とぷん

小石が水面をたたく音は
日ごとに高く
遠ざかっていく
あんなに彼方で
気泡がきらきら揺れている
自分が沈んでいるのだろうか
こんなに暗い
水かさが増しているのだろうか
 ....
 火を固めて作った花びら
 一つ一つ

 悪びれずに
 真っ赤に燃えていればいいはず

 蝶も蜂も
 独り占めに

 褪せていく定めのものたち
 それはそれ
 季節がお前を嫌 ....
私が持つ剣は血で濡れている

これは誰の血だろうか

私を裏切った友の血か

それとも私に立ち塞がった敵の血か

やはり、敵味方と区別してもこの紅き血は同じらしい

それならば何故 ....
もう
だれもすきになんて
なるもんか

だれかに
とられるくらいなら

あたしのまえから
いなくなるくらいなら

こんなきもち
いらなかったのに

あなたも もう
ここにい ....
{注「ほら、あんなに首が長いだろう、だから言葉が出てこないんだよ」と、父親は言った。沈黙を強いられているその哀れな動物に、彼女は同情を覚えた。が、同時に、こういう動物がこの世にいることがうれしかった。 .... 雨の中を歩く者は

まるで罪人のようだ

雨に打たれて

罪を払い落としているように見える

しかし、彼らとすれ違う時に見えた表情は

見惚れるほどに晴れやかな笑顔だった
闇の中で動いているのはなんだろうか

魔物のような醜き姿をし

何かが腐ったような悪臭を漂わし

それでいて何か悲しそうに動くモノは・・・

ある時は逃れる事の出来ない鎖を千切るかのよ ....
窓に映った私の顔は涙に濡れていた

悲しみの涙は尽きることなく私の頬を濡らし

その冷たさがさらに悲しみを呼ぶ

あの人とはもう会えないことに涙し

あの人に会いたい衝動に駆られる
 ....
毎朝眼にするお日様は
暇なしほどに変わらない
歩けば季節は変わるけど

ゆめゆめ惹起するには疲れたな
貰って置いたクリスマスローズの
花は何処かで咲いているんだろうか

生きる為の手段 ....
さみしかったけど
雨が降っていたから
窓を少し開けて外を見た

空中で透明な雫達と
輪舞曲を奏でる
桜の葉たち
落ちてゆく哀しさは
私が見守ってあげよう

地で雫が揺れていた
桜 ....
俺が吸った煙草のけむり
曇天の空が飲み込んだ

この世で借りた身体だけど
最近肘がきしむんだ

君は元気のあるふりをしているか?

君が元気は映写機で
ゆえに人はスクリーンで
つま ....
おだやかな瞳で空を見る
太陽の水がグレーの霧を抜けて
無数のビードロの玉になって
私の瞳に流れゆく

あなたに熱情を感じてほしくて
空を漂う私の瞳は
太陽からの水を好む

心を見つめ ....
視線がどこかまどろんでいました
風が心地よかったからだ
でも、満たされない心はあったよ
辛い過去は消えなかったよ


歩いていく、歩いていく
思想の自由に彩られた町へ
変わっていく、変 ....
ほの暗い駅
列車の中で一点を見つめている
あなたの眼差しを見送る

”お気をつけて”

その一言だけが伝えたかったのだけれど

ベルが鳴り止んで動き出したのは
列車ではなく
ホ ....
ある晴れた日をくびかざりにする
そしてきみを置き去りにして
スキップする
ホップステップ じゃーんぷ!
してみる
しみる
かわいたからしみただけ
だれにも同情されないなみだは
ひとみを ....
笑っている彼女がいればそれだけでいいと感じたあの寒空に 夕焼けの頃)

机の上、広口ビンの透明な壁面には
「真空」と書かれている

私はただ、じっとそのビンを見つめているだけだった
あなたはそんな私を若かったのだと笑うだろうか
あるいは、 ....
愛深く、
貴方の気持ちが心に響く、
けれど、私はそこにはいない
顔に傷があるのと泣きそうに笑い
酔うとそこに赤い線が浮かび
細くて白い指がなぞって
その指に指を重ねたいと思い
ゆるりとして脈々と血が流れ
河口に近い河を思い
含まれるそれぞれの要素を想う ....
貴水 水海さんのおすすめリスト(1345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
小石- アンテ自由詩7*04-1-9
薔薇のように空のように- マッドビ ...自由詩404-1-9
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きず- 吉村自由詩104-1-8
地球動物園- ポロリ自由詩2*04-1-8
- 夜月 深 ...自由詩104-1-7
- 夜月 深 ...自由詩104-1-6
明日- 夜月 深 ...自由詩104-1-6
今日より明日- 純太自由詩204-1-4
桜の川- 純太自由詩304-1-3
元気+1- 純太自由詩204-1-1
太陽の水- 純太自由詩204-1-1
遠くへ。- 千翔自由詩103-12-22
発車ベル- たもつ自由詩3203-12-18
花畑(仮タイトル- あみ未詩・独白303-12-12
うぬぼれ。- 千翔短歌203-12-8
夜明け前に- たもつ自由詩1803-11-25
ごめんね- 蒼空と緑自由詩1*03-11-17
あの子のこと- 近藤正人自由詩103-10-27

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