クラッシュアイスが
しゃらしゃらと音立て
ストローとしばしの戯れ



タイムカードから解放された
一本目のタバコは息継ぎ



白い灰皿に
二本目の吸い殻を押しつけるころ ....
静寂の海
咲いて波間に
ほの白い影を落とす月

寄せる波は
真夏の喧騒
返す波は
秋の訪れを
それぞれに伝えて

移ろう季節を人知れず
見送り
迎える

久遠の光は ....
歌は

あなたの唇から
ほろほろ零れて
やがてひとつの連なりとなって
わたしの胸まで届いたのです

風見鶏のわたしは
風が吹くたびに
あちらを向いたりこちらを向いたり
惨め ....
さび ついた そろい のそら
ぬげはじめた め 

かかわらぬ
こえ

ふみこむ
ひざし

の 

いってらっしゃい
いってしまって

さからえ

とべない
の なら ....
入眠の際が瞼の奥で細い光を放っている
生と死の曖昧な絆という楔を
今は、強引に断ち切って 眠りの森へ
木漏れ日を抜けて下方へ沈みたい



怖さに尻込みした夜の
怖さに涙した夜の
夢 ....
あかんぼ
胸にうづくまる

僕の同級生の女の子
が産んだんだ

その子を僕の母親
が抱いて笑っている

僕は31
子供はいない
頭がからまる

あかんぼいいな

僕が笑う ....
夕寝から覚めて仰ぐや宵の月

兎と見ゆる愛でていとしき


君と居た夏のあの日や砂粒と

はらり揺らいで零れて落 ....
閉じる
今日が終わったら
とりあえず雨音の中で
夢を見よう
出来るなら昨日の続きがいいな
懐かしい人が居た

閉じる
今日が終わったら
とりあえずいつものように
明日が来るまでは
 ....
汗染みだらけの帽子を目深に被って
叩きつけるような陽射しの中
スーツ姿のサラリーマンの流れに逆らうように
足早に歩くあなたを見かけました
頬には汗が幾筋も流れ
まるで涙のように見えました
 ....
夢のように美しく 哀しい

きらめく空中ブランコ
この手に掴めたもの
掴めなかったもの

きらめく空中ブランコ
この春と夏とを彩った
ときめきを見送る

きらめく 宙を舞う肢体
 ....
アルバイト帰りの夜
いつもこのホームで
手を振って分かれた

僕は石切まで準急で
君は高安行きの各駅に乗り換えて

左右に分かれてカーブへ向かう
君の各駅停車が傾きながら夜景に溶けて
 ....
僕の部屋からは
プラットホームが見下ろせる

知らない人ばかり詰め込んだ準急を
この窓からいつも見送る

ここは始発駅だ
短い旅程の百度参りを
飽きることなく繰り返す
乗車率427% ....
海の風 と 書くと
なんだか とてもいい

目をつむって
なんだか とても
なつかしい

海からの風
でも いい

とてもいいので
思い出して
つらい

海の風

ここ ....
まいにちに
ぽつりと いってき
かなしみを おとすと
どんどん どんどん
ひろがって
やがて
なんだかわからない
なにかに
なってゆきます
広い海原

寄せては返す心の波

気持ちを運ぶ風

しょっぱい涙

そんな海が私は好き
今朝から窓の外はずっと雨模様なんだ

雨の日の午後、きみは変にしんみりしてる

ぼんやりとあれこれ、いろいろ思いをめぐらしてる

雨は不思議だねってきみは言うんだ

そして 
 ....
瞳を閉じれば 海が聴こえる
心はいつでも航海したまま・・・

瞳を閉じれば 田園が見える
心はいつも旅に出たきり・・・

瞳を閉じれば 街の雑踏のなか
心はいつも出会いを待って ....
仕事帰りの溜息と
一緒に開ける玄関に
がさりと音立てるチラシ広告に隠れて
茶封筒がひとつ


独りよがりな祈りを
天使は聞き届けてくれたらしく


それは
ご褒美のように
届い ....
薄紫の和紙に 小さなお山のように盛られた氷砂糖を
壊さないように 天辺からそっと摘まんで
可愛らしい唇に つん と付けては
何となく冷たい感触を味わうのよ あの子は。


