区別する
やつらを
心底
差別する。

青炎を秘めた
冬の向日葵が
太陽を見据え
{ルビ白骨=ほね}のように
カタカタと
笑う。

街灯のなかに
きょうも
娼婦は
立ち尽 ....
雨が降っていた
罪は風化することなく沈下する
想いは風化することなく沈下する

  ざーざー

まるで テレビの砂嵐のような
まるで 何かが歌っているような

  ざーざー

記 ....
イメージの中では ブルーの球体

1枚 膜をへだてて

違う時間を 生きるしかなくて


イメージの外では

灰色の なんでもないもの

あちこちの隙間から 入り込んできて

 ....
二月十三日、
雪が降るのを、
自室で待つ。
母から贈られた、
防寒コートをきて、
窓の向こうから、
薄い光がさしている。

コートの上に、
毛布をかぶり、
書いたばかりの、
自分 ....
これまで
何百人の壊れた瞳と
話してきたのだろう

何千人の傷を覗き
何万人の嘘を写してきたのだろう

そして
その中の
何人のひとの血となり得たのだろう
おれは
最終電車はとっくに出たけれど
たまには線路の高架に沿って
歩いてみるのも悪くない
街路樹にはクリスマスの飾りが
まだ残っているし
星も今夜はきれいだ
誰もいない公園のブランコ
月に照 ....
きょう だとか
その意味すらなくなるしゅんかんに
生きていたいけれど

とうめいで せんさいで
かなりの痛みと静寂と
こわされたばかりの それだけを持って

それでもあのひとは 首をふ ....
音をたてて何かがバキバキとブチブチと壊れた。

誰かが僕の前で話してる。

もう誰の声も今は僕に届かない。

時が経てば壊れたものの痛みを感じるのだろう。

でも今は何も感じない。
 ....
2月になりはしても 北方の冬は
大雪の屋根に腰掛けたまま
目を細めて今日も 微笑んでいる
南風の萌黄色のシフォンスカートを
夜明けごといたずらに ほつれさせながら

生まれた街では凍える ....
僕はとってもバカだから
君が泣くのも気づかない

だから僕は考えた
君の涙に鈴つけようと
そうしたら君が泣く度に
いくらなんでも気がつくと思ってね

僕はとってもバカだから
君が泣く ....
音もなく
光もない部屋の中では
煙草の火だけが時を刻むの

時折
あかい閃光は
あなたの一部を映し
くぐもったかおりがするの

手探りは
あなたを捉えることができるけど
目線は
 ....
やわらかく夜は
わたしと明日のあいだを流れてゆきます


あなたは
向かいあう見知らぬひと、や
すれちがうたいせつなひと、や
ほんの1ミリのすきまでとなりにいる
わたし、

ふい ....
レールの上に立ち尽くせば
ただ一人取り残されて
進む道さえ分からずに
もがくだけ体力は奪われていく

小さな幸せを夢見ていた
多くを望みはしなかった
けれどレールの上では誰もが
競うこ ....
じーちゃんは 耳が遠い
ばーちゃんは 歯がなくて発音が悪い

二人の会話は
何度も聞き直し
何度も言い直し
互いの顔を
くっつけるように近づいて
可愛らしくて
仲がいい

ばーち ....
そうして
僕らのこれまでの順路を
紙の上に書き出してみる
その上に雲なんか浮かべたりして
無駄に力を入れて笑ってみたり




過ぎ去ったあとで
自然に昔話ができれば
それはそれ ....
魅惑の旋律
夢へと誘う甘い囁き
目を伏せ暗闇に身を預け
無意識に耳傾ける

夢も現も
貴方は捉えて離さない

陽の下に浮かぶ影よりも
暗闇に浮かぶ光の如く

浮かぶ幻想は鮮やかに ....
図書館にあの人がいた
いつも難しそうな分厚い本を開いて
へんてこな眼鏡をかけている あの人が

パチンコ屋にあの人がいた
今日も目押しがうまくできなくて
恥ずかしそうにコールボタンを押 ....
まだ生きているのに
上にあるのは冷たい土ばかり
そんな私の運命を
悲しんでくれる者はない

指先の冷たさは
声なき罪の思い出
生きているとはいえない
今の私の存在は
むしろ
むなし ....
こんなにも おぼつかないあしどりで
あたしはまだ あるいています
ああ あたしなのに
あたしのからだが
あたしには ひどくおもい


