色付いた葉が落ちる音、が
聞こえるような
そんな
ある日
静けさは、遠く
連続している朝は
同じように連鎖していた
ありふれている
一杯のコーヒーを
少しだけ苦くした
新聞 ....
1. 父
自分で名前をつけたくせに
なんで
わたしの名前も
呼べないの
笑いながら尋ねると父は
つられて笑うのです
真剣に
それから、突然
他人でさえ覚えているのに
と言っ ....
くさり くさり くさり
ほつれた髪と緩んだ肉と
くさり 腐り 鎖
くさりあっていきていく
膝についた土の足影
太陽で溶かした黒印
混じらない遠吠えに
砕かれる夜霧の血脈
降りていく杖の焜炉
縮んだ石からり炒り
潰した靴直して履く
立てるならまだ歩く
こころは ならんでいたい
ゆったりと てをつないで
ならんでいたい
できれば たくさん
ならんでいたい
むりなら せめてふたつは
ならんでいたい
そと ....
誰かのため
生まれてきた、わけじゃなく
何かのため
生きている、わけじゃなく
ただ生まれてきたかった
ただ生きていたいから
だから
生まれてきたことに
....
階段で君とすれちがったその日。
すごく嬉しかった。
朝、学校の靴箱で君の後ろ姿が見れた。
すごく幸せだった。
どんなに小さなことでも・・・君の影が見れただけでも・・・
とてもとても嬉 ....
インキュバスに魘されて
無性に誰かがいとおしい
手馴れて打てたあいつの電話番号も今では忘れて
きっと私はひとりになった
缶コーヒーの空は夜明けまで積まれて
脳裏をかすめては過ぎていくのは ....
夜になるといつも
狂気を孕んだ冷たい意識が
あたしの中で循環を始める
うずまいてうずまいて
これはあなたを侵してしまう
せつなくてせつなくて
あたしはあたしの制御がきかない
....
もうすぐ一つの季節が終わり
また新しい季節がやってくる
終わりは始まり
出会いと別れを繰り返し
喜びの代償に
悲しみも多く知ったけど
私もまた新しい季節へと
....
どんなに苦しくても笑ってられること、
それが自慢でした。
笑えばつらいことなんか吹き飛ぶっておもってたから
でも今では、笑っていてもつらいって感じてきて、、
それが当たり前なのかもしれない ....
闇を 握りしめていた手を
指いっぽんいっぽん
こじあけて
ひかりに さらしてみると
やはり そこには
闇という程のものはなく
ただの てのひらが
あるばか ....
消しゴムを使ったら、
どんなことを書いても消せるのに。
僕たちの間違った行動は、
消えることがない。
あぁ。このように過去さえ消してしまう、
消しゴムがほしいな。
僕たちが分かれたのも ....
そちらは晴れていますか
あの青年も一緒にいるのですか
計り知れない憎しみはもちろんあるのですが
それでも
彼にもわずかの救いがあれと思う誰かがいます
そちらは晴れていますか
....
わかりきった明日に怯える方が
俺にとっては楽なのかも知れない
何時来るとも知れない
俺達の終わりに怯えるよりも。
独りで眠る夜に寝返りを繰り返すのは
俺にとっては苦になりはしない
お前 ....
愛の奇跡であの娘と結婚させてください
そう神様にお願いした次の日の朝
目を覚ますと僕の右手には一本のわらがあった
どうにかしろ、ということなのか
どうにかなるさ、ということなのか
わ ....
今日は天気がいいから洗濯をしますか
濡れている洗濯物を乾かしてくれる
僕の目も 僕の心も
乾かして欲しいよ
乾きたての匂いが好きだ
太陽の匂いがするから
しか ....
映画の半券
君と初めて行った思い出の場所
映画が終わり外に出るともう夜になっていた
星が見える
そして君の横顔
君の手をとり
寒いけど二人肩を寄せ合いながら
....
君のためにサヨウナラ。
君には、僕がいてはいけないんだ。
君のためにサヨウナラ。
もう君を傷つけることは出来ないから。
けど、僕は君を愛しているよ。
今でも君の事が大好きだよ。
好 ....
ひっそりと
ここで生きている
奥深い森の中
今
このときを
燃えるように
生きている
誰にも気づかせない
この想い
....
蒼い空に手を伸ばし、
あの炎の中に手に入れた。
空は悲鳴を上げたけれど、
太陽はとっても冷たかった。
夜空に黒く穴をあけ、
月が赫く血を流す。
太陽が憎いから、
....
毎日やることがあって
仕事とか学校とか
そんなものは退屈
なにより苦痛
何もしないのも退屈
親は何かしなさいと言う
何もないからできないんだよ
一般的な学校
....
とおいところ
わからない
とおいところ
かぜがふいている
とおいところ
うしろすがたに
かぜがふいている
『愛』と言う名のエゴで、ずっと彼女を縛り付けていた。
この世から、解き放つことをしてあげられなかった。
彼女が亡くなってから、三年半。
ボクの髪は伸びつづけ、思いは強くなっていった。
周りを見 ....
こころの深いところから
湧いてくる言葉を
拾い集め
並べてみる
いろんな顔の
わたしがいる
泣いていたり
笑っていたり
怒っていたり ....
君のためにとか言ってるやつほど、うそつきが多い
人生とは自分のためにあるのだ
自分が気持ちよくなりたいから
愛する人がいるわけで
自分が愛する人 ....
誰もが当然のように受け入れてる日常
世界では自分が味わったこともない日常があるのに
自分にはその日常は訪れない
当たり前のことが当たり前のように過ぎて行く日常に君は受け入れられず
見つけた ....
涙が出そうになった瞬間
あなたの顔が浮かんで消えた
心は躍りだしそうなのに
どこか落ち着いていて
なぜか涙が溢れてきそうで
優しい笑顔も
穏やかな微笑みも
本物かどうかも分からないけど
....
ゆらめかないで うろたえないで
しずんでしまわぬうちに
そのてで すくって すくって・・・
みずかがみ ゆらめいて うろたえて
みずを かく て また まにあわない
ぼくらのてに の ....
さみしさが
キラキラと
まどガラス
はりついて
まどガラス
すりぬけて
よるのまち
とんでった
さようなら
このぼくの
さみしさよ
さようなら
めを ....
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