口溶けは 冷やか ....
{引用=2005.08.08未明のチャットのログです。クリの発言だけ書き出し。誤字等訂正。一部修正}
クリ [2:36:16]
昔々 若かった頃 わしと祐二はアパートで猫を飼っておりました
クリ ....
ある日を境に
名前も住所も失った

私はただのコンマでしかなく
コンマでいるのは
たいそう居心地が悪い

誰か一人でも
私の名前を思い出してくれないものかと

お茶ばかり飲んでいる ....
お伽話に、愛はある

世の中に、こんなに善い行いがあるって
子供に教えるべきだから




お伽話に、恋はない

世の中に、こんなに辛い行いがあるって
子供に教えてはいけないから ....
いつも ここで笑い合った

あの日も ここで別れて

いつものように 笑顔で手を振って

「またね」なんてこといって

あの時は また 会えると 信じていたのに・・・

どうして君 ....
恋が未遂で済めば
愛にはならない
愛を知れば
恋には戻れない

踏み出す勇気も
譲る気もないのなら…

透き通ったガラスを境に
貴方と私
向き合ったままお互いに
鍵のような刃物を ....
樹皮で生まれました
地中に潜りました
植物から
ご飯をもらいました
木を登りました
飛びました
鳴きました
交尾をしました
祈るように死にました
扉を開ければ

其処には ヒカリ
花火の音は別れの合図
カラッポの腹に響いてから
空しさと 情けなさを
さらに カラッポな空へ
打ち上げて ばらまいて

「忘れることは簡単だ」

空が皮肉に笑って
散らばって落ちる色 ....
止まった時計の螺子を
ゆっくり回せば
涙が零れ落ちてゆく
回しても時間は戻らない

壊れた時計はいらない
螺子を回しながら
瞼の裏に映る映像を見る
抱き締めて欲しいだけ
この心をそっ ....
届けられたのは
便箋にして二枚の
こころの欠片でありました




丁寧な挨拶の他には
少しの友情のような気配



けれど



こころ火照らせるには充分な
あなた ....
静かに目が覚めた。

街はまだ静かに

ゴトゴト ゴトゴト動いてる

昨日自転車で

君の笑顔を通り過ぎたよ

クスクス クスクス 笑ってた

しゅんしゅん しゅんしゅん音を鳴 ....
貴水 水海さんのおすすめリスト(1345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ピアニシモ- 銀猫自由詩9*05-8-19
海に咲く月- 落合朱美自由詩14*05-8-19
羽根- 落合朱美自由詩8*05-8-19
ほほえむ_の- 砂木自由詩8*05-8-19
幽閉の森- 千月 話 ...自由詩12*05-8-19
今日- 石川和広未詩・独白4*05-8-18
夏残照- しらいし ...短歌13*05-8-18
閉じる- 自由詩905-8-18
晩夏- 大覚アキ ...自由詩1205-8-18
サーカス- 塔野夏子自由詩11*05-8-17
駅:布施- たりぽん ...自由詩7*05-8-13
駅:上本町- たりぽん ...自由詩9*05-8-12
海の風- こむ自由詩3*05-8-12
いってき- こむ自由詩5*05-8-12
言葉の海- 空 春色自由詩3*05-8-12
雨の物語- 藤倉けい自由詩205-8-12
心象風景- 藤倉けい自由詩705-8-12
思い出未満- 銀猫自由詩10*05-8-12
あの子の_お口- 千月 話 ...自由詩15*05-8-12
夏への扉(猫用)- クリ散文(批評 ...4*05-8-11
コンマ- スプート ...自由詩5*05-8-11
お伽話- くしゃみ自由詩4*05-8-10
永遠の幸せだと思ったのに- 天使自由詩105-8-10
未遂- 薄紅未詩・独白105-8-10
- 辻野克己自由詩605-8-10
ヒカリ- 神音携帯写真+ ...205-8-10
花火の日- スプート ...自由詩5*05-8-9
壊れた時間- AKiHiCo自由詩305-8-9
速達- 銀猫自由詩10*05-8-9
君へ- Ree.自由詩205-8-9

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45