おもたすぎるよ
目から汁がでちゃうよ
鼻からも汁がでて
口からも汁がでちゃう

僕の顔はぐちゃぐちゃで
丸めた新聞紙みたいで
まったく正体がないんだ

君の事を考えると
いつもそうなってしまうんだ
 ....
人ひとり
やっと通れる狭い森の道で
ひらひらと
枯葉が舞っている
ひらひらと
枯葉が落ちている

冷たくなり始めた風に押し流されて
ひらひらと
枯葉が舞うのは当然のこと
ひらひらと ....
夏のかかとは海を渡る
渡って向こう側の大陸へとたどりつく
潮くさいにおいに魚どもも逃げ出し
伸びる砂浜ほどの清潔さを持たない

夏のかかとは山を渡る
渡って峰から峰へと踏み越える
傲慢な ....
公園の片隅で花が咲き
人びとの心の中にも花が咲き

そよそよと
良い香りの風が吹き
そわそわと
気のはやりがちな人はあせり出し

山の斜面にも花が咲き
人びとのくらしの中にも花が咲き ....
僕は淋しかった
または、淋しくなかった

だから 僕は森を歩いた
だから 僕は空を仰いだ
しんしんと
珍しくも降ってくる雪に合わせて
その降ってくる音に合わせて
僕は息を吐いた

 ....
たった一度の


『I LOVE YOU』





ドラマティックな{注出来事=きめて}があれば


君と

僕は



二人っきりの明日が作れるだろう
(出会い系サイトにて)

そこの別嬪のネェサンよ
あんた
テメェとテメェの餓鬼が
法を犯すとしたら どっちが良い?

あぁ そりゃそうだろうよ
罪おっかぶんなら
自分を選ばぁ

 ....
あなたの隣にいると
体中の
毛穴が開くのを感じるの
ぶわあっと
体中から
何かが噴出して
息が出来ないくらい
それがなんなのか
わからないまま
いつもキスしてる
君は、黒い影が辻を横切ると言う。吸い寄せられる鉛色の空の下に。何処か北欧風の街の錯覚なのだ。私は、鈍い光線に梢が青くなって震えているのを見た。私はあのモズの震える舌が欲しいと言ったのが間違いだった。ど .... 吹き付ける風も
冷たいはずなのに
{ルビ靡=なび}く髪も
人の話し声さえも

優しかった

周りの全てが
私を包み込んでくれているようだった


あの人の笑顔を思い出して
少し ....
封印された ひとつ
立ち止まれ

立ち止まる
行き止まり

封印された ひとつが
全て封印して
何も動かない

見て 聞いて 触って
何も残らない
ただの空白

忘れて行く ....
貴水 水海さんのおすすめリスト(1345)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
白骨- 草野大悟自由詩205-2-12
雨の音楽- シギ自由詩2*05-2-12
イメージ- こむ自由詩5*05-2-12
白の誕生日- 光冨郁也自由詩405-2-11
おれは- 草野大悟自由詩5*05-2-11
狂気に至る夜- アクアス ...自由詩205-2-6
春別歌- あおい自由詩205-2-5
終わっちゃった- flame未詩・独白2*05-2-5
青灰の夕暮れ- たちばな ...自由詩9*05-2-4
バカだから- くしゃみ自由詩7*05-2-4
閃光- LEO自由詩4*05-2-3
やわらかく夜は- 望月 ゆ ...自由詩23*05-2-3
地平線の彼方- 快晴自由詩5*05-2-2
なかよし- さち自由詩25*05-2-2
通り雨が過ぎても- 霜天自由詩1505-1-30
子守唄- 未詩・独白105-1-30
あの人- あかり自由詩205-1-28
早すぎた埋葬- ツクヨミ自由詩9+*05-1-27
からだ- シギ携帯写真+ ...1*05-1-27
きみよいつか- Tシャツ自由詩105-1-27
歌_4- 岡部淳太 ...自由詩3*05-1-15
歌_3- 岡部淳太 ...自由詩3*05-1-15
歌_2- 岡部淳太 ...自由詩3*05-1-14
歌_1- 岡部淳太 ...自由詩5*05-1-14
二人- YAMA ...自由詩205-1-14
電子警察捕物帳- HEDWIG未詩・独白3*05-1-12
毛穴- チアーヌ自由詩805-1-10
晩鐘- 風船自由詩205-1-10
今なら- 桐野ゆき自由詩1*05-1-10
立ち止まれ- こむ自由詩2*05-1-8

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45