....
おはようございます。
ほんじつは、あさから
シュレッダーをかけております。
きおくのだんぺんを
さらに こまかく こまかく
こまかくしたら やたら せんめいに なってきて
けっきょ ....
 
 涙も気持ちも溶かしてしまおう

 その液体を凍らせば
 
 新しい自分のできあがり

 お好きなように

 砕いて壊して粉々に

 何度作り直しても元は同じ

 もう用 ....
天上を見上げ

いつものように暗闇の中

目を見開く

瞬く星も

輝く月も

ない


この天井
  朝、起きた時。
  ふっと思い出す、君の存在。

  いつもあたり前のように感じていたのに・・・。

  カーテンを開けて、朝日に目を細める。
  ふっと思い出す君の声。

  ....
君がくれた最後のプレゼント・・・

あのころの僕には、すごい必要なもの。

“人を失った、自分の行き方を失っていけない”

そのことを教えてくれたのは、君だったんだよ。

けど、やっぱ ....
悲しいという気持ち
忘れてしまったような気がします

いつも泣いてばかりの私なのに

心配という思い
忘れてしまったような気がします

いつも不安だらけの私なのに

心が綺麗だと
 ....
今日降った雨は
いつのあなたの涙だったのか
そういうことを
考えた私を笑ってください

あなたの泣き顔など見たこともないのに

手のひらに落ちたのは
私だけの涙で
あなたの涙は
 ....
それをそっと両手で包むと
私は私のそれに、
途方に似た
責任を感じ
る。

これが
こう誰かに包まれる時が来た
ら、
これは一人歩きして、私の知らない
何処かへ行ってしまうかも ....
昨日と今日と明日と…
どれが本当で嘘なのですか?
「全て本当」なんて知ってるよ 知ってるさ
でも知りたい 本当は何で何処にあるかを

昨日と今日と明日と…
痛みを弐分して奪う側と奪われる側 ....
トイレにまたがり 煙草に火をつける

古びた換気扇のたてる 老いぼれた鳥の羽音に
吸い込まれてゆく 有毒の煙



昨日流した涙は 決して
その意図を知って欲しかったんじゃなく
 ....
恋愛を覚えた僕は
理想の相手を探し
夜な夜な街を徘徊する

一夜限りの恋愛を繰り返す人々に
「そこに愛はあるのかい?」
なんて気取りながら
僕はひたすらに歩く

まだ見ぬ君は
まだ ....
七日目の夕暮れ
悲しみの中身は今だあなたへの切願なる想い
大切にしてきた海の滴が
少しづつ込み上げて重ねた後の唇を辿り
瞬きという時に忘失を委ねていた
 
いつも夕立が来たら虹を見る
そ ....
貴水 水海さんのおすすめリスト(1345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
オーバードーズ- ベンジャ ...自由詩4*04-11-30
十二時のしずく- 望月 ゆ ...自由詩17*04-11-27
ときのはな- 玉兎自由詩904-11-26
みず_ゆめ- 砂木自由詩7*04-11-26
_- びわ自由詩104-11-25
寒い夜- びわ自由詩3*04-11-25
生きるなら- ツクヨミ自由詩404-11-25
いちぶ- kuku自由詩104-11-24
金の魚_死んだ- 春日野佐 ...自由詩4*04-11-24
気づいた- 春日野佐 ...自由詩504-11-24
中空の滝- チアーヌ自由詩304-11-21
こときり- 合耕自由詩4*04-11-21
秋水- 霜天自由詩904-11-20
記憶- 自由詩204-11-19
永遠(とわ)にここで- 天使自由詩104-11-19
ラブレター- 月山一天自由詩1*04-11-19
猫の部屋- こむ未詩・独白3*04-11-19
花の星- 砂木自由詩14*04-11-18
シュレッダー- 玉兎自由詩604-11-18
不変- けらまご自由詩104-11-18
- けらまご自由詩104-11-17
会いたいよ。君に。- 天使自由詩104-11-17
The_last_present- 天使自由詩104-11-17
いばらの檻- 谷川美嶺自由詩204-11-16
涙かざり- 瑠音自由詩504-11-15
- 月山一天自由詩7*04-11-15
混沌- HEDWIG自由詩3*04-11-15
暗闇、朝。- あかり自由詩204-11-15
- ヤマト自由詩204-11-14
竿灯祭り- 純太自由詩9*04-11-14

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