あの雨を色に変えるには
少し時間がかかります
迷い花
どれもこれも
本当で
一晩ごとに
迷ってしまう
あの雨を花に変えるには
あと少し時間が必要です
ためらい花
....
水路に打ちつけた
足
あるいは カラダ
案内いたしましょう。
永遠の少し手前
果てのない海の
目印に
鳥や魚たちの旅は
今この時もなお続いている
なにを目印 ....
くりかえしてくりかえして
何度も何度もくりかえしくりかえす
「24時間」に閉じ込められた僕は
25時間目に生まれるとゆう{ルビ詩=キミ}に会えない
ワタシは
ワタシを必要としてくれる誰かを
ワタシを必要としてくれるどこかを
いつも探していた
ネエ、ダレカ、ワタシノコエ、キコエル?
なんだ
もう
ここにワタシの ....
折れた片足を持って
迫り来る敵からこの地を守ろう
墜ちる夕日には背を向けて
闇の中ではただ佇み
朝を迎える限り僕はこの地を守りつづける
一本足で戦おう
田んぼというなの戦場で
ボクには秘密がある
誰も信じてくれないような秘密
でも、寂しくはない
信じてくれなくてもかまわないから
それは夜の眠りにつくまでのわずかな時間の楽しみ
灯りを落とした部屋でひとり布団に座 ....
きぃ
きぃ
きぃ
身体ごと
時間ごと
空に放り出される
日常の中で
くすぶった思いを抱えたままの
私を放り投げる
留まろうとする
観念 ....
寂しさの濃淡を
その時々に掬いながら
そして
だから
それでもと
僕はまた
強がりにまみれてる
おあずけの夢の
続きにはきっと
特別な切符が必 ....
君を忘れろってさ
簡単にできれば苦労しないよ
あるかないかの世界なんてあるわけないしね
俺達は何て曖昧なモノ何だろう
無理なのはわかってる
I see.All right.
I under ....
いつもの街の風景が わずかに滲んでいくんだ
変わらない生き方しか できない君は不器用で
前向きすぎの目線では 後悔ばかりの日々が続く
足を止めて見渡しても 見えないものはたくさんある
....
また新たな道を見つけたよ
そこに小さな足跡見つけ
初めて自分の愚かさを知った
此処は僕らの出発点
さぁ手を伸ばして
共に新たな歴史を刻もう
世界に名を残すことは
僕にと ....
アナタにとって私は何なの?
私のとって君は大切は人だよ
ずっといっしょにいたいって思ってる
でもね、時々私は君の隣にいても
不安になるときがあるの
アナタにとって私は何なんだろう
形だ ....
妙に明るい夜に
便座の前に佇んで
その日分だけの毒を吐く
あたしは馬鹿なのでしょう
言ってしまえば良いであろう事を言わず
ただ その日を笑顔で切り取り
こうして毒を吐く
何て無意 ....
ふんじゃった
でも
みれない
かたい ような
ちいさいような
うごいてるような
どうして
うごけないの
ねえ
にげないの
考えるのを止めたとき
空は色をすいこんだ
ポカンと見上げて僕は
この地面の名前を忘れてしまう
しばらくは誰も
気付かないかもしれない
僕の一部もすいこまれたこと ....
あたしね
あなたのことで泣くことなんて
ないと思ってたの
だけど
あなたが離れていってしまうから
あたしの涙は
溢れて止まらないの
ねぇ どうしてくれるの ....
君に会えたことさえも
今じゃ全てが気持ち悪い
さっき食べたものさえも
一緒に吐き出してしまうこの始末
あぁ人を好きになるって
こんなに切なくなるものなのね
はじめからわかってた
君が誰が ....
君に会えて
咲かした恋の花
すくすく大きく育ち
今じゃ綺麗な花が咲いたよこの花を君に届けたい
受け止めてくれる?
僕の想いを
君が好きだなんて
君も知ってることだよね
二人にな ....
その路線の終着駅は海沿いで
寂しい駅舎には
潮風が染み付いていた
流れている景色が
ゆっくりと落ち着いて
溶けていた車窓の奥で
海が空にゆれている
向かい側の席から
ゆっくりと ....
生きているのか
わからなくなる 今
死んでいるのか
わからなくなった 過去
止まっているのか
わからなくなりそうな 未来
今はもう戻らない
過ぎ去っていく過去
嘲笑うような ....
早朝の慌ただしい駅のホームで
よれたスーツに身を包んだ
アンドロイド達に紛れ込む
ウィダーインゼリーを注入し
素早くエネルギー補給する私
死体を乗せた霊柩車のように
ひたすら突き進む急 ....
1
真っ青に透き徹る海が恋しい
真っ白に焼けた砂浜が恋しい。
湿気の多いべたべたする嫌な日
何でも有り余る肥大した無慈悲。
何故か連続して襲い来る不幸
大地は割れ火を吹く山 ....
おいかけてゆきたいのです。
包丁でざくりと切ると、すぐ後ろでネギがぱらぱらと広がるように
ざくりの跡をぱらぱらと追いかけてゆきたいのです。
続けたいのです。
にんじんをする ....
くだらない男が鎌をかける
私の薄い笑みは
その通りの意味
別の女に声をかけても
あなたのくだらなさが増すだけ
私は
風を纏う
なびく髪は
そのうち ....
もし願いが叶うなんて
そんな夢みたいなことは言わないで
そんなことはあるはずないだろ?
良いも悪いも等価交換
こんな世の中誰もが信じれない
そんな寂しい事をいうなよ
お前の事を好きなやつ
....
声にならなかった
すぐそこにいたのに
あの一言は
時の彼方へ行ってしまった
ただ「あいたい」と思える人がいるだけで
幸せなのかもしれない
だから 君がうらやましい
六月は蒼く煙っ ....
僕等は思いがけず忘れ物をしてしまう
それはひとつふたつ みっつよっつと
歩く振動でぽろぽろと零れて
最後には僕もぽろりと
なんて
雑踏の中で落としたものは
あちこちから持ち寄られた ....
顔に
魅かれました
あなたの顔。
あなたは
二つも 三つも
三つも 四つも
もしかすると
四つも 五つも
顔を持っている
そんなところに。
わた ....
「明日、注文していたものが届くの」と
少女が嬉しそうに笑って言う
何を? 私は訊く
すると
少女は真顔で黙り込む
〜かあちゃんが
作ってくれる弁当は
新聞紙に包んであって
友だちの
可愛らしいランチバッグの隣で
開くのは 恥かしかった〜
きれいな黄色の卵焼きと
赤いプチトマト
ウ ....
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